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見解5

プルサーマルと核兵器に使われるプルトニウムの違いについて

広告内容

核兵器の材料でもある プルトニウム 玄海原発3号 最大時装荷量 約2トン使用

当社見解

玄海3号機では、原子炉内の全燃料193体のうち、最大で48体をMOX燃料とする計画であり、48体のMOX燃料に含まれるプルトニウムの量は単純に計算すると、約2トンとなります。

しかし、玄海3号機で使用されるMOX燃料の平均核分裂性プルトニウム富化度(注1)は約6%(平均プルトニウム含有率(注2)では約9%)であり、核爆弾に使用されるプルトニウム(核分裂しやすいプルトニウムがほぼ100%)とは、格段に富化度が異なることから、そのままでは核爆弾の材料としては使えません。

玄海3号機で使用予定のMOX燃料は、下表のとおり原子力安全委員会が現在の原子力発電所でMOX燃料を安全に使用できることを示した報告書の範囲内であり、国により安全性が確認されています。

また、実際にMOX燃料を使用する際には、ウラン燃料と同様に、燃料から放射性物質が漏れ出していないか、燃料がきちんと燃えているかなどを監視しながら運転しますので問題はありません。

表:原子力安全委員会が取りまとめた報告書(注3)の前提と当社計画の比較

項目 報告書 当社計画
MOX燃料の核分裂性プルトニウム富化度 ペレット最大で約8% ペレット最大で8%
MOX燃料のプルトニウム含有率 ペレット最大で約13% ペレット最大で13%
MOX燃料の炉心装荷率 3分の1程度まで 4分の1以下
MOX燃料の燃料集合体最高燃焼度 45,000MWd/t 45,000MWd/t

(注1)核分裂性プルトニウム富化度:MOX燃料中に含まれる核分裂しやすいプルトニウムの割合

(注2)プルトニウム含有率:MOX燃料中に含まれる総プルトニウム(核分裂しやすいプルトニウムと核分裂しにくいプルトニウムの和)の割合

(注3)「発電用軽水型原子炉施設に用いられる混合酸化物燃料について」(平成7年6月原子力安全委員会了承)

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