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新創世紀

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
曖昧さ回避 この項目では、ゴダイゴのアルバムについて説明しています。株式会社ネクスエンタテインメントが開発したゲームについては「新創世記ラグナセンティ」をご覧ください。
『新創世紀』
ゴダイゴ スタジオ・アルバム
リリース
ジャンル ニューミュージック
ロック
時間
レーベル コロムビアレコード
プロデュース ジョニー野村
チャート最高順位
ゴダイゴ アルバム 年表
『新創世紀』収録のシングル
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新創世紀』(しんそうせいき、英語: Godiego Includes the Suite, GENESIS)は、日本ロックバンドゴダイゴ1976年 7月25日コロムビアレコードから発売した1枚目のオリジナルアルバムである。

解説

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LP発売当初の品番は、YX-7117。

全曲、作詞:奈良橋陽子作曲:タケカワユキヒデ編曲:ミッキー吉野(特記以外)

当初は、タケカワユキヒデのソロ・アルバムとして製作が進められていたが、ゴダイゴを結成することになったため、ゴダイゴ名義で発売された。 オリコンチャート最高位88位を獲得。アルバムとして初の圏内入りを果たした。

このアルバムの時点では、ドラム担当で知られているトミー・スナイダーはゴダイゴに加入しておらず、ドラムは浅野良治(ギター担当である浅野孝已の弟にあたる。1977年脱退。)及び、ミッキー吉野グループに在籍していた原田裕臣が担当していた。

このアルバムに収録されている曲は全詞英語であり、表題曲を除きライナー・ノーツ(歌詞カード)には歌詞とともに日本語による訳詞が記載されている。表題曲には訳詞のかわりに、各曲ごとの解説が記載されている。またゴダイゴのオリジナル・アルバムはほとんどの曲が全詞英語となっている。

このアルバム発売に先立ち、『SALAD GIRL(僕のサラダガール)/YELLOW CENTER LINE(イエロー・センター・ライン)』がシングル・カットされているが、「SALAD GIRL(僕のサラダガール)」はアルバムに収録されているものとは別録音のバージョンである。

「SUITE:GENESIS(組曲:新創世紀)」は、元々タケカワユキヒデが作詞した「THE PILED BLOCKS」を奈良橋陽子が書き改めたものである(歌詞の内容は異なる)。

当アルバムのうちA面曲が、映画『青春の殺人者』に使用されており、同映画のサウンドトラックを兼ねている[注 1] 。さらに「SALAD GIRL(僕のサラダガール)」はカネボウ化粧品CMソングとしても使用されており、後にゴダイゴのCMソング集アルバム『CMソング・グラフィティ VOL.1〜ゴダイゴ・スーパー・ヒッツ〜』にも、このアルバムのアレンジ・ヴァージョンが収録された。

『青春の殺人者』では、「IF YOU ARE PASSING BY THAT WAY(想い出を君に託そう)」は「オープニング」及び「回想ー更地にて」、「YELLOW CENTER LINE(イエロー・センター・ライン)」は「夕焼ー祭の街へ」、「MAGIC PAINTING(マジック・ペインティング)」は「回想ースナック開店風景」、「IT'S GOOD TO BE HOME AGAIN(憩いのひと時)」は「回想ー海岸のアイス・キャンディー売り」及び「エンディングー高速道路」という別名が付けられていた。

組曲の内容は、世界に1つしか国がなかった頃、その支配者である女王に三人の子供が生まれ、その王子たちが一人前になった頃、女王の男達への非情さに心を痛め、女王への反乱が始まるというもの。

組曲に登場する3人の息子は、Christo(キリスト)、Mahomet(マホメット)、Buddha(釈迦)である。

イギリスなどでは、1978年3月3日に「SALAD GIRL(僕のサラダガール)」を「THE WATER MARGIN(水滸伝のテーマ)」に差し替えた『THE WATER MARGIN』をリリースしている他[注 2] 、『IF YOU ARE PASSING BY THAT WAY(想い出を君に託そう)」/THE HUDDLE(男たちの凱歌)』をシングル・カットしてリリースしている。他にもスペインで『THE WATER MARGIN(水滸伝のテーマ」/THE HUDDLE(男たちの凱歌)』をシングル・カットしてリリースしている。ちなみに「THE WATER MARGIN(水滸伝のテーマ)」は後にシングル『ミラージュのテーマ』のB面曲として、日本に逆輸入された。

