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粘液細菌

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ミクソコックス目
Myxococcus xanthus
分類
: ミクソコックス目 Myxococcales
学名
Myxococcales Tchan et al. 1948
下位分類(亜目)
  • シストバクター亜目
  • ソランギウム亜目
  • ナンノシスティス亜目

粘液細菌(ねんえきさいきん、slime bacteria、Myxobacteria、Myxococcales、ミクソコックス目、ミクソコッカス目)は、土壌細菌のひとつで、多細胞的な行動を起こすグラム陰性真正細菌である。

グラム陰性、好気従属栄養性。鞭毛は無く、滑走による移動能力がある。高度に社会的な性質を持ち、多数の細胞が協調して細菌、植物遺体を捕食する[1] 。増殖は栄養状態が良い時は単純に二分裂で増えるが、飢餓・個体密度増加・光照射などの刺激があると1〜100万もの菌が集合し、0.1〜0.5mm程の子実体と粘液胞子を形成する[1] 。この子実体は種により色、形などの特徴がある。一旦子実体を形成すると数十年の保存が可能である[1] 。栄養状態が良くなると再び栄養細胞を放出して元に戻る。生育環境や生活環は細胞性粘菌に似たところがある[1]

コロニーの先端部では、アリの行列のような社会性のある行動 social motility(S-motility)のある部分と、単独で動く独立心・冒険心のある細菌の行動 Adventurous motility (英語版) (A-motility)が見られる[1]

狩りを行うために、プロテアーゼペプチダーゼなどのタンパク質分解酵素や、グルカナーゼ (英語版)などの細胞壁(多糖)分解酵素などの溶菌酵素を生成する[1]

代表的な種Myxococcus xanthusは比較的詳しく調べられている。いくつかの生理活性物質が発見されている。ゲノムサイズは軒並み900万bpを上回り、解析済みの原核生物の中では最大規模である。2014年に報告されたMinicystis roseaのゲノムサイズは1604万0666bp[2] 真核生物である出芽酵母(1200万bp)を上回っている。ORFは14,018ヶ所で出芽酵母の2倍を超え、動物であるキイロショウジョウバエ(13,931ヶ所)すら超えている。

分類

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参考文献

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脚注

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  1. ^ a b c d e f (不藤2013)
  2. ^ https://www.kegg.jp/kegg-bin/show_organism?org=mrm

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