霊諍山
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地理
[編集 ]千曲市八幡集落の背後[3] 、大雲寺の裏手にそびえる[1] 。稜線はなだらかで、植生はスギが主[4] 。長野県は1982年(昭和57年)9月30日付けで当地(地域名「大雲寺」)9.8ヘクタールを郷土環境保全地域に指定した[5] 。範囲は霊諍山山頂付近から北東側、大雲寺の境内(池を含む)あたりまで[6] 。
大雲寺
[編集 ]大雲寺 | |
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所在地 | 長野県千曲市八幡1253[7] |
位置 | 北緯36度31分3.6秒 東経138度5分5.9秒 / 北緯36.517667度 東経138.084972度 / 36.517667; 138.084972 |
宗旨 | 曹洞宗 [7] |
霊諍山の位置(長野県内) 霊諍山 | |
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大雲寺(だいうんじ)は、霊諍山のふもとにある寺院。曹洞宗の禅寺である。江戸時代、宝暦3年(1753年)に本堂が築かれた[7] 。春は500本もの桜(ヒガンザクラ、ソメイヨシノ、シダレザクラ)、夏は池一面の蓮、秋は紅葉、冬は雪化粧をした松の木々が美しい[4] 。
境内
[編集 ]- 本堂
- 石垣 - 天保5年(1834年)より9年間を費やし完成。古城のような外観を呈する[7] 。
- 大雲寺池 - 一面に蓮が植生。蓮の花は夏(7月上旬 - 8月上旬)に見頃を迎える。春は水面に桜を映す[4] 。
霊諍山の石仏
[編集 ]霊諍山の山中、大雲寺自然探勝園内に110体あまりの石仏群がある(北緯36度31分7秒 東経138度5分2秒 / 北緯36.51861度 東経138.08389度 / 36.51861; 138.08389 )。修那羅天武の高弟によって開かれたと伝わる[1] 。
猫神の石仏
[編集 ]養蚕業が盛んに行われていた時代、それに関連した神社や石仏が霊諍山に造られた。
1892年(明治25年)、蚕影神社(茨城県 つくば市)を霊諍山に勧請。このとき造られた社殿は現存しない[3] 。
また、霊諍山の石仏のうち2体はネコの姿をかたどったもの(猫神)となっている。養蚕業を営む農家は、蚕の繭を食い荒らすネズミを害獣と見なしており、その天敵であるネコを守護神として祀った[3] 。
ギャラリー
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猫神
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猫神
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延命地蔵
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不動明王
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摩利支天
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文殊菩薩
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蔵王権現
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素戔嗚
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猿田彦
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日本武尊
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誉田別
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天神
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恵比寿
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奪衣婆
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鬼
交通アクセス
[編集 ]大雲寺までの行程は下記の通り。
脚注
[編集 ][脚注の使い方]
- ^ a b c d "霊諍山の石仏". さわやか信州旅.net. 長野県観光機構. 2016年7月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年6月22日閲覧。
- ^ 座標は「信州くらしのマップ」にて霊諍山のアイコンの位置に中心十字マークを手動で合わせて得た(検索機能対象外、2017年6月24日閲覧)。
- ^ a b c "霊諍山の石仏群". 信州シルクロード. 信州シルクロード連携協議会. 2020年8月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年6月22日閲覧。
- ^ a b c 千曲市ほか 2007, pp. 11, 21.
- ^ "郷土環境保全地域指定状況一覧表". 長野県. 2017年6月22日閲覧。
- ^ "郷土環境保全地域". 信州くらしのマップ. 長野県. 2017年6月24日閲覧。
- ^ a b c d e f "大雲寺". さわやか信州旅.net. 長野県観光機構. 2016年7月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年6月22日閲覧。
参考文献
[編集 ]- 千曲市環境市民会議 残したい自然マップ作成プロジェクト、千曲市 編『千曲市の残したい自然 千曲市の自然を将来にわたって残すために 平成18年度』千曲市環境市民会議 残したい自然マップ作成プロジェクト、千曲市、2007年。https://www.city.chikuma.lg.jp/material/files/group/15/honpen.pdf 。
関連項目
[編集 ]外部リンク
[編集 ]ウィキメディア・コモンズには、霊諍山 に関連するカテゴリがあります。
オープンストリートマップに大雲寺の地図 があります。
- 郷土環境保全地域 霊諍山周辺 - 長野県統合型地理情報システム 信州くらしのマップ
- Go NAGANO 長野県公式観光サイト
- さらしな・おばすて名月の里エリア - 千曲市名所探訪(千曲市)