ベニト石
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ベニト石 benitoite | |
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benitoite benitoite | |
分類 | ケイ酸塩鉱物 |
シュツルンツ分類 | 9.CA.05 |
Dana Classification | 59.1.1.2 |
化学式 | BaTiSi3O9 |
結晶系 | 六方晶系 |
対称 | Hexagonal 6 m2 ditrigonal dipyramidal |
単位格子 | a = 6.641 Å, c = 9.7597(10) Å; Z = 2 |
晶癖 | Tabular dipyramidal crystals, granular |
双晶 | On {0001} by rotation |
へき開 | [1011] poor |
断口 | 貝殻状 |
モース硬度 | 6 - 6.5 |
光沢 | ガラス光沢 |
色 | 無色、青色、紫色、青緑色 |
条痕 | 白色 |
透明度 | Transparent to translucent |
比重 | 3.6 |
光学性 | 一軸性 (+) |
屈折率 | nω = 1.756 - 1.757 nε = 1.802 - 1.804 |
複屈折 | δ = 0.046 |
多色性 | O = 無色; E = 紫色、藍色、青緑色 |
蛍光 | あり |
溶解度 |
不溶性: HCl、H2SO4 可溶性: HF |
その他の特性 | Blue fluorescence under SW UV; intense blue cathodoluminescence |
文献 | [1] [2] |
プロジェクト:鉱物/Portal:地球科学 | |
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ベニト石(ベニトせき、ベニトアイトbenitoite)は鉱物(ケイ酸塩鉱物)の一種。化学組成は BaTiSi3O9、結晶系は六方晶系。
産出地
[編集 ]1907年にアメリカ合衆国 カリフォルニア州 サンベニト郡で初めて発見され、名前はその地名に由来する。
日本では、新潟県 糸魚川市青海と東京都 奥多摩町 白丸鉱山で見つかっている[3] 。
性質・特徴
[編集 ]用途・加工法
[編集 ]高い屈折率(1.757-805)とダイアモンド並みの散乱(0.044)を持ち、劈開がないため加工しやすいが、非常に希産であるうえ、大きい結晶がない(カットは最大でも15.42カラット)ため貴重である。堀秀道は、ベニト石を藍方石と共に「カットして宝石にすると、サファイアに似て、サファイアよりきれい」、「大粒の石がまれ」と評している[4] 。
脚注
[編集 ][脚注の使い方]
- ^ Benitoite (英語), MinDat.org, 2011年7月14日閲覧。 (英語)
- ^ Benitoite (英語), WebMineral.com, 2011年7月14日閲覧。 (英語)
- ^ 西久保勝己、松原聰、宮脇律郎、横山一己「東京都奥多摩町白丸鉱山産ベニト石」『日本鉱物科学会年会講演要旨集』日本鉱物科学会2007年度年会、日本鉱物科学会、2007年、doi:10.14824/jakoka.20070205.0、NAID 10019865638。
- ^ 堀秀道『楽しい鉱物図鑑』草思社、1992年、158頁。ISBN 4794204833。
参考文献
[編集 ]関連項目
[編集 ]ウィキメディア・コモンズには、ベニト石 に関連するカテゴリがあります。
外部リンク
[編集 ]- "ベニト石". 地質標本館. 産業技術総合研究所 地質調査総合センター. 2011年7月14日閲覧。
- "ベニト石(Benitoite)". 空想の宝石・結晶博物館. 2011年10月18日閲覧。
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