コンテンツにスキップ
Wikipedia

クラウス・リーゼンフーバー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
画像提供依頼 :顔写真の画像提供をお願いします。(2024年2月)
クラウス・リーゼンフーバー
人物情報
生誕 (1938年06月29日) 1938年 6月29日
ドイツの旗 ドイツ フランクフルト
死没 2022年 3月31日 (2022年03月31日)(83歳没)
日本の旗 日本 東京都
出身校 ベルヒマンスコレー大学、ミュンヘン大学
学問
研究分野 哲学
学位 博士、神学博士
テンプレートを表示

クラウス・リーゼンフーバー(ドイツ語: Klaus Riesenhuber1938年 6月29日 - 2022年 3月31日 [1] )は、ドイツ出身の哲学者思想史研究者。ローマ・カトリック 司祭イエズス会士。上智大学 文学部 哲学科名誉教授、同大学中世思想研究所 元 所長。1991年から1999年まで放送大学客員講師も務めた。

経歴

[編集 ]
出生から修学期

1938年、ドイツのフランクフルトの名門家庭に生まれた。ザンクト・ゲオルゲン哲学・神学大学 (Philosophisch-Theologische Hochschule Sankt Georgen) で哲学を学んだが、1958年イエズス会に入会するため中退。その後、ベルヒマンスコレー大学で哲学を学び始めた。1962 年から 1967 年まで、ミュンヘン大学で哲学を専攻。副専攻として心理学や基礎神学をマックス・ミューラーやカール・ラーナーのもとで学んだ。1967 年にトマス・アクィナスに関する論文を提出して博士号を取得。

来日

1969年から2009年まで上智大学で教鞭をとった。1989年に学位論文『中世における自由と超越:人間論と形而上学の接点を求めて』を上智大学に提出して神学博士号を取得[2] [3] 。2022年3月31日、肺炎により帰天 [1]

研究内容・業績

[編集 ]

専門は西洋中世の哲学・神学、初期ドイツ観念論現象学。また、上智大学内での指導をするなど、日本文化キリスト教の融合を図る。哲学者として生涯を人生の意味の問題に費やした。

日本語を話したが、著述はもっぱらドイツ語で行い、村井則夫らの翻訳を介して著作を発表している。『中世思想原典集成』の編者として日本におけるヨーロッパ中世思想の紹介に大きな貢献をなした。

家族・親族

[編集 ]

著作

[編集 ]
著書
  • 『中世における自由と超越:人間論と形而上学の接点を求めて』創文社(上智大学中世思想研究所中世研究叢書) 1988
  • 『西洋古代中世哲学史』矢玉俊彦訳、放送大学教育振興会 1991
  • 『中世哲学の源流』村井則夫ほか訳、創文社(上智大学中世思想研究所中世研究叢書) 1995
  • 『内なる生命:霊的生活への導き』聖母の騎士社(聖母文庫) 1995
  • 『われらの父よ:「主の祈り」を生きるために』教文館 1996
  • 『中世思想史』(中世思想原典集成 別巻) 村井則夫訳、平凡社 2002
    • 選書化 平凡社ライブラリー 2003
  • 『超越に貫かれた人間:宗教哲学の基礎づけ』創文社(長崎純心レクチャーズ) 2004
  • 『知解を求める信仰』ドン・ボスコ社, 2004.6/聖母文庫 2016
  • 『中世における理性と霊性』村井則夫訳、知泉書館(上智大学中世思想研究所中世研究叢書) 2008
  • 『近代哲学の根本問題』村井則夫監訳、知泉書館(上智大学中世思想研究所中世研究叢書) 2014
  • 『中世哲学の射程:ラテン教父からフィチーノまで』村井則夫編訳、平凡社ライブラリー, 2024
  • 『存在と思惟:中世哲学論集』山本芳久編・解説、村井則夫・矢玉俊彦訳、講談社学術文庫 2024[4]
著作集
  • 『クラウス・リーゼンフーバー小著作』(全6巻) 釘宮明美編、知泉書館 2015-2021
  1. 1巻『超越体験 宗教論』
  2. 2巻『真理と神秘 聖書の黙想』
  3. 3巻『信仰と幸い キリスト教の本質』
  4. 4巻『思惟の歴史 哲学・神学的小論』
  5. 5巻『自己の解明 根源への問いと坐禅による実践』
  6. 6巻『キリストの現存の経験』2021
  • キリスト教:クラウス・リーゼンフーバー提唱集』知泉書館, 2022.5
共編著

関連項目

[編集 ]

外部リンク

[編集 ]

脚注

[編集 ]

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /