カルロ・ウビアリ

カルロ・ウビアリ
2010年
グランプリでの経歴
国籍	イタリアの旗イタリア
活動期間	1949 - 1960
チーム	モンディアル、MVアグスタ
レース数	75
チャンピオン	125cc - 1951, 1955, 1956, 1958 - 1960 250cc - 1956, 1959, 1960
優勝回数	39
表彰台回数	68
通算獲得ポイント	403 (481)
ポールポジション回数	N/A
ファステストラップ回数	34
初グランプリ	1949 125cc スイス
初勝利	1950 125cc アルスター
最終勝利	1960 125cc イタリア
最終グランプリ	1960 125cc イタリア
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カルロ・ウビアリ(ウッビアリ)(Carlo Ubbiali, 1929年 9月22日 - 2020年 6月2日)はイタリア出身の元オートバイレーサー。1950年代にロードレース世界選手権の小中排気量クラスで活躍し、通算9度の世界チャンピオンに輝いたライダーである。姓は以前の日本では「ウッビアリ」と表記される例が多かった。

経歴

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ウビアリはロンバルディア州ベルガモで生れた。

1949年、ロードレース世界選手権がスタートした年にMVアグスタのマシンで125ccクラスに参戦し、ランキング4位となった。また、同じ年にはインターナショナル・シックスデイズ・トライアル^[1]で金メダルを獲得している。

1950年にモンディアルに移籍したウビアリは1951年、最初の世界タイトルを獲得した。

1952年はタイトルをセシル・サンドフォードに譲ったウビアリは、再びMVアグスタへの移籍を決意する。そしてMVアグスタで3度のダブルタイトルを含む125ccの五つのタイトルと250ccの三つのタイトルを獲得し、トップライダーに登りつめた。ウビアリは後にジャコモ・アゴスチーニが現れるまでは、イタリアで最も偉大なオートバイレーサーであった。

ウビアリはまた、12年間のグランプリキャリアの間に大きなクラッシュを一度も経験しなかったことからも分かるように、非常に転倒の少ないライダーであった。

125ccと250ccのダブルタイトルを獲得した1960年シーズン終了後、ウビアリはまだ30歳の若さで引退した。彼の9回の世界チャンピオンという記録は、マイク・ヘイルウッド、バレンティーノ・ロッシの2人と並んでアゴスチーニの15回とアンヘル・ニエトの13回に次ぐ歴代3位の記録である(2014年現在)。

2001年、MotoGP殿堂入りを果たした。

2020年6月2日、生まれ故郷でもあるベルガモ市内の病院で死去^[2]。

ロードレース世界選手権での戦績^[3]

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凡例
イタリック体のレースはファステストラップを記録。
ポイント欄のカッコ内は総得点

年	クラス	マシン	1	2	3	4	5	6	7	ポイント	順位	勝利数
1949	125cc	MVアグスタ	SUI 4	NED 3	ITA -	13	4位	0
1950	125cc	モンディアル	NED -	ULS 1	ITA 2	14	2位	1
1951	125cc	モンディアル	SPA 2	IOM 2	NED -	ULS -	ITA 1	20	1位	1
1952	125cc	モンディアル	IOM 2	NED 2	GER 2	ULS -	ITA 2	SPA -	24	2位	0
1953	125cc	MVアグスタ	IOM -	NED 2	GER 1	ULS -	ITA 3	SPA Ret	18	3位	1
1954	125cc	MVアグスタ	IOM 2	ULS Ret	NED 3	GER 3	ITA 3	SPA Ret	18	2位	0
1955	125cc	MVアグスタ	SPA 3	FRA 1	IOM 1	GER 1	NED 1	ITA 1	32 (44)	1位	5
1955	250cc	MVアグスタ	IOM -	GER -	NED -	ULS -	ITA 1	8	7位	1
1956	125cc	MVアグスタ	IOM 1	NED 1	BEL 1	GER 2	ULS 1	ITA 1	32 (46)	1位	5
1956	250cc	MVアグスタ	IOM 1	NED 1	BEL 1	GER 1	ULS Ret	ITA 1	32 (40)	1位	5
1957	125cc	MVアグスタ	GER 1	IOM 2	NED -	BEL -	ULS -	ITA 1	22	3位	2
1957	250cc	MVアグスタ	GER 1	IOM -	NED -	BEL -	ULS -	ITA -	8	5位	1
1958	125cc	MVアグスタ	IOM 1	NED 1	BEL 5	GER 1	SWE 3	ULS 1	ITA -	32 (38)	1位	4
1958	250cc	MVアグスタ	IOM 2	NED 2	BEL -	GER -	SWE -	ULS -	ITA 3	16	3位	0
1959	125cc	MVアグスタ	IOM 5	GER 1	NED 1	BEL 1	SWE 2	ULS -	ITA 2	30 (38)	1位	3
1959	250cc	MVアグスタ	IOM 2	GER 1	NED 2	BEL -	SWE 2	ULS -	ITA 1	28 (34)	1位	2
1960	125cc	MVアグスタ	IOM 1	NED 1	BEL 3	ULS 1	ITA 1	24 (36)	1位	4
1960	250cc	MVアグスタ	IOM 2	NED 1	BEL 1	GER 2	ULS 1	ITA 1	32 (44)	1位	4

