過硫酸
表示
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
過硫酸 | |
---|---|
別名 | ペルオキソ一硫酸 |
組成式 | H2SO5 |
式量 | 114.04 g/mol |
形状 | 白色固体 |
CAS登録番号 | [7722-86-3] |
密度と相 | 2.29 g/cm3, |
融点 | 45 °C |
過硫酸(かりゅうさん)は硫黄のオキソ酸のひとつ。ペルオキソ一硫酸、カロ酸 (Caro's acid) とも呼ばれる。化学式は H2SO5。強い酸化剤である。CAS登録番号は [7722-86-3]。1898年にドイツの化学者ハインリッヒ・カロにより最初に報告された[1] 。
調製方法
[ソースを編集 ]硫酸またはクロロ硫酸に濃過酸化水素を作用させる。ペルオキシ二硫酸を加水分解したり、硫酸と水を電気化学的に酸化して得る[2] 。
実験室的には、硫酸に過硫酸アンモニウムを加えて調製される[3] 。
用途
[ソースを編集 ]過硫酸は洗浄剤として用いられる。半導体回路製造過程で、レジスト除去剤としての用途が検討されている[4] 。
塩
[ソースを編集 ]過硫酸の塩は、酸素系の漂白剤、洗浄剤として用いられる。
過硫酸水素カリウムと硫酸水素カリウム、硫酸カリウムから成る複塩 (2KHSO5•KHSO4•K2SO4) は「OXONE(オキソン)」という商標名で市販され、有機合成などで酸化剤として用いられる。
関連項目
[ソースを編集 ]参考文献
[ソースを編集 ]- ^ Caro, H. (1898). "Zur Kenntniss der Oxydation aromatischer Amine [[Contribution to [our] knowledge of the oxidation of aromatic amines]"]. Zeitschrift für angewandte Chemie 11 (36): 845–846. doi:10.1002/ange.18980113602 . http://babel.hathitrust.org/cgi/pt?id=mdp.39015073166319;view=1up;seq=855 .
- ^ コットン、ウイルキンソン、『無機化学』、原書4版、培風館
- ^ 例: Wang, Y.; Zhu, S. Tetrahedron Lett. 2001, 42, 5741-5744. DOI: 10.1016/S0040-4039(01)01106-6
- ^ 東芝など,硫酸の使用量を70%削減するレジスト除去技術を開発 - 日経BPnet
スタブアイコン
この項目は、化学に関連した書きかけの項目 です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています(プロジェクト:化学/Portal:化学)。