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スネールフラワー

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スネールフラワー
分類 (APG IV)
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : バラ類 rosids
: S. speciosa
学名
Sigmoidotropis speciosa (Kunth ) A.Delgado
シノニム
和名
スネールフラワー
英名
snailflower, snail vine
蕾(2024年6月 沖縄県国頭郡本部町)
植栽(2024年6月 沖縄県国頭郡本部町)
コークスクリューバインの花
(Wikimedia Commonsより)

スネールフラワー(Snail Flower)はマメ科のつる性多年生草本。国内外で観賞用として栽培されるSigmoidotropis speciosa[1] を主に指すが、スネールフラワーの名で別種(Cochliasanthus caracalla)を指すこともあり、学名の取り違えも相まって混乱がみられる。本項では後者をコークスクリューバイン(Corkscrew Vine)として後述する。

特徴

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蕾がカタツムリのように見えることからこの名がある。葉は3出小葉からなり互生する。小葉は楕円形〜卵形で先は尖る。花は径4–5 cmと大きく、葉腋から花茎を伸ばし、房状に3–5輪かたまって付く。花色は光沢のある淡紫色で、4–7日間咲き続ける[2] [3] [4] 。竜骨弁はS字状(Sigmoid)[1] [5] 。本種は1824年にPhaseolus speciosusとして記載された後、1970年にVigna属へ、2011年にSigmoidotropis属へ移された。なお、図鑑等では学名をVigna caracallaとする例もあるが、これは後述するCochliasanthus caracallaのシノニムとされる[6]

分布と生育環境

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中米〜南米熱帯域が原産[4] 。POWO[7] によると中南米(メキシコ〜ブラジル)原産、米国フロリダ州へは導入。

利用

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日当たりを好む。1年目から開花がみられ、周年開花性があり、5–11月まで次々と花を咲かせる。春〜秋の高温期に勢いよくつるを伸ばすため、緑のカーテンを作る植物として好適。フェンスなどに絡ませる他、鉢植えで長めの支柱を立てて行灯仕立てなどに利用できる。春〜秋は戸外で育成後、冬前につるを1 mくらい残して切り戻し、室内で乾かし気味で冬越しさせる。過湿下では灰色かび病が発生しやすい。繁殖は実生または挿し芽によるが、自然結実は稀とされる[2] [3]

スネールフラワーと呼称されるもう一つの種

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大きくねじれた花の形状がコルク抜きに似るコークスクリューバイン(学名:Cochliasanthus caracalla)は、1753年にPhaseolus caracallaとして記載された後、1970年にVigna属へ移され、現在はCochliasanthus属に整理されている。特徴的な花の形から世界中で栽培されてきたが、日本国内の流通はまだ少ないとされる。白〜桃色の地に紫色の縞模様をもつ花が多数連なって咲く[3] 。竜骨弁はコイル状に何回も巻く点でスネールフラワーと異なる[1] [5]

脚注

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  1. ^ a b c (Delgado-Salinas et al. 2011, p. 1711)
  2. ^ a b (尾崎 2002, p. 132)
  3. ^ a b c (三輪 & 尾崎 2014, p. 78–79)
  4. ^ a b (沖田原 2021, p. 218)
  5. ^ a b (Chacón-Sánchez et al. 2021, p. 4)
  6. ^ "Vigna caracalla (L.) Verdc. | Plants of the World Online | Kew Science" (英語). Plants of the World Online. 2024年10月10日閲覧。
  7. ^ "Sigmoidotropis speciosa (Kunth) A.Delgado | Plants of the World Online | Kew Science" (英語). Plants of the World Online. 2024年10月10日閲覧。

参考文献

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外部リンク

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(スネールフラワー)

(コークスクリューバイン)

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