乗り込んだ時点で「外国」を感じさせる<ペンギン33>の船内の様子から(2017年06月17日)

↓稚内港では、<ペンギン33>は中央埠頭の国際旅客ターミナル前に接岸し、乗客が下りた後に待機して、同じ場所から出発します。
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↑6月17日の稚内は、早朝に深い霧に包まれた後に霧が去ってよく晴れ、そこからまた雲や霧が多い感じになった他方で、海上は非常に穏やかでした。

↓船内の前方に陣取ると、船首側甲板へ通じる扉が視えます。
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↑用事が在るクルーが出入りするだけの扉ですが、色々と注意書きが貼られていて、何となく見入ってしまいました。

↓救命胴衣を使用する場合の、使用方法の説明が在りました。
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↑右側のモノは最初から掲出されていたのだと見受けられます。左側は、英語、ロシア語、日本語で説明が在り、船が稚内・コルサコフ航路で運用されるようになってから用意されたのだと見受けられます。救命胴衣を着用する動きを示しているモデルさんが笑顔です。

↓遠くにコルサコフ港がぼんやりと視えるようになった辺りで撮った画ですが、使用方法の説明が掲出されている救命胴衣は、座席下に備えられているという掲示が在ります。
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↓船内は禁煙です。禁煙の旨の掲示ですが、船がシンガポールやインドネシアで使用されていたことから、最初から在る掲示は英語と、華僑系の人達が用いる漢語です。後からロシア語や日本語の掲示を追加している様子が判ります。
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稚内からコルサコフへ向かう<ペンギン33>は、シンガポールから韓国の釜山港を経てサハリンへ航送され、稚内・コルサコフ航路で運用されている船です。クルーはインドネシアの皆さんと、ロシア側の運航会社からやって来ているサハリンの方が居るという構成です。出会うクルー達と言い、内装の掲示物と言い、何か「乗り込んだ時点で外国...」という風情です。船内で日本の歌を流していたり、稚内で仕入れたお茶のペットボトルがサービスされるという"日本的"な感じも一部には交じっていますが。

筆者は6月9日にコルサコフから、6月17日に稚内から乗船しました。何れも日本人乗客は非常に少数派で、「遠い国を一人旅」という不思議な気分で居ました。

コルサコフ発の時は、「波に乗って進んでいる?」という感じで、手洗いに立とうとして「少し危なっかしい?」と思った場面も在りました。他方で、稚内発の時は「リンクのように整えられた氷上を滑走?」という具合に海上を進む感じで、「稚内市内で買物に行こうとして乗車した市内線の路線バスの方が余程揺れた?」という感じでした。そういう状態だったことから、6月17日には船内の様子で目に留まったモノを写真に収めたのでしたが。

<ペンギン33>は9月まで宗谷海峡を往来中です。

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