3C 179
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3C 179 | |
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見かけの等級 (mv) | 18.0[1] |
分類 | 超光速クエーサー [2] セイファート銀河 [1] |
位置 元期:J2000.0 | |
赤経 (RA, α) | 07h 28m 10.8868s[1] |
赤緯 (Dec, δ) | +67° 48′ 47.174″[1] |
赤方偏移 | 0.844[1] |
距離 | 95億6000万光年 |
他のカタログでの名称 | |
4C 67.14, 8C 0723+679, QSO B0723+679 |
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3C 179とは、クエーサーである。
3C 179は、地球から95億6000万光年離れたところにある。超長基線電波干渉法による観測で、このクエーサーから生じているジェットは、見かけの速度が光速の7.6倍で運動しているように見える[2] 。このようなクエーサーは超光速クエーサーと呼ばれており、この種の天体としては5番目に発見されたものである[2] 。また、このクエーサーは秒単位の大きさの二重ローブ構造を持っており、二重ローブ構造を持つ最初の超光速クエーサーの発見である[2] 。
ジェットの速度が超光速運動に見えるのは、あくまでも見かけの上であり、本当に超光速運動をしているわけではない。ジェットそのものの運動と、クエーサーの後退速度の組み合わせによる結果である。この性質により、3C 179の物理的性質の多くが観測困難である[2] 。