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ハーゲンローザー彗星 (168P)

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曖昧さ回避 この項目では、168Pについて説明しています。
ハーゲンローザー彗星
168P/Hergenrother
分類 周期彗星
軌道の種類 短周期彗星
発見
発見日 1998年 11月22日
発見者 カール・ハーゲンローザー
軌道要素と性質
元期:TDB 2456149.5[1]
軌道長半径 (a) 3.622566(8) AU [1]
近日点距離 (q) 1.4149692(9) AU[1]
遠日点距離 (Q) 5.83016(1) AU[1]
離心率 (e) 0.6094014(8)[1]
公転周期 (P) 2518.389(9) 日[1]
(6.89 年[1] )
平均軌道速度 0.1429485(5) 度/日[1]
軌道傾斜角 (i) 021.93020(6) 度[1]
近日点引数 (ω) 013.9565(3) 度[1]
昇交点黄経 (Ω) 356.46929(6) 度[1]
平均近点角 (M) 352.42741(4) 度[1]
前回近日点通過 JED 2456202.4742(5)[1]
(2012年 10月1日 [1] )
次回近日点通過 JED 2458720.863
(2019年 8月25日)
他のカタログでの名称
168P,
P/2005 N2,
P/1998 W2[1] .
しかくTemplate (しかくノート しかく解説) しかくProject

ハーゲンローザー彗星 (168P/Hergenrother) は、周期彗星の1つである[1]

発見

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ハーゲンローザー彗星は、1998年 11月22日カール・ハーゲンローザー (Carl W. Hergenrother) によって発見された。2005年に回帰が確認された事で、168番目の周期彗星として登録された[1]

核の分裂

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ハーゲンローザー彗星は、2012年 10月1日近日点を通過したが、その後の観測によって、が分裂し始めている事が発見された[2] 。核は少なくとも4個に分裂しているのが、11月2日ジェミニ望遠鏡の観測によって判明した[2] 。核が分裂し、塵が大量に放出された事によって、ハーゲンローザー彗星の視等級は、直前の15.2等級から8等級へと、実に約760倍も明るくなった[3] [4] 。核が分裂するまでの数週間、核からは何度か目立つ塵の放出が観測されていた[2] 。そして、分裂した破片は明らかに本体の核と比べて暗く、恐らく核の表面から分裂した破片であると考えられている[2]

天体との接近

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ハーゲンローザー彗星は、近日点距離が2億1168万km(1.415AU)と、火星軌道の内側に入り込む程度の、近日点距離が遠い彗星であり、遠日点距離は木星軌道より外側の8億7216万km(5.830AU)である。このため、軌道が変化しない限りは地球には極端には接近しない。地球に前回最も接近したのは2012年 9月25日の6327万km(0.423AU)であり、次回これほど接近するのは2087年 9月24日の5086万km(0.340AU)まで待たねばならない[1]

火星には、2026年 4月26日にわずか930万km(0.062AU)まで接近する予定である[1]

木星には、1980年 11月14日に2816万km(0.188AU)まで接近しており、次回この程度まで接近するのは2123年 1月5日の2337万km(0.156AU)である[1] 。重力の強い木星に頻繁に接近するため、ハーゲンローザー彗星の軌道は長期的には安定しないと考えられる。

関連項目

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出典

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t 168P/Hergenrother JPL Small-Body Database Browser
  2. ^ a b c d ハーゲンローザー彗星、分裂を始める AstroArtz
  3. ^ ハーゲンローザー彗星 168P/Hergenrother (2012) 吉田誠一のホームページ
  4. ^ ( 100 5 ) 15.2 8 758.6 {\displaystyle ({\sqrt[{5}]{100}})^{15.2-8}\approx 758.6} {\displaystyle ({\sqrt[{5}]{100}})^{15.2-8}\approx 758.6}


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