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天津市

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(2016年2月)
中華人民共和国 天津市
上から時計回り: 津湾広場と海河の夜景、西開天主教堂、天津中心部の夜景、天津駅、三岔河口と「天津の目」
上から時計回り: 津湾広場海河の夜景、西開天主教堂、天津中心部の夜景、天津駅、三岔河口と「天津の目」
上から時計回り: 津湾広場海河の夜景、西開天主教堂、天津中心部の夜景、天津駅、三岔河口と「天津の目」
略称:
別称:津沽・津門


中華人民共和国中の天津市の位置
中華人民共和国中の天津市の位置
中華人民共和国中の天津市の位置
中心座標 北緯39度07分25秒 東経117度11分53秒 / 北緯39.12361度 東経117.19806度 / 39.12361; 117.19806
簡体字 天津
繁体字 天津
拼音 Tiānjīn
カタカナ転写 ティエンジン
国家 中華人民共和国の旗 中華人民共和国
行政級別 直轄市
政府所在地 河西区
設立 1404年
市委書記 陳敏爾(第20期中国共産党中央政治局委員、前重慶市党委書記)
市長 張工
面積
総面積 11,920 km²
人口
総人口(2020) 1,386 万人
人口密度 1,200 人/km²
経済
GDP (2017) 1兆8809億64百万元
一人あたりGDP 12万606元
電話番号 022
郵便番号 300000/301000
ナンバープレート 津A, B, C, D, F, G, H
津E (タクシー)
行政区画代碼 120000
市樹 絨毛白蝋 (英語)(ロンマオバイラー)
市花 月季
2014年のHDIは 0.843。
公式ウェブサイト: www.tj.gov.cn/ (中国語)
地図
地図

天津市(てんしんし/テンチンし、簡体字中国語: 天津市拼音: Tiānjīn英語: Tianjin)は、中華人民共和国に位置する直轄市国家中心都市の一つ。略称は

華北平原海河の五大支流の合流する所に位置し、東に渤海を、北に燕山を臨む。市内を流れる海河は天津の母親河とも呼ばれる。

環渤海湾地域の経済的中心地であり、中国北方最大の対外開放港である。天津の北西120 kmにある首都北京市とは高速道路、高速直通列車、京津城際線によって、30分から2時間以内で結ばれている。元々は海河の河港であったが、河口の塘沽に大規模な港湾コンテナターミナル、工業地帯が形成されている。

中国有数の大都市で、2014年時点の都市圏人口は1535万人[1]

清の滅亡後に溥儀を受け入れた唯一の租界。

地理

[編集 ]

気候

[編集 ]

