ダッジ・コルト
ダッジ・コルト | |
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7代目 クーペ | |
概要 | |
製造国 |
日本の旗 日本(岡山県 倉敷市) アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国(ノーマル) |
販売期間 | 1971年-1994年 |
ボディ | |
ボディタイプ |
2ドアクーペ 2ドアハードトップ(ピラーレスクーペ) 3/5ドアハッチバック 4ドアセダン 5ドアステーションワゴン |
駆動方式 |
後輪駆動 前輪駆動 四輪駆動 |
系譜 | |
後継 |
クライスラー・ネオン イーグル・サミット(セダンの場合、米国のみ) |
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コルト(Colt)は、三菱自動車工業によって製造され、ダッジブランドで1971年から1994年まで製造・販売されていた小型乗用車である。初代と2代目はギャラン、3代目はランサー(ワゴンはギャランΣ)、4代目以降はミラージュのリバッジ版。プリムスブランドでもプリムス・チャンプおよびプリムス・コルトとして販売された。
初代(1971年-1973年)
[編集 ]ダッジ・コルト(初代) | |
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概要 | |
販売期間 | 1971年 - 1973年(生産終了) |
ボディ | |
ボディタイプ |
2ドアクーペ 2ドアハードトップ(ピラーレスクーペ) 4ドアセダン 5ドアステーションワゴン |
駆動方式 | 後輪駆動 |
パワートレイン | |
エンジン | 1.6 L 4G32 直列4気筒 |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,420 mm |
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1970年2月、三菱重工業(同年6月に自動車部門が三菱自動車工業として独立)とクライスラーは合弁契約を締結。三菱車は北米でクライスラーの販売網によって売られることになった。そして登場したのがダッジ・コルトであった。
初代コルト・ギャランのバッジエンジニアリング車両として、1970年に1971年モデルとして登場。同時期に販売されていたAMCグレムリン、フォード・ピント、シボレー・ベガに対するクライスラーの対抗モデルであったと同時に、三菱自動車の輸入モデルでもありトヨタ・カローラ、ホンダ・シビック、ダットサン1200等の日本車勢と直接競合もしていた。
ボディタイプは2ドアクーペ、2ドアハードトップクーペ、4ドアセダン、5ドアワゴンの4種類。
エンジンは1597ccの4G32を搭載した。当初101PSとされていたが1972年に測定方法をグロス値からネット値に変更したため84PSに変更された。サスペンションはフロントがマクファーソンストラット、リアにライブアクスルを採用したオーソドックスなFRであった。トランスミッションは4速MTが標準で、オプションとして3速ATも設定されていた。
1973年には、ラリーストライプ、スポーツホイール、センターコンソールなどを装備したGTハードトップクーペが追加された。
2代目(1974年-1977年)
[編集 ]ダッジ・コルト(2代目) | |
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概要 | |
販売期間 | 1974年 - 1977年(生産終了) |
ボディ | |
ボディタイプ |
2ドアハードトップ(ピラーレスクーペ) 2/4ドアセダン 5ドアステーションワゴン |
駆動方式 | 後輪駆動 |
パワートレイン | |
エンジン |
1.6 L 4G32 直列4気筒 2.0 L G52B 直列4気筒 |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,420 mm |
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セダンとクーペは1973年に丸みを帯びたボディに一新したが、ワゴンはフェイスリフトしただけだった。1974年に新モデルとなった際にはヘッドライトが4灯式から2灯式に変更された。
エンジンは1.6Lの4G32を引き続き設定したほか、オプションとして2.0LのG52Bが新たに設定された。当初2.0LエンジンはATのみの組み合わせであったが後にMT仕様も追加し、GTクーペにはMTが標準で搭載されている。2.0Lエンジンの最高出力は97PS/5500rpmで、カリフォルニア仕様では2馬力低くなっている。出版物や年によって異なるが、1.6Lが80 - 84PS、2.0Lが90 - 97PSとなっている。
