エネルギーミックス/原子力発電/再エネ <2015(平成27)年度>
主なご意見・ご要望
- エネルギーは多様化しているが、ある程度ベースとなるものは必要であり、原子力がその役目を担う必要がある
- 新しいエネルギーが普及するまでの間、現時点で原子力は必要だが、安全確保については徹底をお願いしたい
- 原子力発電は、福島事故を理由に止めるのではなく、数世代かけて使いこなしていくという長期的な視点が必要
- 地球温暖化や経済性、安定供給を考えると原子力は必要不可欠。基準をクリアした原子力は、安全を第一に、しっかりと稼働させてほしい
- 原子力発電は、安定的に電力が使える間は使用しつつ、再生可能エネルギーについての新しい発電方法などが研究・開発されればよい
- 地熱等の自然エネルギーは、原子力発電や火力発電の代替エネルギーとして現時点では難しいと感じている
- 日本で使う電気をバイオマスや風力などの再エネだけで賄うのは大丈夫かと不安を感じる
- 原子力発電は取り敢えず再稼働させて、永久的に使えるような代替エネルギーに切り替えていくべき
- 再生可能エネルギーを含めて、今後どのようなエネルギーミックスを進めていくのか
取組みの方向性
- 原子力発電は、国の「エネルギー基本計画」において「重要なベースロード電源」と位置付けられており、さらに「長期エネルギー需給見通し」において、2030年度の原子力比率を20〜22%とする電源構成比率が示されました。
当社としても、原子力発電は、エネルギーセキュリティ面や地球温暖化対策面などにおいて総合的に優れていることから、安全の確保を前提として、その重要性は変わらないものと考えています。
また、原子力については、福島第一原子力発電所のような事故は決して起こさないという固い決意のもと、国の新規性基準を踏まえて、安全確保に万全を期すための対策を実施しています。更に規制の枠組みに留まることなく、最新の技術的知見やデータの収集に努めながら、原子力発電の安全性・信頼性の向上に取り組んでいます。 - 再生可能エネルギーは、国産エネルギーの有効活用、並びに地球温暖化対策として優れた電源であることから、太陽光、風力、地熱、水力、バイオマスなどについて、グループ一体となった開発や地域社会との共同による開発推進など、積極的な開発・導入を推進しています。しかしながら、太陽光や風力は気象条件や時間帯等によって発電出力が左右される不安定な電源であることから、火力などのバックアップ電源と組み合わせることが不可欠です。
- 当社の電源開発については、エネルギーの長期安定確保及び地球温暖化対策の観点から、安心・安全の確保を前提とした原子力の推進や、再生可能エネルギーの積極的な開発・導入を進めてきましたが、今後の電源開発については、電力小売り全面自由化を踏まえ、競争力と安定性を備えた電源の確保に努めるとともに、様々な環境変化に伴い電源の強み・弱みが変化しても、柔軟に対応できるよう競争力を確保し、原子力、石炭、LNG、水力・地熱等の再生可能エネルギーをバランスよく保有していきます。