「SUITE:GENESIS(組曲:新創世紀)」は、ライヴ『MAGIC CAPSULE』でも演奏されているが、各曲の尺が短くなっており、メドレー形式で次の曲に繋がるようになっている。

2006年 5月4日に公演された『ゴダイゴ in 東大寺』では「SUITE:GENESIS(組曲:新創世紀)」の一部である「BUDDAH'S SONG(釈迦の歌)」が、前後に「MIKUNI(御国)」(『DEAD END』の収録曲)を挟み、メドレー形式で演奏された。

2007年 3月16日に公演された『2007 TOKYO 新創世紀』では「SUITE:GENESIS(組曲:新創世紀)」が大編成のロック・オペラとして披露され、『青春の殺人者』に出演していた市原悦子がナレーションと女王及び三人の息子の五役を担当した。また組曲の内容も「SUITE:GENESIS(組曲:新創世紀)」の中の曲のみならず、「MAGIC PAINTING(マジック・ペインティング)」「IT'S GOOD TO BE HOME AGAIN(憩いのひと時)」なども挿入されている。各曲の尺も、MAGIC CAPSULE版とは異なり、原曲に近いものとなっている。

収録曲

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SIDE A
全作詞: 奈良橋陽子、全作曲: タケカワユキヒデ
#タイトル作詞作曲・編曲編曲時間
1.想い出を君に託そう」(IF YOU ARE PASSING BY THAT WAY)奈良橋陽子 タケカワユキヒデ ミッキー吉野
2.イエロー・センター・ライン 」(YELLOW CENTER LINE)奈良橋陽子 タケカワユキヒデ ミッキー吉野
3.マジック・ペインティング」(MAGIC PAINTING)奈良橋陽子 タケカワユキヒデ ミッキー吉野
4.憩いのひと時」(IT'S GOOD TO BE HOME AGAIN)奈良橋陽子 タケカワユキヒデ タケカワユキヒデ、石川鷹彦
5.僕のサラダガール 」(SALAD GIRL)奈良橋陽子 タケカワユキヒデ ミッキー吉野
合計時間:
SIDE B(組曲:新創世紀)
全作詞: 奈良橋陽子、全作曲: タケカワユキヒデ、全編曲: ミッキー吉野。
#タイトル作詞作曲・編曲
6.誕生」(CREATION)奈良橋陽子タケカワユキヒデ
7.女王の唄」(QUEEN'S SONG)奈良橋陽子タケカワユキヒデ
8.恋する男の嘆き」(LOVER'S LAMENT)奈良橋陽子タケカワユキヒデ
9.母と子」(MOTHER & SON)奈良橋陽子タケカワユキヒデ
10.男たちの凱歌」(THE HUDDLE)奈良橋陽子タケカワユキヒデ
11.釈迦の歌」(BUDDHA'S SONG)奈良橋陽子タケカワユキヒデ
合計時間:

解説

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  1. 想い出を君に託そう
  2. イエロー・センター・ライン
    1stシングルのカップリング曲。
  3. マジック・ペインティング
    タケカワユキヒデによるメロトロンを取り入れた楽曲。
  4. 憩いのひと時
    石川鷹彦によるアコースティックギターを前面に押し出した楽曲で、この楽曲のみタケカワと石川による共同編曲で制作されている。
  5. 僕のサラダガール
    1stシングルの表題曲。
  6. 組曲:新創世紀

参加ミュージシャン

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ゴダイゴ
サポートミュージシャン

タイアップ

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脚注

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注釈

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  1. ^ 今まで、同映画のサウンドトラックは商品化されていなかったが、2010年11月24日にサウンド・トラック『青春の殺人者』が発売された。
  2. ^ オフィシャルサイトでは、『新創世紀』となっている。

出典

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シングル
アルバム
オリジナル
ベスト
その他
関連人物
関連項目
カテゴリ カテゴリ

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