1月の平均気温は零下3.2度、7月の平均気温は26.5度、年平均気温は12.8度、年降水量は544.3 mmであり、亜寒帯冬季少雨気候 (Dwa) に属する。

周辺の水系図
天津 (1991–2020)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C (°F) 14.3
(57.7)
20.8
(69.4)
30.5
(86.9)
33.1
(91.6)
40.5
(104.9)
40.1
(104.2)
40.5
(104.9)
37.4
(99.3)
34.9
(94.8)
30.8
(87.4)
23.1
(73.6)
14.4
(57.9)
40.5
(104.9)
平均最高気温 °C (°F) 2.1
(35.8)
5.8
(42.4)
12.8
(55)
20.8
(69.4)
26.8
(80.2)
30.2
(86.4)
31.6
(88.9)
30.7
(87.3)
26.9
(80.4)
19.8
(67.6)
10.7
(51.3)
3.7
(38.7)
18.49
(65.28)
日平均気温 °C (°F) −2.8
(27)
0.4
(32.7)
7.0
(44.6)
14.8
(58.6)
21.0
(69.8)
25.0
(77)
27.2
(81)
26.3
(79.3)
21.7
(71.1)
14.3
(57.7)
5.7
(42.3)
−0.9
(30.4)
13.31
(55.96)
平均最低気温 °C (°F) −6.5
(20.3)
−3.7
(25.3)
2.4
(36.3)
9.6
(49.3)
15.8
(60.4)
20.6
(69.1)
23.6
(74.5)
22.7
(72.9)
17.4
(63.3)
9.9
(49.8)
1.8
(35.2)
−4.3
(24.3)
9.11
(48.39)
最低気温記録 °C (°F) −18.1
(−0.6)
−22.9
(−9.2)
−17.7
(0.1)
−2.8
(27)
4.5
(40.1)
10.1
(50.2)
16.2
(61.2)
13.7
(56.7)
6.2
(43.2)
−2.2
(28)
−11.4
(11.5)
−16.2
(2.8)
−22.9
(−9.2)
降水量 mm (inch) 2.6
(0.102)
6.0
(0.236)
6.1
(0.24)
22.8
(0.898)
37.7
(1.484)
78.0
(3.071)
141.2
(5.559)
122.3
(4.815)
54.8
(2.157)
32.8
(1.291)
13.5
(0.531)
3.1
(0.122)
520.9
(20.506)
平均降水日数 (≥0.1 mm) 1.3 2.3 2.5 4.5 6.2 9.0 11.1 9.8 6.4 4.8 3.0 2.0 62.9
湿度 54 54 49 48 53 64 73 75 67 62 60 56 59.6
平均月間日照時間 167.6 175.9 227.7 243.8 267.8 233.9 202.2 203.3 212.3 199.8 165.2 160.9 2,460.4
日照率 55 58 61 61 60 53 45 49 58 59 55 55 55.8
出典:China Meteorological Administration[2] [3] [4]
天津市(1986年 - 2015年)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C (°F) 14.3
(57.7)
20.8
(69.4)
30.5
(86.9)
33.6
(92.5)
40.5
(104.9)
40.1
(104.2)
40.5
(104.9)
37.4
(99.3)
34.9
(94.8)
30.8
(87.4)
23.1
(73.6)
14.4
(57.9)
40.5
(104.9)
平均最高気温 °C (°F) 2.1
(35.8)
5.8
(42.4)
12.6
(54.7)
20.9
(69.6)
26.7
(80.1)
30.3
(86.5)
31.4
(88.5)
30.6
(87.1)
26.6
(79.9)
19.9
(67.8)
10.6
(51.1)
3.8
(38.8)
18.4
(65.1)
日平均気温 °C (°F) −3.3
(26.1)
0.0
(32)
6.7
(44.1)
14.7
(58.5)
20.8
(69.4)
24.9
(76.8)
26.9
(80.4)
25.9
(78.6)
21.1
(70)
14.1
(57.4)
5.3
(41.5)
−1.2
(29.8)
13.0
(55.4)
平均最低気温 °C (°F) −7.4
(18.7)
−4.3
(24.3)
1.8
(35.2)
9.2
(48.6)
15.2
(59.4)
20.1
(68.2)
23.0
(73.4)
22.1
(71.8)
16.6
(61.9)
9.4
(48.9)
1.1
(34)
−4.9
(23.2)
8.5
(47.3)
最低気温記録 °C (°F) −18.1
(−0.6)
−22.9
(−9.2)
−17.7
(0.1)
−2.8
(27)
4.5
(40.1)
10.1
(50.2)
16.2
(61.2)
13.7
(56.7)
6.2
(43.2)
−2.2
(28)
−11.4
(11.5)
−16.2
(2.8)
−22.9
(−9.2)
降水量 mm (inch) 2.3
(0.091)
4.5
(0.177)
7.7
(0.303)
23.2
(0.913)
35.3
(1.39)
81.6
(3.213)
151.0
(5.945)
114.7
(4.516)
51.1
(2.012)
28.2
(1.11)
12.7
(0.5)
2.4
(0.094)
514.7
(20.264)
平均降水日数 (≥0.1 mm) 1.6 2.1 3.0 4.6 5.5 8.3 11.3 9.3 6.4 4.6 3.0 2.0 61.7
湿度 57 55 50 49 54 63 74 75 69 63 61 60 60.8
平均月間日照時間 178.3 176.9 205.3 229.8 265.7 251.2 217.6 223.3 223.3 211.1 173.1 166.2 2,521.8
日照率 59 59 56 58 60 57 48 53 60 61 57 57 57.1
出典1:中国気象局 国家気象信息中心[5]
出典2:中国气象局 国家气象信息中心