トランスミッションは当初4速MTと3速ATが設定されたが、後に5速MTが追加され、ATはボルグワーナー製からクライスラー製に変更されている。
1975年に登場したカルーセルは、高級感を増すために大型バンパーを標準装備しブルーとホワイトの専用カラーが与えられた。
1977年にはサイレントシャフト仕様エンジンががGTとカルーセルに標準装備されている。この年は新型ダッジコルト"Mileage Maker"の登場により2代目と3代目のモデルが混在していた。ワゴンにはボディサイドの木目調アップリケや調節可能なリクライニングシートを装備したエステートパッケージも用意されていた。
また、南アフリカでは2ドアハードトップクーペがダッジコルト1600GSとして販売されていた。カナダではプリムス・クリケットの名で、同名のヒルマン・アヴェンジャーをベースとする車の代替モデルとして1973年 - 1975年に販売された(以降はプリムス・コルトの名で売られた)。
3代目(1977年-1979年)
[編集 ]ダッジ・コルト(3代目) | |
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概要 | |
販売期間 | 1977年 - 1979年(生産終了) |
ボディ | |
ボディタイプ |
2ドアクーペ 4ドアセダン |
駆動方式 | 後輪駆動 |
パワートレイン | |
エンジン | 1.6 L 4G32 直列4気筒 |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,340 mm |
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3代目は2つのラインで構成されていた。クーペとセダンは小型のランサーをベースとし、ワゴンはギャランΣをベースにしていた。
1976年末に1977年モデルとして、小型のランサー(初代A70型)をベースにした2ドアクーペと4ドアセダンが登場した。ホイールベースは先代よりもわずかに短い程度だが、全長は4346mmから4130mmに短縮されている。このモデルは大型のギャランベースのモデルと区別するために"Milage Maker"と呼ばれていた。1977年は、先代のクーペとワゴンが販売された。
エンジンは引き続き4G32を採用し、フリーウェイクルーズパッケージでは5速MTとマルーン/ホワイトの専用カラーが設定されていた。1978年に排気ガス対策のMCA-Jetを導入したことにより最高出力は78PSに下がっている。
ダッジ・コルトワゴン(3代目) | |
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概要 | |
販売期間 | 1978年 - 1981年(生産終了) |
ボディ | |
ボディタイプ | 5ドアステーションワゴン |
駆動方式 | 後輪駆動 |
パワートレイン | |
エンジン |
1.6 L 4G32 直列4気筒 2.6 L 4G54 直列4気筒 |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,515 mm |
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1978年にモデルチェンジしたダッジコルトワゴンはギャランΣをリバッジした大型車だった。ランサーベースのコルトの最終年は1979年だったが、ワゴンはFFのミラージュベースの4代目と共に1981年まで継続され、後継車のダッジ・アリエスKワゴンに引き継がれた。
また、クーペのギャランΛは同年にダッジ・コルト・チャレンジャーとして発売されたものの、後に"コルト"の名が削除されダッジ・チャレンジャーとして販売された。シャシーやエンジンはワゴンと共有であった。
4代目(1979年–1984年)
[編集 ]ダッジ・コルト(4代目) | |
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概要 | |
販売期間 | 1979年 – 1984年(生産終了) |
ボディ | |
ボディタイプ | 3/5ドアハッチバック |
駆動方式 | 前輪駆動 |
パワートレイン | |
エンジン |
1.4 L 4G12 直列4気筒 1.6 L 4G32 直列4気筒 1.6 L 4G32T ターボ 直列4気筒 |
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1978年後半、1979年モデルから、北米に輸入されたFFのミラージュにダッジ・コルトとプリムス・チャンプ(1982年以降はプリムス・コルト)の名前が与えられた。登場時のコルトとチャンプは3ドアハッチバックで、グレードはデラックスとカスタムだった。エンジンは当初1.4L・71PSの4G12型を搭載し、デビュー年に米国環境保護庁の燃費評価で最高点を獲得した。後に1.6Lの4G32が追加された。トランスミッションは4速MT、5速MT、8速(×ばつ2速副変速機)の「ツインスティック」(三菱での名称はスーパーシフト)、3速ATが設定されていた。
