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ナクベ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナクベ
所在地 グアテマラペテン県
座標 北緯17度40分47.7秒 西経89度50分6.6秒 / 北緯17.679917度 西経89.835167度 / 17.679917; -89.835167 座標: 北緯17度40分47.7秒 西経89度50分6.6秒 / 北緯17.679917度 西経89.835167度 / 17.679917; -89.835167
種類 定住地
歴史
時代 先古典期
文化 マヤ

ナクベ(Nakbe)は、グアテマラペテン県北部、ミラドール盆地にある古代マヤの遺跡。

エル・ミラドールと並ぶ、非常に大きな先古典期の遺跡である。

遺跡

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ナクベはエル・ミラドールの約12キロメートル南東に位置し、エル・ミラドールとはサクベで結ばれている[1]

ナクベという名前は1962年に遺跡を訪れたイアン・グレアムによって命名された。「サクベのそば」という意味だという[2]

紀元前1000-800年に定住が始まり、紀元前800-400年に早くも石造建造物が発達した[1]

遺跡は東西2つのグループに分かれ、両者の間はサクベで結ばれている[1]

西のグループにある構造物1は48メートルの高さがあり、先古典期後期の紀元前300-200年ごろに完成した[3] 。巨大な仮面が発見され、とくに幅11メートル・高さ5メートルの彩色された鳥の仮面は「鳥の主神」(マイケル・D・コウヴクブ・カキシュと呼ぶ)を表している[4] [5]

紀元前500-200年ごろの石碑では頭飾りとヒスイの耳飾りをつけた2人の人物が向きあって立っている。しかし碑文は存在しない[1] [5]

ナクベはマヤ低地で最初に発達した都市だったが、後にこの地域の中心地はエル・ミラドールに移った。1世紀以降ミラドール盆地の諸都市は衰退した[6]

その後はナクベでモニュメントが作られることはなかったが、古典期にも人は住み続けた。Dorie Reents-Budetらの化学的分析によると古典期後期カラクムルの「コデックス様式」と呼ばれる土器は、実際にはカラクムルではなくミラドール盆地、とくにナクベで作られた[7]

調査

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ナクベは1930年代に航空写真によって発見され、イアン・グレアムが最初に調査した。1980年代後半にカリフォルニア大学ロサンゼルス校のリチャード・D・ハンセンとグアテマラ考古学歴史研究所による発掘が行われ、後にミラドール盆地プロジェクトに発展した[1]

脚注

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  1. ^ a b c d e Brown & Witschey (2016) pp.240-241
  2. ^ Graham (2010) pp.232-233
  3. ^ Hansen (2002) pp.6-7
  4. ^ Hansen (2002) pp.8-9
  5. ^ a b Coe (1999) pp.77-79
  6. ^ Martin & Grube (2000) p.8
  7. ^ Martin & Grube (2000) p.114

参考文献

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外部リンク

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マヤ遺跡
ベリーズ
グアテマラ
ホンジュラス
メキシコ
エルサルバドル
→「先コロンブス期」も参照

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