歴史

[編集 ]

天津は隋代大運河が開通し、南運河と北運河の交差地点の三会海口(現在の金鋼橋三岔河口)がその発祥である。唐代中期以降は南方からの食糧輸送基地となり、金代には直沽寨元代には海津鎮が設置され、食糧輸送以外にも軍事拠点としての要衝とされた。

1400年(建文2年)、朱棣が兵を率いて南下、皇帝に即位すると、皇帝が河を渡った場所を意味する天津の地名が初めて登場した。1404年(永楽2年)、軍事基地としての衛が設置され、翌年には天津左衛が、更に2年後には天津右衛が設置された。1652年(順治9年)に清代により三衛が統合され天津衛とされ、1725年(雍正3年)に天津州、1731年(雍正9年)に天津府と改められ、天津府の下部に天津県静海県青県南皮県塩山県慶雲県滄州を管轄した。清末には天津は直隷総督の駐在地とされ、李鴻章袁世凱による洋務派の拠点となった。

1858年(咸豊8年)、アロー戦争(第2次アヘン戦争)で英仏連合軍に敗北し、天津条約が締結された。次いで締結した北京条約1860年(咸豊10年)に天津は開港され、以後北京の外港として急速な発展を見た。このため19世紀後半から20世紀前半にかけて、イギリスフランス日本ドイツ(第一次世界大戦の敗北により1919年に返還、消滅)、アメリカ(1902年にイギリスに併合され消滅)、ロシアイタリアベルギーオーストリア=ハンガリー(第一次世界大戦の敗北により返還、消滅)が相次いで天津租界を設置し、中国で最も租界の数が多い都市となった。1900年(光緒26年)に義和団の乱では八カ国連合軍が天津より上陸し、北京を占拠している。

中華民国が成立すると1927年(民国16年)に天津市に昇格、その後の日中戦争では1937年(民国26年)より1945年(民国34年)まで、イタリア租界を除き汪兆銘政権と日本軍により統治され、またイタリア軍のイタリア極東艦隊が拠点を置き日本とともに戦った。

戦後はアメリカ軍が駐留したものの、1949年中華人民共和国が成立すると天津は直轄市に指定され、中華人民共和国の工業及び貿易の拠点として発展し現在に至っている。

行政区画

[編集 ]
天津市の地図

年表

[編集 ]
沿革[6] [7]

天津市(第1次)

[編集 ]
  • 1949年10月1日 - 中華人民共和国 天津市が成立。一区から十一区までの11カ区と塘大区 を設置。(12区)
  • 1950年6月13日 - 河北省天津専区寧河県の一部が塘大区に編入。(12区)
  • 1950年8月30日 - 河北省天津専区天津県の一部が八区に編入。(12区)
  • 1950年11月28日 - 河北省天津専区漢沽鎮・天津県の各一部が塘大区に編入。(12区)
  • 1952年2月19日 - 塘大区が塘沽区 に改称。(12区)
  • 1952年4月1日 - 河北省天津専区天津県 を編入。(12区1県)
  • 1952年10月10日 - 市内行政区域の再編(塘沽区を除く)により、一区から八区までの8カ区が成立。(9区1県)
  • 1953年3月 - 天津県が分割され、津東郊区 津南郊区 津西郊区 津北郊区 が発足。(13区)
  • 1953年12月30日 - 河北省天津専区寧河県の一部が塘沽区に編入。(13区)
  • 1955年6月17日 (13区)
  • 1955年12月28日 - 一区が和平区 に、二区が城廂区 に、三区が河北区 に、四区が河東区 に、五区が新華区 に、六区が河西区 に、七区が南開区 に、八区が紅橋区 にそれぞれ改称。(13区)
  • 1956年9月27日 - 河北省天津専区静海県の一部が西郊区に編入。(13区)
  • 1958年2月11日 - 天津市が河北省に編入し、河北省天津市となる。