1981年にはローラインとスポーツサスペンション、メーターを追加したスポーティなインテリア、大きな燃料タンクを標準装備したRSパッケージも追加された。1982年には5ドアハッチバックがラインナップに加わり、グレード名がEとDLに変更された。エンジンの最高出力は1.4L、1.6L共に65PS、73PSに下がり、1.6LモデルはATのみの設定となった。
1983年3月、コルトの最終年となる1984年モデルには、RSと似た仕様のGTSと共に、GTSターボが登場した。北米以外のターボエンジンを搭載したコルト/ミラージュには1.4Lエンジンが搭載されていたが、北米のGTSターボモデルには次世代コルトにも搭載された1.6L・ECI仕様の4G32Tが搭載され、103PS/5500rpmという高いパフォーマンスを発揮した。GTS/GTSターボは3ドアのみで、ガソリンタンクをEとDLの10.6USガロン(40L)から13.2USガロン(50L)に大型化し、サスペンションの強化やブラックアウトされたトリム、大型のフロントエアダムにより、スポーティな外観となった。
5代目(1984年–1988年)
[編集 ]ダッジ・コルト(5代目) | |
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概要 | |
販売期間 | 1984年 – 1988年(生産終了) |
ボディ | |
ボディタイプ |
3/5ドアハッチバック 4ドアセダン 5ドアステーションワゴン |
駆動方式 | 前輪駆動/四輪駆動 |
パワートレイン | |
エンジン |
1.5 L G15B 直列4気筒 1.6 L 4G32ターボ直列4気筒 1.8 L 4G37 直列4気筒(ワゴン4WD)[1] |
変速機 |
3速AT 4/5速MT |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,380 mm |
全長 | 3,995 mm |
全幅 | 1,621 mm |
全高 | 1,290 mm |
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1984年、1985年モデルとして5代目となるダッジ/プリムス・コルトが登場した。ベースエンジンは1.5L・69PSのG15Bで、1.6Lターボの4G32TがGTSターボに標準、上位グレードのプレミア4ドアセダンにオプションで搭載された。米国では1985年 - 88年まで3ボックスの4ドアセダンと3ドアハッチバックが販売され、5ドアは(ベースのEトリムのみのモノグレードで)1985年のみ販売された。またワゴンは1988年から販売された。1988年 - 91年までカナダではイーグル・ビスタとしても販売された。また、1983年から販売されたダッジ/プリムス・コルト・ビスタという5ドアミニバン及びステーションワゴンもあったが、この車は三菱シャリオのリバッジモデルだった。
初期のモデルでは、小さな長方形のヘッドライトに黒いインサートが施されていたが、後期では空力学的に優れたフラッシュフィットタイプのヘッドライトが採用された。グレードはE、DL、プレミア、GTSターボ等。
ワゴンにはターボエンジンが設定されなかったが、4WD車にはよりパワフルな1.8Lの4G37が搭載された。ハッチバックのコルトは1989年にモデルチェンジしたが、ワゴンは1991年にRVRベースのコルトワゴン(コルト・ビスタの後継)が登場するまで販売された。後期のコルトワゴンは前輪駆動仕様の場合で114PSを発揮する新型エンジンを搭載していた。
ハッチバックがモデルチェンジ後のカナダではワゴンはイーグル・ビスタ・ワゴンとしても販売され、この世代のコルトセダンとハッチバックも廉価モデルとして併売されていた。
6代目(1989年-1992年)
[編集 ]ダッジ・コルト(6代目) | |
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概要 | |
製造国 |
日本の旗 日本(岡山県 倉敷市、ハッチバック) アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国(ノーマル、セダン) |
販売期間 | 1989年 - 1992年(生産終了) |
ボディ | |
ボディタイプ |
3ドアハッチバック 4ドアセダン |
駆動方式 | 前輪駆動 |
パワートレイン | |
エンジン |
1.5 L 4G15 直列4気筒 1.6 L 4G61 直列4気筒 1.6 L 4G61Tターボ直列4気筒 |
変速機 |
