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立憲民主党は「女性宮家」に踏み込んだ石破首相誕生は「マシな結果」だった...皇室研究家が名指しする「愛子天皇」即位の道を開くキーパーソンの名前

長く議論が先延ばしにされてきた安定的な皇位継承の在り方について、石破茂首相は、女系天皇についてより柔軟な姿勢を持つとされてきた。しかし、神道学者で皇室研究家の高森明勅さんは「以前の石破氏の発言の様子からは、女性天皇・女系天皇にとくに前向きな印象は持たなかった。私はむしろ、もう1人のキーパーソンである立憲民主党の野田佳彦代表に注目している」という――。
佐賀県庁を訪問された天皇、皇后両陛下の長女愛子さま=2024年10月11日、佐賀市
写真提供=共同通信社
佐賀県庁を訪問された天皇、皇后両陛下の長女愛子さま=2024年10月11日、佐賀市

愛子さま初めての地方ご公務

先頃、天皇、皇后両陛下のご長女、敬宮としのみや(愛子内親王)殿下には、佐賀県で開催された国民スポーツ大会を視察されるなど、初めての単独での地方ご公務に当たられた(10月11・12日)。

多くの人々が出迎える中、終始、明るい笑顔を絶やされず、爽やかな印象を国民の心に刻んだ。殿下のお姿、その笑顔を拝見するだけで、幸せな気持ちになれるという感想も、多く聞かれた。

もともと、敬宮殿下の単独での初めての地方ご公務は、能登半島地震の被災地となった石川県の七尾市へのお見舞いが予定されていた。これは殿下ご本人の強いご希望が背景にあったとされている。

皇室のご公務は一般に、あらかじめ要請があってそれにお応え下さるという流れだ。だから、いささか異例とも言える。だが、「困難な道を歩まれている方々に心を寄せる」ことこそが「皇室の役目」(「日本赤十字社御就職に際しての文書回答」)という、ご自身の強い使命感によるものだったと拝察できる。

しかし、お出ましを間近にひかえた9月21日に能登半島を襲った豪雨により、大きな被害が生じた。そのため、残念ながら取りやめざるをえなくなった。

しかし、敬宮殿下が被災地にお寄せ下さっているお気持ちは、しっかりと伝わった。

「愛子さまこそ天皇に」という声

その敬宮殿下に、是非とも次代の天皇になっていただきたいという国民の声が、ますます高まっている。

天皇、皇后両陛下のお子さまが天皇の後継者になるのは当然で、ただ「女性だから」というだけの理由で除外されるのはおかしい。という当然の感覚に加えて、敬宮殿下のお人柄、自然なお振る舞いに人々が接する機会が増えるたびに、このような方こそ次の時代の「国民統合の象徴」に最もふさわしい、という共感が強くなっているためだ。

しかし、今の皇室典範の規定では、敬宮殿下をはじめ未婚の女性皇族方は皆さま、ご結婚とともに皇族の身分を離れられるルールになっている。将来の天皇どころか、ご本人が望まれても皇室に残ることさえできない制度になっている。

このような欠陥ルールをそのまま放置していてよいのか、どうか。

掲載: PRESIDENT WOMAN Online

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