池田組
設立 | 昭和40年代 |
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設立者 | 池田孝志(本名:金 孝志)[1] |
本部 | 〒700-0825 日本の旗 岡山県 岡山市 北区田町2丁目12-2 |
首領 | 池田孝志(本名:金 孝志) |
構成員数 (推定) | 約160人(2023年末時点)[1] ┗構成員/約60人 ┗準構成員/約90人 |
友好組織 | 絆會 二代目宅見組 神戸山口組 |
敵対組織 | 六代目山口組 |
池田組(いけだぐみ)は、岡山県 岡山市 北区に本部を置く独立系指定暴力団。元神戸山口組傘下組織。
概要
[編集 ]結成当初から岡山県内を地盤に山口組の傘下組織として活動したが、2015年夏の山口組分裂以降は神戸山口組傘下で活動した。2024年現在は独立した指定暴力団として存続している[2] 。
資金獲得活動(所謂シノギ)において多種多様な事業に介入している事から高い経済力を有する組織であり[注 1] [3] 、神戸山口組在籍時代には山健組、宅見組と並び主要組織に位置付けられていた。六代目山口組からは神戸派の資金源として頻繁に襲撃のターゲットとされており、後述の様に組員が負傷・殺害される事件が多発している。
来歴
[編集 ]結成〜山口組在籍時代
[編集 ]昭和40年代、三代目山口組の二次団体である大石組内に、池田孝志が池田組を設立した。池田は大石組内で頭角を現し、1982年(昭和57年)には若頭に就任した。
1992年(平成4年)2月には、池田が五代目山口組の直参に昇格し、同時に池田組も山口組の二次団体に昇格した。経済力において優位にあった池田組は、山口組内でも有力組織として勢力を拡大してゆき、六代目体制発足後の2007年(平成19年)6月、池田が若頭補佐に就任する頃には、岡山県内に磐石の基盤を築いたといわれる。
移籍から独立迄
[編集 ]2015年(平成27年)8月26日、池田の意向に従い、山健組や宅見組等と共に六代目山口組を離脱した。翌日の8月27日、新団体・神戸山口組 が結成されると、離脱した13団体と共に舎弟頭に就任した。なお、六代目山口組からは絶縁処分を受けた。
2016年(平成28年)5月31日、岡山市内で、若頭・髙木忠が射殺される。実行犯は、六代目山口組系三代目弘道会髙山組傘下組員であり[4] 、事件後岡山県岡山南警察署に出頭している[注 2] [5] 。
2020年(令和2年)5月30日、池田組本部事務所前で、若頭・前谷祐一郎が六代目山口組系大同会幹部に銃撃され、重傷を負う事件が発生する[6] 。これは暴力団の世界では厳禁とされる法要の際を狙った襲撃であり、六代目山口組の池田組及びに神戸山口組を他組織として認めない方針を明らかにするものであった。
2020年(令和2年)7月27日、池田が神戸山口組を脱退する意向を示し、翌日には正式に脱退[7] 。更に池田名義の脱退挨拶書状が全国に送付されたことで、池田組が一本独鈷(独立組織)となったことが確定的となった。なお、8月7日には神戸山口組から除籍処分を受けている。
2020年(令和2年)9月10日、岡山県内で指定暴力団・絆會と、正式に親戚団体として締結した[注 3] 。
2021年(令和3年)11月11日、岡山県公安委員会は池田組を正式に指定暴力団に指定した。 同年12月21日、岡山地方裁判所は岡山市が求めた事務所(岡山市北区田町)の使用差し止めを仮処分申請を大筋で認め、組事務所の使用禁止を決定したと発表した[8] 。
2022年(令和4年)10月26日、岡山市北区の理髪店にて、組長・池田孝志が六代目山口組系山健組傘下妹尾組若頭に刃物で襲撃される。また、その8時間後に岡山市北区にある池田組長の自宅付近で、池田組関係者の車両が銃撃される。同年12月8日、六代目山口組と共に岡山、兵庫、愛知、三重4県の公安委員会により特定抗争指定暴力団に指定された[9] 。
2023年末までに六代目山口組との対立抗争に起因するとみられる事件は、3都道府県で9件起こっている[1] 。