河北省天津専区(1949年-1958年)

[編集 ]
  • 1949年10月1日 - 中華人民共和国河北省 天津専区が成立。天津県 寧河県 宝坻県 武清県 静海県 安次県 永清県 覇県 文安県 大城県 が発足。(10県)
  • 1949年10月 - 永清県の一部が覇県に編入。(10県)
  • 1949年11月 - 静海県の一部が滄県専区青県に編入。(10県)
  • 1949年12月15日 - 安次県の一部が永清県に編入。(10県)
  • 1949年12月19日 - 大城県の一部が文安県に編入。(10県)
  • 1949年12月 (10県3鎮)
    • 寧河県の一部が分立し、漢沽鎮 が発足。
    • 覇県の一部が分立し、勝芳鎮 が発足。
    • 静海県の一部が分立し、楊柳青鎮 が発足。
  • 1950年6月13日 - 寧河県の一部が天津市塘大区に編入。(10県3鎮)
  • 1950年7月 (10県3鎮)
    • 武清県の一部が宝坻県、通県専区香河県に分割編入。
    • 永清県の一部が覇県に編入。
    • 宝坻県の一部が武清県に編入。
  • 1950年8月30日 - 天津県の一部が天津市八区に編入。(10県3鎮)
  • 1950年8月 - 寧河県の一部が武清県に編入。(10県3鎮)
  • 1950年11月14日 - 通県専区通県の一部が武清県に編入。(10県3鎮)
  • 1950年11月28日 - 漢沽鎮・天津県の各一部が天津市塘大区に編入。(10県3鎮)
  • 1950年12月 - 静海県・大城県の各一部が文安県に編入。(10県3鎮)
  • 1951年1月 (10県)
    • 漢沽鎮が寧河県に編入。
    • 勝芳鎮が覇県に編入。
    • 楊柳青鎮が天津県に編入。
  • 1951年7月6日 (10県3鎮)
    • 寧河県の一部が分立し、漢沽鎮 が発足。
    • 覇県の一部が分立し、勝芳鎮 が発足。
    • 天津県の一部が分立し、楊柳青鎮 が発足。
  • 1951年12月28日 - 大城県の一部が滄県専区青県に編入。(10県3鎮)
  • 1952年4月1日 - 天津県が天津市に編入。(9県3鎮)
  • 1952年11月7日 - 滄県専区青県 任丘県 を編入。(11県3鎮)
  • 1953年5月26日 - 滄県専区滄県の一部が青県に編入。(11県3鎮)
  • 1953年7月1日 - 通県専区香河県の一部が武清県に編入。(11県3鎮)
  • 1953年11月6日 (1市11県)
    • 漢沽鎮が市制施行し、漢沽市 となる。
    • 勝芳鎮が覇県に編入。
    • 楊柳青鎮が静海県に編入。
  • 1953年12月30日 - 寧河県の一部が天津市塘沽区に編入。(1市11県)
  • 1954年7月30日 - 保定専区高陽県の一部が任丘県に編入。(1市11県)
  • 1954年12月 - 永清県の一部が覇県に編入。(1市11県)
  • 1955年5月14日 - 安次県の一部が永清県に編入。(1市11県)
  • 1956年6月15日 (1市11県)
    • 青県の一部(楊家口村・郭交河村・馬交河村・張交河村・繳交河村・小黒荘村・広福楼村)が大城県に編入。
    • 大城県の一部(白塔務村・東邢家廟村・大功村・王荘伙村)が青県に編入。
  • 1956年9月27日 - 静海県の一部が天津市西郊区に編入。(1市11県)
  • 1956年12月 - 永清県の一部が安次県に編入。(1市11県)
  • 1957年7月22日 - 宝坻県の一部が武清県に編入。(1市11県)
  • 1957年7月27日 - 寧河県の一部が漢沽市に編入。(1市11県)
  • 1958年4月28日 (2市27県1自治県)
  • 1958年5月30日 - 武強県の一部が石家荘専区深県に編入。(2市27県1自治県)
  • 1958年6月6日 - 漢沽市が天津市に編入。(1市27県1自治県)
  • 1958年9月5日 - 滄県の一部が分立し、滄州市 が発足。(2市27県1自治県)
  • 1958年10月17日 - 任丘県の一部が保定専区高陽県に編入。(2市27県1自治県)
  • 1958年12月20日 (12県)
    • 慶雲県・孟村回族自治県が塩山県に編入。
    • 青県が静海県に編入。
    • 大城県が任丘県・静海県に分割編入。
    • 文安県が任丘県に編入。
    • 安次県が武清県に編入。
    • 固安県・永清県が覇県に編入。
    • 粛寧県が河間県に編入。
    • 泊頭市・阜城県が交河県に編入。
    • 東光県が寧津県・交河県に分割編入。
    • 武強県・饒陽県が献県に編入。
    • 景県・故城県が呉橋県に編入。
    • 滄州市が滄県に編入。
    • 南皮県が交河県・寧津県に分割編入。
    • 唐山専区香河県の一部が武清県に編入。
  • 1958年12月22日 - 滄県・河間県・献県・交河県・呉橋県・塩山県・黄驊県・覇県・任丘県・静海県・武清県・寧津県が天津市に編入。

