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チャールズ・ライス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
チャールズ・ライス
Charles M. Rice
チャールズ・ライス(2024)
生誕 Charles Moen Rice
(1952年08月25日) 1952年 8月25日(72歳)
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 サクラメント
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
研究分野 ウイルス学
研究機関 セントルイス・ワシントン大学医学校
ロックフェラー大学
出身校 カリフォルニア大学デービス校 (学士)
カリフォルニア工科大学 (修士PhD)
主な業績 C型肝炎ウイルスの発見
主な受賞歴 ロベルト・コッホ賞 (2015)
ラスカー・ドゥベーキー臨床医学研究賞 (2016)
ノーベル生理学・医学賞 (2020)
プロジェクト:人物伝
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ノーベル賞受賞者ノーベル賞
受賞年:2020年
受賞部門:ノーベル生理学・医学賞
受賞理由:C型肝炎ウイルスの発見

チャールズ・モーエン・ライス(英語: Charles Moen Rice1952年 8月25日 - )はアメリカウイルス学者ロックフェラー大学のウイルス学教授で専門分野はC型肝炎ウイルス。2020年にハーベイ・オルターマイケル・ホートンとともにノーベル生理学・医学賞を受賞した[1]

経歴

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1952年 8月25日アメリカカリフォルニア州サクラメントに生まれる[2] [3]

1974年に動物学の学士号を得て、カリフォルニア大学デービス校を卒業。またカリフォルニア工科大学ではRNAウイルスを研究し、生化学のPhDを取得した。その後は博士研究員として4年間同校に勤務した[4] [5]

その後、1986年に彼は研究チームとともにセントルイス・ワシントン大学医学校(Washington University School of Medicine)に移利、2001年まで勤務した[6]

2001年からはロックフェラー大学の教授を務める一方で、セントルイス・ワシントン大学医学校とコーネル大学でも非常勤講師を務め、またアメリカ食品医薬品局アメリカ国立衛生研究所世界保健機関の委員も歴任した[4] 。現在ではそのほか、アメリカ科学振興協会の研究員や米国科学アカデミーの会員でもある。

執筆・編集活動も精力的に行なっている。2003年から2007年までには「Journal of Experimental Medicine 」、同じく2003年から2008年までは「Journal of Virology 」、そして2005年から現在までは「PLoS Pathogens 」の編集者を務め、同時にこれまで400を超える査読論文を執筆している[4]

研究

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カリフォルニア工科大学時代はシンドビスウイルスのゲノム調査やフラビウイルスがフラビウイルス科である立証などを行なっていた。彼がこの研究に使っていた黄熱ウイルスの株は最終的に黄熱病ワクチンの発展に使われた。シンドビスウイルスの研究をしながら、感染性のあるフラビウイルスのRNAの人工的な作り方を著述し、1989年の論文で発表した。当時C型肝炎ウイルスを研究していたStephen Feinstoneはこの論文を目に留め、ライスにその技術をC型肝炎のワクチンの開発に使わないかと持ちかけた。こうしてライスは1997年にC型肝炎ウイルスの感染性のある最初のクローンを培養し、チンパンジーに対しての実験で使用した。また2005年には人間の体内で識別された急性型のウイルスの株は人工的な環境で複製することを強いられている、ということを研究するチームの一員であった。ライスのC型肝炎治療への貢献は彼の受け取った数々の表彰に現れている[3]

受賞歴

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脚注

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  1. ^ 日本放送協会. "ノーベル医学・生理学賞にアメリカなどの研究者3人". NHKニュース. 2020年10月6日閲覧。
  2. ^ Welle (www.dw.com), Deutsche. "Nobelpreis für Medizin geht an Hepatitis-C-Entdecker | DW | 05.10.2020" (ドイツ語). DW.COM. 2020年10月6日閲覧。
  3. ^ a b Nair, P. (2011年05月24日). "Profile of Charles M. Rice" (英語). Proceedings of the National Academy of Sciences 108 (21): 8541–8543. doi:10.1073/pnas.1105050108. ISSN 0027-8424. PMC 3102406. PMID 21502493 . http://www.pnas.org/cgi/doi/10.1073/pnas.1105050108 . 
  4. ^ a b c "(なし)" (2019年2月14日). 2019年2月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月6日閲覧。
  5. ^ "Charles M. Rice wins Lasker Award for groundbreaking work on the hepatitis C virus" (英語). News. 2020年10月6日閲覧。
  6. ^ "The Nobel Prize in Physiology or Medicine 2020" (英語). NobelPrize.org. 2020年10月6日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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リーランド・ハートウェル / ティモシー・ハント / ポール・ナース (2001)  - シドニー・ブレナー / ロバート・ホロビッツ / ジョン・サルストン (2002)  - ポール・ラウターバー / ピーター・マンスフィールド (2003)  - リチャード・アクセル / リンダ・バック (2004)  - バリー・マーシャル / ロビン・ウォレン (2005)  - アンドリュー・ファイアー / クレイグ・メロー (2006)  - マリオ・カペッキ / マーティン・エヴァンズ / オリヴァー・スミティーズ (2007)  - フランソワーズ・バレ=シヌシ / リュック・モンタニエ / ハラルド・ツア・ハウゼン (2008)  - エリザベス・H・ブラックバーン / キャロル・W・グライダー / ジャック・W・ショスタク (2009)  - ロバート・G・エドワーズ (2010)  - ラルフ・スタインマン / ブルース・ボイトラー / ジュール・ホフマン (2011)  - ジョン・ガードン / 山中伸弥 (2012)  - ランディ・シェクマン / ジェームズ・ロスマン / トーマス・スードフ (2013)  - ジョン・オキーフ / マイブリット・モーセル / エドバルド・モーセル (2014)  - ウィリアム・C・キャンベル / 大村智 / 屠呦呦 (2015)  - 大隅良典 (2016)  - ジェフリー・ホール / マイケル・ロスバッシュ / マイケル・ヤング (2017)  - ジェームズ・P・アリソン / 本庶佑 (2018)  - ウィリアム・ケリン / ピーター・ラトクリフ / グレッグ・セメンザ (2019)  - ハーベイ・オルター / マイケル・ホートン / チャールズ・ライス (2020)  - デヴィッド・ジュリアス / アーデム・パタプティアン(2021) - スバンテ・ペーボ(2022) - カリコー・カタリン / ドリュー・ワイスマン(2023) - ヴィクター・アンブロス / ゲイリー・ラヴカン (2024)

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