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モーリス・ホワイト

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モーリス・ホワイト
モーリス・ホワイト(1982年)
基本情報
別名 リース
生誕 1941年 12月19日
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 テネシー州 メンフィス
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 イリノイ州 シカゴ
死没 (2016年02月04日) 2016年 2月4日(74歳没)
ジャンル ソウル, ファンク
職業 歌手, ドラマー, ソングライター, ミュージシャン, 音楽プロデューサー
担当楽器 , ドラム
活動期間 1966年 - 2016年
共同作業者 アース・ウィンド・アンド・ファイアー
公式サイト 公式サイト

モーリス・ホワイト(: Maurice White, 1941年 12月19日 - 2016年 2月4日 [1] [2] )は、アース・ウィンド・アンド・ファイアーバンドリーダーで、ミュージシャンアメリカテネシー州 メンフィス出身。

経歴

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モーリス・ホワイト(2000年)

1941年に、父ヴァーダイン・ホワイト・シニアと母エドナ・パーカーの長男として生まれ、祖父はニューオリンズホンキートンクのピアニストであった。父に関しては不明だが、母はモーリスら兄弟を彼の母方の祖母に預けて、シカゴに移った。1953年にドラムを始める。ブッカーT.ワシントン・ハイスクール (英語版)に進学して、後にミュージシャンとなる同級生のデヴィッド・ポーター (英語版)、後輩のブッカー・T・ジョーンズらとバンドを組んだ。17歳の時に兄弟とともに、医師兼サックス奏者のバーディン・アダムスと再婚した母がいるシカゴに引っ越してきた。

シカゴのハイスクールを卒業して、シカゴにある2年制の音楽院に通い、ベティ・エヴェレトのバンドからキャリアをスタートした。チェス・レコードより電話をうけ、バンドのオーディションを仕切ることになり、彼は専属ドラマーとなり教育を受けた[3] 1966年にピアニストのラムゼイ・ルイスに師事して、彼のバンドに加入する。この頃よりライヴでカリンバを演奏している。

1969年にラムゼイの下を離れ、自身のグループとなる『ソルティ・ペパーズ』を結成し、キャピトル・レコードからシングルを残す。これがアース・ウィンド・アンド・ファイアー(以後EWF)の前身となる。1970年にモーリスは占星術によると土、風、火の要素がある事から、宇宙論を結びつけ、Earth, Wind & Fire(土と風と火)と改名した。また拠点をロサンジェルスに変え、ワーナー・ブラザース・レコードと契約した。『ソルティ・ペパーズ』時代から一緒だった弟のヴァーダイン・ホワイトと、後に加入するフレッド・ホワイト (英語版)を含めた10人の大所帯バンドとなる。2作リリースするがヒットはしなかった。

1972年コロムビア・レコードに移籍し、モーリスがスカウトしたフィリップ・ベイリーラルフ・ジョンソン (英語版)ラリー・ダン (英語版)が加入。EWFはモーリスとフィリップのツイン・ヴォーカル、重厚なホーン・セクションが特徴となる。コロムビアには以後1990年まで在籍して、以降は古巣のワーナー・ブラザース・レコードに移籍する。

1975年にはThat's the Way of the World暗黒への挑戦』を、同名の映画のサウンド・トラックとしてリリースするが、映画はヒットせず。この映画にはモーリスも出演している。

1976年に自己プロダクションのカリンバ・エンタテインメントを設立。"Boogie Wonderland"に参加しているエモーションズデニース・ウィリアムス、かつての師のラムゼイ・ルイスなどをプロデュースしている。1978年にはCBS/コロムビアの元、ARCレコードを設立。

1983年に発表したElectric Universeより、その大きな売りであったホーン・セクションを捨て、打ち込みによる電子音が特徴となる。このアルバムをリリース後、活動を一時停止、各メンバーはそれぞれソロ活動に移る。モーリスは1985年に、生涯唯一のソロ・アルバムとなる、Maurice White[4] を発表、"I Need You"がヒットチューンとなる。

1987年に"Touch the World"をリリースし、活動を再開したが、弟のフレッド・ホワイトとラリー・ダンは戻らなかった。1990年代に入ると、プロデューサー業にも力を入れるようになる。1994年の全米ツアーには参加せず。1996年にライヴ活動を辞め[3] 、自主レーベルのカリンバの活動、プロデューサー業に専念。1997年にモーリスは神経性障害と診断される。「パーキンソン病ではなく、元々神経質であることと、度重なるストレスから、震えが伴うことがある」とモーリスは発言していたが[3] 、後にやはりパーキンソン病を患っていたことが明らかになる。以降のEWFの活動はフィリップが中心となっている。またモーリスは同年にラムゼイ・ルイスらのグループアーバン・ナイツの立ち上げにプロデューサーとして関与している。

2004年にモーリスとともにEWFは来日公演したが、これがモーリス込みでの最後の公演となり、アーティストとしては引退した。2007年にはスタックス・レコード(コンコード・レコードにより復活)より、EWFのトリビュート・アルバム Interpetationsをリリース。モーリスはエグゼクティヴ・プロデューサーとしてこのプロジェクトに参加。2008年にはフュージョンミュージシャンのブライアン・カルバートソンのアルバムにもエグゼクティヴ・プロデューサーとして参加している。EWFは2013年に22年ぶりにソニー・ミュージック(コロムビア)に復帰し、ラリー・ダンも30年ぶりに復帰した。