河北省天津市

[編集 ]
  • 1958年6月6日 - 天津専区漢沽市を編入。(14区)
    • 漢沽市が区制施行し、漢沽区 となる。
    • 唐山専区寧河県の一部が東郊区に編入。
  • 1958年9月9日 (8区)
    • 和平区・新華区・城廂区および河北区の一部が合併し、和平区 が発足。
    • 東郊区が河東区に編入。
    • 南郊区が河西区に編入。
    • 西郊区が南開区に編入。
    • 北郊区が紅橋区に編入。
  • 1958年9月29日 - 唐山専区寧河県の一部が塘沽区に編入。(8区)
  • 1958年12月20日 - 唐山専区寧河県の一部が漢沽区に編入。(8区)
  • 1958年12月22日 - 天津専区滄県 河間県 献県 交河県 呉橋県 塩山県 黄驊県 覇県 任丘県 静海県 武清県 寧津県 を編入。(8区12県)
  • 1959年2月 - 漢沽区の一部が北郊区に編入。(8区12県)
  • 1959年10月7日 - 黄驊県の一部が河西区に編入。(8区12県)
  • 1960年2月1日 - 静海県の一部が南開区・和平区に分割編入。(8区12県)
  • 1960年4月21日 (7区14県)
    • 唐山市 宝坻県 薊県 を編入。
    • 漢沽区が唐山市に編入。
    • 宝坻県の一部が唐山市漢沽区に編入。
    • 献県の一部が石家荘専区深県に編入。
  • 1961年5月23日 (7区)
    • 宝坻県・武清県・静海県・薊県・覇県が天津専区に編入。
    • 滄県・河間県・献県・交河県・呉橋県・塩山県・黄驊県・任丘県・寧津県が滄州専区に編入。
  • 1961年6月1日 - 天津専区武清県の一部が河北区に編入。(7区)
  • 1962年1月30日 (11区)
    • 河東区の一部が分立し、東郊区 が発足。
    • 河西区の一部が分立し、南郊区 が発足。
    • 南開区の一部が分立し、西郊区 が発足。
    • 紅橋区の一部が分立し、北郊区 が発足。
  • 1962年2月2日 - 河西区の一部が南郊区に編入。(11区)
  • 1962年10月20日 - 唐山専区漢沽市 を編入。(11区1市)
  • 1962年10月27日 - 漢沽市が区制施行し、漢沽区 となる。(12区)
  • 1962年12月1日 - 滄州専区黄驊県、天津専区静海県の各一部が合併し、天津市北大港区 が発足。(13区)
  • 1967年1月2日 - 河北省天津市が直轄市の天津市に昇格。

河北省天津地区(1961年-1973年)