3速AT 4/5速MT |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,385 mm |
全長 | 4,031 mm |
全幅 | 1,664 mm |
全高 | 1,321 mm |
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1989年登場。三菱ミラージュのリバッジモデル。またイーグル部門からサミットを販売開始した。カナダでは、先代モデルがコルトの廉価仕様およびイーグルブランドのイーグル・ビスタとして併売された。
1990年にダッジ・オムニ/プリマス・ホライゾンが廃止されて以来、コルトはダッジとプリマスのラインナップの中で唯一のサブコンパクトとなった。コルト・セダンは、1989年に3ボックスリフトバックのダッジ・シャドウ/プリマス・サンダンスが代替として登場したため、アメリカでは販売されなかった(カナダでは販売された)。なお、ダッジ/プリムス・コルトのセダンは次の7代目(1993年 - 94年)に2代目イーグル・サミットの姉妹車として復活している。
この世代のダッジ/プリマス・コルト、イーグル・サミット、三菱ミラージュは1.5L・4G15と1.6L・4G61を設定していたが、1989年モデルに限り1500台限定で1.6Lターボ・4G61T(137PS)を搭載したモデルが生産された。このエンジンはコルトGTターボのみに搭載され、グランドエフェクトやスポイラー、パワーシート、パワーウィンドウ、集中ドアロック、電動ミラー、特別色のインテリアとシート、更には150mph(243km/h)/9000rpmのメーター等、通常のベースモデルとは違ったスポーティなグレードとなっていた。ターボコルト/ミラージュターボは1989年のCar and Driver誌の10Best Carsに選ばれた。4G15はECI Multiの採用により、最高出力が83PSに向上。
1991年、先代を継続販売していたコルトワゴンが、RVRをベースとした新型(実質的にはコルトビスタの後継)にモデルチェンジ。1996年まで生産された。
7代目(1993年–1994年)
[編集 ]ダッジ・コルト(7代目) | |
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概要 | |
販売期間 | 1993年 – 1994年(生産終了) |
ボディ | |
ボディタイプ |
2ドアクーペ 4ドアセダン 3ドアバン(三菱・RVRを参照) |
駆動方式 | 前輪駆動 |
パワートレイン | |
エンジン |
1.5 L 4G15 直列4気筒 1.8 L 4G93 16バルブ 直列4気筒 |
変速機 |
5速MT 3/4速AT |
車両寸法 | |
ホイールベース |
セダン:2,499 mm クーペ:2,441 mm |
全長 |
セダン:4,420 mm クーペ:4,346 mm |
全幅 |
ベース:1,679 mm ES:1,689 mm |
全高 |
セダン:1,306 mm クーペ:1,311 mm |
系譜 | |
後継 | ダッジ・ネオン |
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7代目のコルトは、プリムス・コルト/イーグル・サミットと同じであり、三菱ミラージュ/ランサーのバッジエンジニアリングバージョンに過ぎず、ハッチバック版は設定されていなかった。グレードは当初ベースとGLの2種類で、後にスポーツグレードのESが追加された。
エンジンは1.5Lの4G15と1.8Lの4G93で、後者は4ドアモデルにのみ搭載されていた。先代に用意されていたスポーツモデルはないものの、1994年モデルで2ドアのESによりパワフルな1.8Lエンジンが搭載された。最高出力は4G15が93PS、4G93が115PSである。
RVRベースの先代コルトワゴンは1996年まで販売されていたが、ダッジ・コルトは1994年モデルを最後に後継車のネオンにバトンタッチし、生産終了となった。
脚注
[編集 ]注釈
[編集 ]出典
[編集 ]- ^ Mastrostefano, Raffaele, ed (1990) (Italian). Quattroruote: Tutte le Auto del Mondo 1990. Milano: Editoriale Domus S.p.A. p. 186
関連項目
[編集 ]外部リンク
[編集 ]- Colt/Champ/Cricket infos on Allpar
- Forum dealing with rwd mitsubishi cars "colts"
- Australian Based forum dealing with old mitsubishi cars
- Colt/Summit/Mirage US based forum
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