薩摩川内市が実施する甑島での再生可能エネルギー導入拡大のための蓄電池導入共同実証事業への当社協力について(第二報)
九州電力株式会社
薩摩川内市殿は、平成25年3月、「次世代エネルギービジョン」及び「行動計画」を策定され、その一環として、住友商事株式会社殿と共同で、再生可能エネルギー(以下、「再エネ」)による発電設備の接続制限のある甑島(注)に、電気自動車の使用済み蓄電池を用いたシステムを設置し、再エネの接続環境を整備する実証事業を実施されています。(平成26年10月15日に同実証事業への当社協力についてお知らせ(第一報))
本日、現地での蓄電池設備等の設置工事が竣工した旨を公表されました。
本実証事業は、以下の特徴や可能性を有しており、非常に意義深いものであることから、当社としましても、本事業の成果に大いに期待しているところです。
- 電気自動車の使用済み蓄電池を有効に活用することで、新品の蓄電池と比較してコスト低減が期待できること
- 一つの蓄電池で、複数の再エネの出力変動を安定化すること、また、短周期(瞬時に出力変動するもの)、長周期(緩やかに出力変動するもの)の変動を同時に制御するなど、これまでに事例のない新規性の高い実証事業が計画されていること
- さらに、このような蓄電池システムを、自治体主導のもとで民間ノウハウを広く活用して離島に導入し、再エネの導入環境を拡大する取組みであること
- 地域の活性化や安全・安心の更なる向上に繋がる可能性もあること
当社は、電力の安定供給を前提として、各種再エネの特徴を活かしながら、再エネをバランスよく最大限導入していく取組みを進めています。今後も、電力の安定供給に責任を持つ立場として、事業主体である薩摩川内市殿、並びに住友商事株式会社殿と密に連携し、技術面、安全面等の助成を行わせていただくなど、本実証事業が円滑に進められるよう、積極的に協力してまいります。
以上