コンテンツにスキップ
Wikipedia

軟口蓋側面接近音

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
この記事は検証可能参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。 出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(このテンプレートの使い方)
出典検索?"軟口蓋側面接近音" – ニュース · 書籍 · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL
(2016年8月)
軟口蓋側面接近音
ʟ
IPA 番号 158
IPA 表記 [ʟ]
IPA 画像
Unicode U+029F
文字参照 ʟ
JIS X 0213
X-SAMPA L\
Kirshenbaum L
音声サンプル

軟口蓋側面接近音(なんこうがい・そくめんせっきんおん)とは子音の類型の一つ。後舌面軟口蓋で舌の中央を閉鎖し、舌の両脇から空気を通すことによって生じる音。国際音声記号[ʟ]と記述される。

特徴

[編集 ]

言語例

[編集 ]

国際音声記号では1989年に正式にこの音のための記号が定義された。1970年代にパプア・ニューギニアカニテ語 (英語版)にこの音が音素として存在することが報告されて、ようやく音声学者の間に一般的に知られるようになった[1] 。現在この音を持つことが知られている言語には、ほかにメルパ語 (英語版)、中部ワギ語 (英語版)ヤガリア語 (英語版)などのパプア・ニューギニアの諸言語があり、ほかにチャド語派の東チャド諸語に属するコトコ語などや、セイリッシュ語族のコモックス語も[ʟ]を持つという[2]

  • 中部ワギ語 aglagle [aʟaʟe] 「目が回る」[3]
  • メルパ語 [paʟa] 「垣根」[4]
  • カニテ語 [kaʟa] 「犬」[5]

南部アメリカ英語およびスコットランド英語において、音節末のいわゆる暗いL(軟口蓋化した歯茎側面接近音)の異音として現れることがあるともいわれるが、ピーター・ラディフォギッドとイアン・マディソンによればそのような現象は認められず、おそらく別の音を勘違いしているのではないかという[6]

脚注

[編集 ]
  1. ^ International Phonetic Association (1999) 2.4
  2. ^ Ladefoged & Maddieson (1996) p.190
  3. ^ International Phonetic Association (1999) 3.1
  4. ^ Ladefoged & Maddieson (1996) p.199
  5. ^ Ladefoged & Maddieson (1996) p.211
  6. ^ Ladefoged & Maddieson (1996) pp.190-191

参考文献

[編集 ]
子音
国際音声記号 - 子音

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /