見解11
ウラン資源の有効利用について
広告内容
「95%再利用可能です」と宣伝しても、実際に使用するのは1%のプルトニウムだけ
当社見解
原子力発電所で使い終わった使用済ウラン燃料の中には、プルトニウムが約1%、燃えやすいウランが約1%、燃えにくいウランが約93%、核分裂生成物が約5%含まれています。このうち、核分裂生成物の約5%が高レベル放射性廃棄物として廃棄処分され、残りの95%が再利用できます。
当面の間は、回収したプルトニウムをMOX燃料として、現在の原子力発電所で利用するプルサーマルが中心となりますが、回収したウランの利用についても、ウラン資源の有効利用を一層進める観点から、今後、ウラン資源の需給等、国内外の諸情勢を総合的に勘案して、利用の時期等を検討していくことにしています。
なお、当社においては、回収したウランから作った燃料(12体)を川内2号機で使用した実績があります。
図:ウラン燃料の発電による変化
ウラン燃料の発電による変化を示したグラフ