2024年1月14日、愛媛県四国中央市のスターバックスコーヒーテラス席で池田組若頭功龍会会長(六代目山口組二代目大石組功龍会会長→神戸山口組池田組本部長→池田組若頭)が至近距離から政治結社代表[10] 49歳男性(六代目山口組二代目大石組功龍会若頭→神戸山口組池田組功龍会→六代目山口組二代目若林組→政治結社代表)の胸を拳銃で銃弾3発を発砲[11] [12] [13] 。池田組若頭功龍会会長は銃器を持ったまま徒歩で逃走[13] 。49歳男性は心肺停止の状態ですぐに病院へ運ばれたが死亡が確認された[13] 。店内の客に怪我はなかった[13] 。2024年3月5日、愛媛県警特別捜査本部は、岡山県倉敷市の民家に潜伏していた池田組若頭功龍会会長を殺人容疑で逮捕[14] 。のちに、建設業59歳男性が、2024年1月下旬から逮捕される3月5日までの間、倉敷市内の住宅に池田組若頭功龍会会長を宿泊させかくまった疑いで逮捕された[15] 。2024年3月26日、松山地方検察庁は池田組若頭功龍会会長を殺人の罪で起訴した[16] 。2024年4月3日、愛媛県警は池田組若頭功龍会会長を再逮捕銃刀法違反(加重所持)容疑で再逮捕した[17] 。逮捕された倉敷市の住宅で、回転式拳銃1丁と実弾4発を所持していた疑い[17] 。愛媛県警によると、住宅からは他にも数十発の銃弾が見つかり、押収した拳銃や実弾は凶器に使われたとみて、入手経路などを調べている[17] 。2024年4月24日、松山地方検察庁は拳銃などを所持したとして、銃刀法違反などの罪で池田組若頭功龍会会長を追起訴した[18] 。認否は明らかにしていない[18] 。起訴状によると、2024年3月5日、岡山県倉敷市で拳銃1丁と実弾4個を所持したとしている[18] 。
脚注
[編集 ]注釈
[編集 ]出典
[編集 ]- ^ a b c "令和5年における組織犯罪の情勢【確定値版】". 警察庁組織犯罪対策部. pp. 1-37 (2024年3月21日). 2024年4月14日閲覧。
- ^ 『池田組を「指定暴力団」に指定 県公安委、神戸山口組から離脱』 2021年11月11日 山陽新聞デジタル
- ^ 『両山口組、勢力差拡大も消えぬ火種』 2022年1月3日 産経デジタル
- ^ 『神戸山口組系幹部を射殺した疑い 山口組系組員を逮捕 抗争激化の恐れも』 2016年6月7日 ハフポスト日本版編集部
- ^ 『神戸山口組系の若頭射殺、二審も無期懲役 高裁岡山支部』 2017年9月15日 朝日新聞デジタル
- ^ 『六代目山口組系幹部が警察警戒の中で神戸山口組系幹部を銃撃...分裂終結に向けた強い意志か』 2020年6月1日 Business Journal
- ^ 『「若頭の刺傷からガタガタし始めた」名門・山健組が神戸山口組から独立宣言《勾留中の組長が指令》』 (p.3) 2020年9月19日 文春オンライン
- ^ "組事務所の使用禁止 仮処分決定 岡山市が申請、地裁認める". 山陽新聞 (2021年12月23日). 2021年12月24日閲覧。
- ^ "特定抗争指定、4県で発効 山口組と池田組". 産経新聞. (2022年12月8日). https://www.sankei.com/article/20221208-VV2P6NJFIBLLPEDI45RXQKVLY4/?outputType=amp 2022年12月17日閲覧。
- ^ "その他の政治団体一覧(2879団体)(令和5年12月31日における総務大臣届出の政治団体であり、内容については、令和6年6月17日まで に官報告示されたものを掲載。)" (PDF). 総務省. 2025年2月21日閲覧。
- ^ "「これまでの報復をする恐れも」四国中央市で男性(49)を射殺し逃走した事件から1か月 指定暴力団池田組幹部・前谷祐一郎容疑者(62)と男性との間には何が?暴力団元組長に聞く". 山陽放送 (2024年2月13日). 2025年2月21日閲覧。
- ^ "スタバ銃撃事件、指名手配の暴力団幹部を逮捕 愛媛県警が岡山で発見". 朝日新聞デジタル (2024年3月5日). 2025年2月21日閲覧。
- ^ a b c d "【愛媛スタバ射殺事件】「実家は造り酒屋の名士」指名手配された暴力団幹部は地元では有名な御曹司ヤクザだった". NEWSポストセブン (2024年1月18日). 2025年2月21日閲覧。
- ^ "スタバで撃たれ男性死亡 池田組幹部の前谷祐一郎被告を殺人罪で起訴 今後、銃刀法違反の疑いでも再逮捕の方針". TBS (2024年3月26日). 2025年2月21日閲覧。
- ^ "四国中央市の銃撃事件 暴力団幹部かくまい逮捕│NHK愛媛 NEWS WEB". NHK (2025年5月9日). 2025年2月21日閲覧。
- ^ "四国中央殺害事件 暴力団幹部を殺人罪で起訴│NHK愛媛 NEWS WEB". NHK (2025年3月26日). 2025年2月21日閲覧。
- ^ a b c "銃刀法違反容疑で再逮捕". 読売新聞オンライン (2024年4月4日). 2025年2月21日閲覧。
- ^ a b c "スタバ射殺事件、池田組幹部の男追起訴 松山地検". サンスポ (2024年4月24日). 2025年2月21日閲覧。
関連項目
[編集 ]- 五代目山健組 - 池田組同様、2020年夏に神戸山口組から脱退し、独立団体となった経歴を持つ。その後、五代目山健組は六代目山口組に帰参し山健組五代目は六代目山口組若頭補佐に就任。