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  • 1961年5月23日 - 天津市宝坻県 武清県 静海県 薊県 覇県 を編入。天津専区が成立。(5県)
  • 1961年6月1日 - 武清県の一部が天津市河北区に編入。(5県)
  • 1961年7月9日 (8県1鎮)
  • 1962年1月19日 - 静海県の一部が滄州専区青県に編入。(8県1鎮)
  • 1962年3月27日 (10県1鎮)
    • 覇県の一部が分立し、固安県 が発足。
    • 文安県の一部が滄州専区青県の一部と合併し、大城県 が発足。
    • 静海県の一部が大城県に編入。
  • 1962年4月5日 - 滄州専区青県の一部が大城県に編入。(10県1鎮)
  • 1962年6月1日 (12県1自治県1鎮)
  • 1962年7月5日 - 滄州専区青県の一部が大城県に編入。(12県1自治県1鎮)
  • 1962年8月1日 (13県1自治県1鎮)
    • 唐山専区寧河県の一部が宝坻県に編入。
    • 唐山専区玉田県の一部が薊県に編入。
    • 唐山専区寧河県 を編入。
  • 1962年12月1日 - 静海県の一部が滄州専区黄驊県の一部と合併し、天津市北大港区 となる。(13県1自治県1鎮)
  • 1963年2月1日 - 勝芳鎮が覇県に編入。(13県1自治県)
  • 1964年4月16日 - 保定専区雄県の一部が覇県に編入。(13県1自治県)
  • 1964年5月 - 覇県の一部が保定専区雄県に編入。(13県1自治県)
  • 1966年11月5日 - 固安県の一部が保定専区涿県に編入。(13県1自治県)
  • 1967年3月22日 - 静海県の一部が天津市北大港区に編入。(13県1自治県)
  • 1967年11月 - 天津専区が天津地区に改称。(13県1自治県)
  • 1973年7月7日 - 薊県・宝坻県・武清県・静海県・寧河県が天津市に編入。(8県1自治県)
  • 1973年12月2日 - 天津地区が廊坊地区に改称。

天津市(第2次)

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  • 1967年3月22日 - 河北省天津専区静海県の一部が北大港区に編入。(13区)
  • 1969年11月18日 - 北大港区が南郊区に編入。(12区)
  • 1973年7月7日 - 河北省天津地区寧河県 宝坻県武清県静海県 薊県 を編入。(12区5県)
  • 1979年5月15日 - 河北省唐山地区 遵化県の一部が薊県に編入。(12区5県)
  • 1979年11月6日 - 南郊区の一部が分立し、大港区 が発足。(13区5県)
  • 1992年2月12日 (13区5県)
  • 2000年6月13日 - 武清県が区制施行し、武清区 となる。(14区4県)
  • 2001年3月22日 - 宝坻県が区制施行し、宝坻区 となる。(15区3県)
  • 2009年10月21日 - 塘沽区・漢沽区・大港区が合併し、浜海新区 が発足。(13区3県)
  • 2015年7月23日 (15区1県)
    • 寧河県が区制施行し、寧河区 となる。
    • 静海県が区制施行し、静海区 となる。
  • 2016年6月8日 - 薊県が区制施行し、薊州区 となる。(16区)
  • 2020年12月5日 (16区)
    • 東麗区の一部が河北区に編入[8]
    • 河北区の一部が東麗区に編入[8]
    • 西青区の一部が河西区・紅橋区・南開区に分割編入[9]
    • 津南区の一部が河西区に編入。
    • 紅橋区の一部が北辰区に編入。

対外関係

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姉妹都市・提携都市

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日本

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日本以外

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経済

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天津の中心業務地区

2011年時点のGDPは1兆1191億元であった。中国の都市では上海市北京市広州市深圳市に次ぐ第5位であった。

北京市から高速鉄道で30分という地理的環境、ベトナム一国に匹敵する規模に成長した経済活動を背景に、2010年代には積極的な不動産投資と開発が行われた。この結果、浜海新区を中心に「中国のマンハッタン」と呼ばれる規模の高層ビル群が出現したが、2016年頃からシャドーファイナンスの活動抑制などの影響により不動産市況が一気に冷えこんだ。この結果、世界で最も高い未完成建築として知られる中国屈指の超高層ビルである高銀金融117ビルの建設中断や、オフィスビルの空室率が60%を超えるといった状況も見られるようになった[10]

