1985年ポルトガル議会選挙
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1985年ポルトガル議会選挙(1985ねんぽるとがるぎかいせんきょ、ポルトガル語:Eleições legislativas portuguesas de 1985)は、ポルトガル共和国の立法府である共和国議会(Assembleia da República)を構成する議員を選出するため、1985年10月6日に行われた選挙である。
概要
[編集 ]1983年の総選挙で発足したマリオ・ソアレスを首班とする社会党(PS)と社会民主党(PSD)の連立政権は、1985年6月、労働や農業問題、次期大統領選挙に関する両党協議が不調に終わり、PSDが政権から閣僚を引き上げたことで崩壊した。そして同年7月12日に共和国議会が解散したことを受け、10月6日に議会選挙の投票が行われた。
選挙制度
[編集 ]- 議会定数:250議席
- 選挙制度[1] :比例代表制(拘束名簿式)
- 有権者は政党に投票
- 選挙区毎にドント式で各政党に比例配分
- 議席阻止条項は無し
- 選挙区[2] :22選挙区
- 有権者:選挙権と被選挙権は共に18歳以上のポルトガル国民
選挙結果
[編集 ]党派 | 得票数 | 得票率[3] | 議席数 |
---|---|---|---|
社会民主党(PPD/PSD) | 1,732,288 | 29,87 | 88 |
社会党(PS) | 1,204,321 | 20,77 | 57 |
民主刷新党(PRD) | 1,038,893 | 17,92 | 45 |
統一人民同盟(APU)[4] | 898,281 | 15,49 | 38 |
民主社会中道党(CDS) | 577,580 | 9,96 | 22 |
その他の政党[5] | 202,247 | 3.49 | 0 |
白票 | 48,709 | 0.84 | ― |
無効 | 96,610 | 1.67 | ― |
合計 | 5,798,929 | 250 | |
男性当選者 | (234) | ||
女性当選者 | (16) |
- 出典
選挙の結果、前政権が推進した経済政策に対する国民の不満を集めることに成功したPSDが第1党に躍進し、PSは前回議席を大幅に下回る惨敗を喫した。しかし、PSDは第一党になったとはいえ、過半数を確保するには至らなかったため、第5党のCDSと連立政権を組んだ。選挙後の11月6日、PSDのアニーバル・カヴァコ・シルヴァを首班とする内閣が発足した。他党の結果では、アントニオ・エアネス大統領の支持者が選挙直前に結成したPRDがポルトガル共産党を中心とするAPUを上回って第3党となった。
脚注
[編集 ]- ^ 国立国会図書館政治議会課憲法室 三輪和宏 「諸外国の下院の選挙制度-資料-」(PDF)国立国会図書館
- ^ CLAIR REPORT NO274『ポルトガルの地方自治』(PDF)自治体国際化協会。4〜5頁
- ^ 各政党の得票率は有効得票と白票・無効票を合計したものを100として計算したものである。
- ^ ポルトガル共産党(PCP)とポルトガル民主運動(MDP)による選挙連合。
- ^ 議席を得る事ができなかった政党及び連合は6つ
参考文献
[編集 ]- CNE Comissao Nacional de Eleicoes(国民選挙委員会)
- CNE Resultados Elecitorais(国民選挙委員会選挙リサーチ)-ポルトガル第三共和政下で行われた国政と地方選挙の詳細な選挙結果が閲覧できる。
- 共同通信社『世界年鑑 1986』
- 馬場康雄・平島健司編『ヨーロッパ政治ハンドブック』東京大学出版会
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