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山本聖途

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
山本 聖途 Portal:陸上競技
選手情報
ラテン文字 Seito Yamamoto
国籍 日本の旗 日本
種目 棒高跳
所属 トヨタ自動車
大学 中京大学
生年月日 (1992年03月11日) 1992年 3月11日(32歳)
出身地 愛知県 岡崎市
身長 181cm
体重 74kg
コーチ担当者 Damien Inocencio
棒高跳 5m77
獲得メダル
陸上競技
アジア競技大会
2018 ジャカルタ 棒高跳
ユニバーシアード
2013 カザン 棒高跳
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山本 聖途(やまもと せいと、1992年 3月11日 - )は、日本陸上競技選手、専門は棒高跳ロンドンオリンピック日本代表、リオデジャネイロオリンピック代表[1] 2012年から2013年にかけて男子棒高跳の学生記録を続けて更新した。2013年世界陸上モスクワ大会男子棒高跳6位入賞、2018年アジア競技大会棒高跳で金メダル。

プロフィール

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人物

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元短距離選手の父・久義と元跳躍選手の母の間に三男として生まれる。父は100m10秒47の記録を保持しており[5] 、「オリンピックの聖火台に向かって一途に頑張れ」という意味を込めた聖途という名前の名付け親でもある。次兄も400mHで全国入賞の経験がある。

経歴

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小学校時代から中学2年まではサッカーをしていたが、進学先[6] 岡崎市立岩津中学校にサッカー部がなかったため陸上部に入部する。当時は長距離をしていた。

山本と棒高跳の出会いは中学2年生の夏休み。参加していたある競技会において後に進学する岡崎城西高校の陸上競技部顧問に声をかけられ、翌日から高校の練習に参加したという。しかしながら中学時代のベストは2m80と、全日中の参加標準記録に1m以上及ばないものであり、愛知県大会に進むことすらできなかった。それでも山本は岡崎城西高校から勧誘を受け、進学を決める。高校進学後は急激に記録を伸ばし、2年時には5m00を跳ぶまでに成長。3年時は記録の面では伸び悩んだものの、インターハイ6位など全国入賞を重ねる。

中京大学進学後は再び記録を伸ばし続け、2012年4月の織田記念で5m60を跳び学生新記録を樹立。6月の第96回日本選手権で本命視されていた日本記録保持者の澤野大地を破り優勝し、ロンドンオリンピック ×ばつ100mリレーの市川華菜と男子400mHの中村明彦が陸上競技の日本代表に選ばれたが、3人が同じ岡崎城西高校出身者であることが話題となった[7] 。市川と中村は山本の1年先輩にあたる。7月には学生個人選手権で5m65を跳び再び学生記録を更新した。ロンドンオリンピックは予選で5m35に3度失敗、記録なしの結果となった。オリンピック後、中京大学コーチの室伏広治から指導を受けて腹筋・背筋など体幹強化を図っている[8] [9] 。2013年5月18日、東海学生対校選手権で日本歴代2位、日本学生新記録となる5m74をマーク、世界選手権の派遣設定記録を突破した[10] 。6月の第97回日本選手権は5m70の記録で制して大会2連覇を果たした。

2013年8月の世界陸上モスクワ大会男子棒高跳決勝で5m75を跳び、この種目の日本勢世界選手権史上最高となる6位入賞の成績を残した[11]

2015年9月、全日本実業団で5m70を記録して2016年リオデジャネイロオリンピック派遣設定記録を突破。2016年1月、アメリカ・ネバダ州リノの室内大会で室内日本新の5m77を記録した[12] 。6月、第100回日本選手権は5m60で2位(荻田大樹と同順位)となり、派遣設定記録を突破している選手の中で最上位となったためオリンピック出場が内定したが、大会本番では前回大会同様の記録なしに終わった[13]

2018年アジア競技大会において大会新で金メダル[14]

2020年東京オリンピックの陸上競技男子棒高跳び予選では上位12人による決勝に進めず予選敗退となった[15]

年次別ベスト

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  • 2007年(高校1年) - 4m40
  • 2008年(高校2年) - 5m00
  • 2009年(高校3年) - 4m90
  • 2010年(大学1年) - 5m31
  • 2011年(大学2年) - 5m35
  • 2012年(大学3年) - 5m65=日本学生記録(当時)
  • 2013年(大学4年) - 5m75=日本学生記録、5m71=室内日本記録
  • 2014年(社会人1年) - 5m62
  • 2015年(社会人2年) - 5m70
  • 2016年(社会人3年) - 5m77=室内日本記録
  • 2017年(社会人4年) - 5m72
  • 2018年(社会人5年) - 5m70

脚注

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  1. ^ 山本 聖途 (陸上競技) - リオデジャネイロオリンピック2016 - JOC
  2. ^ 陸上&体操女子 オリンピック選手 決定! - スポッチ! : 中京テレビ
  3. ^ 岡崎市総合政策部広報課編『岡崎市制100周年記念誌 新たな100年に向けて』岡崎市役所、2017年7月、36頁。 
  4. ^ "山本 聖途". 日本陸上競技連盟公式サイト. 2021年4月19日閲覧。
  5. ^ 月刊陸上競技2012年7月号 講談社 p.11
  6. ^ 岩中日記 2012年7月岡崎市立岩津中学校ホームページ
  7. ^ 巌本新太郎 「ゆとり陸上部、大成のもと 岡崎城西高、ロンドン五輪代表3人を一挙輩出」 朝日新聞 2012年8月2日朝刊, 2ページ
  8. ^ 田中誠之 「陸上・日本選手権第1日 棒高跳び 山本V2 世界切符 五輪の失敗...体幹強化」 読売新聞 2013年6月8日東京朝刊, 15ページ
  9. ^ 田原和宏 「陸上 日本選手権 山本、連覇で世界切符 棒高跳びで5メートル70」 毎日新聞 2013年6月8日東京朝刊, 19ページ
  10. ^ 東海学生選手権 中京大4年・山本 5メートル74!! 棒高跳び日本歴代2位 中日新聞 (2013年05月19日). 2013年8月19日閲覧
  11. ^ "棒高・山本聖途、6位入賞の快挙". TBS. (2013年8月13日). http://www.tbs.co.jp/seriku/news/n201308130401.html 2013年8月15日閲覧。 
  12. ^ 連続五輪へ山本聖途が6m男に挑む/セイコーGGP
  13. ^ 連山本聖途「僕自身が弱い」今回も記録なし
  14. ^ 山本聖途、大会新で男子棒高跳び金メダル
  15. ^ "棒高跳び山本聖途、江島雅紀はともに予選敗退". 日刊スポーツ. https://www.nikkansports.com/olympic/tokyo2020/athletics/news/202107310000230.html 2021年7月31日閲覧。 

参考資料

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外部リンク

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1910年代
1920年代
1930年代
1940年代
1950年代
1960年代
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
 
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男子
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