長崎銘菓「よりより」は、天津銘菓の麻花児が日本に伝わったもの[要出典 ]

天津飯と称される料理は日本における中華料理の中で誕生したもので、中国では存在しない。天津甘栗という名称も日本だけのものだが、市内には小宝糖炒栗子という甘栗の名店がある。「天津三絶」という名物は、狗不理包子(肉まん)と十八街麻花児と耳朶眼児(揚げパン)のことを指す[要出典 ]

教育

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南開大学
天津茱莉亜学院(天津ジュリアード音楽院)

大学

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中学

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交通

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鉄道
天津地下鉄路線図
航空
海路
  • 天津新港:中心部からタクシーで1時間半ほど。大連仁川港へも定期便がある。

観光

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天津相声
  • 天塔
  • 旧城地区
  • 天津鼓楼
  • 戯劇博物館
  • 古文化街
  • 天后宮
  • 五大道
  • 水滴体育館
  • 航空母艦テーマパーク
  • 水上公園
  • 津湾広場
  • 西開天主教堂
  • 狗不理大酒店
  • 天津浜海図書館(2017年10月開館)
  • 天津アイ
津湾広場の夜景

文化

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市内の茶館での相声の演技

北京と並ぶ相声の本場である。評書も盛んである[11]

スポーツ

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天津を舞台とした作品

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映画

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出身・関連著名人

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脚注

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出典

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  1. ^ "Global Metro Monitor" (英語). Brookings (-001-11-30T00:00:00+00:00). 2020年2月17日閲覧。
  2. ^ "CMA台站气候标准值(1991-2020)" (中国語). China Meteorological Administration. 2023年4月11日閲覧。
  3. ^ "中国气象局 国家气象信息中心" (中国語). China Meteorological Administration (June 2011). July 10, 2014時点のオリジナルよりアーカイブ。November 20, 2010閲覧。
  4. ^ "Index". China Meteorological Administration. September 5, 2018時点のオリジナルよりアーカイブ。November 9, 2018閲覧。
  5. ^ "中国地面国際交換站気候標準値月値数據集(1971 - 2000年)" (簡体中国語). 中国気象局 国家気象信息中心 (June 2011). 2013年10月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年11月20日閲覧。
  6. ^ 县级以上行政区划变更情况 - 中華人民共和国民政部
  7. ^ 天津市 - 区划地名网
  8. ^ a b "关于河东区与东丽区部分行政区域界线变更情况的公告_其他法定公开信息_天津市东丽区人民政府". www.tjdl.gov.cn (2020年12月30日). 2022年1月28日閲覧。
  9. ^ "天津市西青区人民政府关于行政区划变更信息的公告 - 公示公告 - 天津市西青区人民政府". www.tjxq.gov.cn (2020年12月31日). 2022年1月28日閲覧。
  10. ^ "焦点:頓挫する「中国版マンハッタン」、債務抑制が天津を直撃". ロイター通信社 (2018年6月26日). 2018年7月5日閲覧。
  11. ^ "『都市芸研』第十一輯/現代中国相声事情 - 中國都市藝能研究會". chengyan.wagang.jp. 2024年7月3日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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中国地名の変遷
建置 古代
使用状況 天津市
無終県雍奴県
前漢 無終県・雍奴県・泉州県
後漢 無終県・雍奴県・泉州県
三国 無終県・雍奴県・泉州県
西晋 無終県・雍奴県・泉州県
東晋 十六国 無終県・雍奴県・泉州県
南北朝 無終県・雍奴県(北魏)
無終県・雍奴県
漁陽県・雍奴県
漁陽県・雍奴県
漁陽県・武清県
五代 漁陽県・武清県
北宋/ 漁陽県・武清県
南宋/ 漁陽県・武清県
漁陽県・武清県・宝坻県(金)(1172年)
漁陽県・武清県・宝坻県・直沽寨(金)(1214年)
漁陽県・武清県・宝坻県・直沽寨
漁陽県・武清県・宝坻県・海津鎮(1316年)
天津衛(1404年)
天津衛・天津左衛・天津右衛(1406年)
天津衛(1652年)
天津直隷州(1725年)
天津府(1731年)
中華民国 天津県(1913年)
天津特別市(1928年)
天津市(1930年)
現代天津市
中華人民共和国の旗 中華人民共和国
による区分
(1949年 - 現在)
  華北
北京  天津  河北  山西  内蒙古
  東北
遼寧  吉林  黒竜江
  華東
上海  江蘇  浙江  安徽  福建 1  江西  山東  台湾 2
  中南
河南  湖北  湖南  広東  広西  海南  香港  マカオ
  西南
重慶  四川  貴州  雲南  チベット 3
  西北
陝西  甘粛  青海  寧夏  新疆
註:

