見解3
プルサーマルによる資源節約について
広告内容
プルトニウムを普通の原発で燃やすことに資源的な優位性はなく、極めて高価な「リサイクル」となってしまいます。
当社見解
エネルギー資源の乏しいわが国では、ウラン資源の節約と有効利用の観点から、使用済燃料を再処理して回収したプルトニウムとウランを利用する原子燃料サイクルの確立が不可欠です。2005年10月に原子力委員会が決定した原子力政策大綱では、原子燃料サイクルの経済性も含めた検討がなされた結果、これを進めることが国の基本的な考え方とされています。
再処理によりプルトニウムやウランを回収しリサイクルする場合(リサイクル方式)と、再処理しない場合(ワンススルー方式)を比べるとリサイクル方式の方が約25%の資源節約になります。この資源の節約効果の約半分はプルトニウムによるもので、残りの半分は回収ウランの再利用によるものです。例えば、8体の使用済ウラン燃料から、2体の新しい燃料(MOX燃料1体、ウラン燃料1体)が出来ることになります。
図:試算例概念図
使用済ウラン燃料をリサイクルすると8体の使用済ウラン燃料からMOX燃料1体、ウラン燃料1体を製造する試算例概念図