苫前駅
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苫前駅 | |
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とままえ Tomamae | |
◄上平 (3.9 km) (4.1 km) 興津仮乗降場 ► | |
所在地 | 北海道 苫前郡 苫前町字苫前 |
所属事業者 | 日本国有鉄道(国鉄) |
所属路線 | 羽幌線 |
キロ程 | 50.5 km(留萠起点) |
電報略号 | トイ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線 |
乗降人員 -統計年度- |
153人/日 -1981年- |
開業年月日 | 1932年(昭和7年)9月1日 [1] |
廃止年月日 | 1987年(昭和62年)3月30日 [1] |
備考 | 羽幌線廃線に伴い廃駅[1] |
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苫前駅(とままええき)は、北海道(留萌管内)苫前郡 苫前町字苫前にかつて存在した、日本国有鉄道(国鉄)羽幌線の駅(廃駅)である。電報略号はトイ。事務管理コードは▲さんかく121612[2] 。
1986年(昭和61年)10月まで運行されていた、急行「はぼろ」の停車駅であった。
歴史
[編集 ]- 1932年(昭和7年)9月1日 - 鉄道省羽幌線の古丹別駅 - 羽幌駅間延伸開通に伴い、開業[1] 。一般駅 [1] 。
- 1949年(昭和24年)6月1日 - 公共企業体である日本国有鉄道に移管。
- 1982年(昭和57年)3月29日 - 貨物の取り扱いを廃止[1] 。業務委託駅となる[3] 。
- 1984年(昭和59年)2月1日 - 荷物の取り扱いを廃止[1] 。
- 1987年(昭和62年)3月30日 - 羽幌線の廃線(全線廃止)に伴い、廃駅となる[1] 。
駅構造
[編集 ]廃止時点で、1面1線の単式ホームを有する地上駅であった。ホームは、線路の西側(幌延方面に向かって左手側)に存在した。かつては、単式ホーム・島式ホームを複合した計2面3線のホームと線路、及び貨物側線を有する列車交換が可能な交換駅であった。廃止後撤去された島式ホーム跡への1線が側線として残っており、そのほか幌延方から駅舎側に分岐した側線を1線有していた。
業務委託駅となっており[4] 、駅舎は構内の西側に位置し、ホームから少し離れていた。
駅名の由来
[編集 ]当駅が所在していた地名より。地名は、アイヌ語の「トマ・オマ・イ→トママイ」(エゾエンゴサク・ある・処)に由来する。
利用状況
[編集 ]- 1981年度(昭和56年度)の1日当たりの乗降客数は153人[4] 。
駅周辺
[編集 ]- 北海道道582号苫前停車場線
- 国道232号(天売国道/日本海オロロンライン)
- 道の駅風Wとままえ
- 苫前町役場
- 羽幌警察署苫前駐在所
- 苫前郵便局
- 留萌信用金庫苫前支店
- 苫前町立苫前中学校
- 苫前町立苫前小学校
- 苫前岬 - 駅から北西に約1.2km[4] 。
- 沿岸バス「苫前上町」停留所
駅跡
[編集 ]駅舎やホームなどは既に撤去され、1999年(平成11年)時点では、「構内食堂」の看板を持つ廃屋が残存していた[5] 。2010年(平成22年)時点では駅跡周辺が「農村公園」に整備され、農業倉庫が残る[6] 。
隣の駅
[編集 ]脚注
[編集 ]注釈
[編集 ]出典
[編集 ]- ^ a b c d e f g h 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、872頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、231頁。doi:10.11501/1873236 。https://doi.org/10.11501/1873236 。2022年12月10日閲覧。
- ^ 「羽幌線 合理化スタート 寂しい無人化」『北海道新聞』1982年3月30日、朝刊、道北版。
- ^ a b c 宮脇俊三 編『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』原田勝正、小学館、1983年7月、200頁。ISBN 978-4093951012。
- ^ 宮脇俊三 編『鉄道廃線跡を歩くVI』JTBパブリッシング〈JTBキャンブックス〉、1999年3月、25-26頁。ISBN 978-4533031502。
- ^ 今尾恵介 編『新 鉄道廃線跡を歩く1 北海道・北東北編』JTBパブリッシング、2010年3月、45-46頁。ISBN 978-4533078583。