1 大陸沿岸の一部島嶼は中華民国福建省・金馬地区として管轄している。

2 全域が中華人民共和国の管轄外にあるため、実体のある地方政府が存在しない。(詳細は台湾問題を参照。)

3 蔵南地区インドアルナーチャル・プラデーシュ州として管轄している。(詳細は中印国境紛争を参照。)
中華民国の旗 中華民国
による区分
(1912年 - 2005年)1
  華中
江蘇  浙江  安徽  江西  湖北  湖南  四川  南京  上海 (中国語版)  重慶 (中国語版)  漢口
  華南
福建 2  台湾 3  広東  広西  雲南  貴州  海南  広州  台北 3  高雄 3  香港 4  マカオ 4
  華北
河北  山東  河南  山西  陝西  甘粛  北平  青島 (中国語版)  天津 (中国語版)  西安 (中国語版)
註:

1 中華民国の領域 (中国語版)のうち、1955年の大陳島撤退作戦以降も中華民国政府が実効支配する地区は台湾地区(自由地区)、台湾地区以外の境域を大陸地区と呼称。行政区分は2006年刊行の「中華民國九十四年年鑑」に基づく。同書を最後に、政府は大陸地区に関する行政公告を出していない。

2 金馬地区(金門県連江県の一部)は台湾地区に、金馬地区以外は大陸地区にそれぞれ属する。

3 全域が台湾地区に属する。1912年の建国時点では日本(日本領台湾)に属していたが、日本の降伏を契機として1945年に国民政府が中華民国に編入した(台湾光復)。ただし、台湾では中華民国への編入に対し異論も存在する(詳細は台湾地位未定論参照)。

4 1949年の遷台以前(大陸統治時代)、香港イギリス(イギリス領香港)の、マカオポルトガル(ポルトガル領マカオ)の植民地であった為、両地域には大陸地区の行政区分が適用されていない。(詳細は台湾香港関係、または台湾マカオ関係 (中国語版)参照。)

直轄市
副省級市
省都・首府
(上に含まれないもの)
特別行政区
副省級市のうち、1経済技術開発区が3市、2経済特区が2市、それ以外の10市は省都。
省都・首府のうち、3自治区首府が5市、それ以外の12市は省都。(省都は計22市)
第1回指定
(1982年)
第2回指定
(1986年)
第3回指定
(1994年)
増補
指定時の地名のため、現在の行政区画の変更により一部に変化がある:
江陵→荊州区、襄樊→襄陽市、商丘(県)→睢陽区、日喀則→桑珠孜区、海康→雷州市、吐魯番市→高昌区、蓬萊市→蓬萊区、会理県→会理市、庫車県→庫車市
アフリカ (4)
アジア (27)
西アジア (2)
南アジア (8)
東南アジア (4)
東アジア (12)
ヨーロッパ (5)
北アメリカ (3)
南アメリカ (5)

座標: 北緯39度07分25秒 東経117度11分53秒 / 北緯39.12361度 東経117.19806度 / 39.12361; 117.19806 (天津市)


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