また、モーリスは今までの音楽界の功績で、コロンビア大学バークリー音楽大学から、名誉学位を受けた。

2016年 2月3日の朝(現地時間)に、ロサンジェルスの自宅[5] にて74歳で死去した[1] [2] 。彼の訃報はスティーヴィー・ワンダーなどの様々なミュージシャンを始め、当時の大統領のバラク・オバマも追悼のコメントを寄せた[6]

プライベートでは、1970年にマリリン・ホワイトと結婚して、娘のエデン・ホワイト、ハミア・ホワイトと、父とおなじミュージシャンである息子のカーブラン・ホワイト[7] などの3人の子供を儲けている。また、孫(カーブランの子供など)もいる。

エピソード

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日本ではDREAMS COME TRUEがEWFに影響を受けていることで知られる。特に中村正人は「僕の音楽の父(いや、神様)」と公言するほどモーリスを崇拝しており[8] 1994年には中村のたっての希望により『WHEREVER YOU ARE』のレコーディングにモーリスがバックボーカルで参加している。中村はモーリスの訃報に接し悲しみを吐露した[9]

1992年発売の小比類巻かほるのアルバム『FRONTIER』で、「タンジェリン・ムーンナイト」「Frontier」をモーリス・ホワイトがプロデュースをしている。

また、1995年にメジャーデビューしたKAITAのシングルおよびアルバムのプロデュースもしている。

注釈

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  1. ^ a b Maurice White, leader and founder of Earth, Wind & Fire, dies at 74 CNN英語版サイト、2016年2月5日閲覧。
  2. ^ a b モーリス・ホワイトさん死去 アース・ウィンド・アンド・ファイアーのバンドリーダー パーキンソン病患う 産経ニュース、2016年2月5日閲覧。
  3. ^ a b c アルバムgratitude(2004年、日本再発盤)のウィリアム・C・ローデンによるライナー
  4. ^ 邦題は『スタンドバイミー』。
  5. ^ モーリスはカーメル別荘を所持していた。
  6. ^ モーリス・ホワイトへの追悼コメントまとめ‐ソニーミュージック オフィシャルサイト
  7. ^ 代表作のひとつのSeptember は、1978年9月21日に生まれたカーブランを祝うメッセージとする説がある。
  8. ^ ドリカム・サウンドにブラス・セクションは欠かせない。 - ドリブログ・2007年5月23日
  9. ^ モーリスが、逝ってしまった。-MASABLOG(中村正人公式ブログ) 2016年2月5日投稿。

外部リンク

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モーリス・ホワイト - フィリップ・ベイリー - ヴァーダイン・ホワイト - ラルフ・ジョンソン - ラリー・ダン - フレッド・ホワイト - ジョン・パリス - B. デビッド・ウィットワース - グレッグ・ムーア - モリス・オーコナー - ゲイリー・バイアス - ボビー・バーンズ・ジュニア - クリスタル・ベイリー - キム・ジョンソン - レジー・ヤング - フィリップ・ベイリー・ジュニア
シングル

1.ラブ・イズ・ライフ - 2.アイ・シンク・アバウト・ラヴィン・ユー - 3.イビル - 4.キープ・ユア・ヘッド・トゥ・ザ・スカイ - 5.マイティ・マイティ - 6.カリンバ・ストーリー - 7.ディヴォーション - 8.シャイニング・スター - 9.暗黒への挑戦 - 10.シング・ア・ソング - 11.キャント・ハイド・ラブ - 12.ゲットアウェイ - 13.サタデイ・ナイト - 14.サーペンタイン・ファイア - 15.宇宙のファンタジー - 16.ゴット・トゥ・ゲット・ユー・イントゥ・マイ・ライフ - 17.セプテンバー - 18.ブギー・ワンダーランド - 19.アフター・ザ・ラブ・ハズ・ゴーン - 20.イン・ザ・ストーン - 21.スター - 22.レット・ミー・トーク - 23.ユー - 24.アンド・ラブ・ゴーズ・オン - 25.レッツ・グルーヴ - 26.ワナ・ビー・ウィズ・ユー - 27.フォール・イン・ラブ・ウィズ・ミー - 28.サイド・バイ・サイド - 29.スプレッド・ユア・ラブ - 30.マグネティック - 31.システム・オブ・サバイバル - 32.シンキング・オブ・ユー - 33.イビル・ロイ - 34.ユー・アンド・アイ - 35.ターン・オン - 36.フォー・ザ・ラブ・オブ・ユー - 37.ヘリテッジ - 38.ワナ・ビー・ザ・マン - 39.サンデー・モーニング - 40.スペンド・ザ・ナイト - 41.トゥー・ハーツ - 42.レボリューション - 43.オール・イン・ザ・ウェイ - 44.ピュア・ゴールド

アルバム
オリジナル
ベスト
ライブ
関連項目
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