脚注

[編集 ]

^ 現在のインターナショナル・シックスデイズ・エンデューロ(ISDE)。エンデューロレースを参照。
^ 【訃報】MotoGPレジェンドライダーのカルロ・ウビアリが亡くなる。125cc&250ccでチャンピオンを9度獲得 - オートスポーツ・2020年6月2日
^ MotoGP Legends The Official MotoGP Website

先代
ブルーノ・ルフォ 125ccクラス世界チャンピオン
1951 次代
セシル・サンドフォード

先代
ルパート・ホラース 125ccクラス世界チャンピオン
1955-1956 次代
タルクィニオ・プロヴィーニ

先代
ヘルマン・パウル・ミューラー 250ccクラス世界チャンピオン
1956 次代
セシル・サンドフォード

先代
タルクィニオ・プロヴィーニ 125ccクラス世界チャンピオン
1958-1960 次代
トム・フィリス

先代
タルクィニオ・プロヴィーニ 250ccクラス世界チャンピオン
1959-1960 次代
マイク・ヘイルウッド

125 cc/Moto3クラス世界チャンピオン

125 ccクラス

1940年代	1949 ネッロ・パガーニ
1950年代	1950 ブルーノ・ルフォ 1951 カルロ・ウビアリ 1952 セシル・サンドフォード 1953 ヴェルナー・ハース 1954 ルパート・ホラース 1955 カルロ・ウビアリ 1956 カルロ・ウビアリ 1957 タルクィニオ・プロヴィーニ 1958 カルロ・ウビアリ 1959 カルロ・ウビアリ
1960年代	1960 カルロ・ウビアリ 1961 トム・フィリス 1962 ルイジ・タベリ 1963 ヒュー・アンダーソン 1964 ルイジ・タベリ 1965 ヒュー・アンダーソン 1966 ルイジ・タベリ 1967 ビル・アイビー 1968 フィル・リード 1969 デイブ・シモンズ
1970年代	1970 ディーター・ブラウン 1971 アンヘル・ニエト 1972 アンヘル・ニエト 1973 ケント・アンダーソン 1974 ケント・アンダーソン 1975 パオロ・ピレリ 1976 ピエール・パオロ・ビアンキ 1977 ピエール・パオロ・ビアンキ 1978 エウジーニョ・ラッツァリーニ 1979 アンヘル・ニエト
1980年代	1980 ピエール・パオロ・ビアンキ 1981 アンヘル・ニエト 1982 アンヘル・ニエト 1983 アンヘル・ニエト 1984 アンヘル・ニエト 1985 ファウスト・グレシーニ 1986 ルカ・カダローラ 1987 ファウスト・グレシーニ 1988 ホルヘ・マルチネス 1989 アレックス・クリビーレ
1990年代	1990 ロリス・カピロッシ 1991 ロリス・カピロッシ 1992 アレッサンドロ・グラミーニ 1993 ダーク・ラウディス 1994 坂田和人 1995 青木治親 1996 青木治親 1997 バレンティーノ・ロッシ 1998 坂田和人 1999 エミリオ・アルサモラ
2000年代	2000 ロベルト・ロカテリ 2001 マヌエル・ポジャーリ 2002 アルノー・ヴァンサン 2003 ダニ・ペドロサ 2004 アンドレア・ドヴィツィオーゾ 2005 トーマス・ルティ 2006 アルバロ・バウティスタ 2007 ガボール・タルマクシ 2008 マイク・ディ・メッリオ 2009 フリアン・シモン
2010年代	2010 マルク・マルケス 2011 ニコラス・テロル

Moto3クラス

2010年代	2012 サンドロ・コルテセ 2013 マーベリック・ビニャーレス 2014 アレックス・マルケス 2015 ダニー・ケント 2016 ブラッド・ビンダー 2017 ジョアン・ミル 2018 ホルヘ・マルティン 2019 ロレンツォ・ダッラ・ポルタ
2020年代	2020 アルベルト・アレナス 2021 ペドロ・アコスタ 2022 イサン・ゲバラ 2023 ジャウマ・マシア

250 cc/Moto2クラス世界チャンピオン

250 ccクラス

1940年代	1949 ブルーノ・ルフォ
1950年代	1950 ダリオ・アンブロジーニ 1951 ブルーノ・ルフォ 1952 エンリコ・ロレンツェッティ 1953 ヴェルナー・ハース 1954 ヴェルナー・ハース 1955 ヘルマン・パウル・ミューラー 1956 カルロ・ウビアリ 1957 セシル・サンドフォード 1958 タルクィニオ・プロヴィーニ 1959 カルロ・ウビアリ
1960年代	1960 カルロ・ウビアリ 1961 マイク・ヘイルウッド 1962 ジム・レッドマン 1963 ジム・レッドマン 1964 フィル・リード 1965 フィル・リード 1966 マイク・ヘイルウッド 1967 マイク・ヘイルウッド 1968 フィル・リード 1969 ケル・キャラザース
1970年代	1970 ロドニー・ゴウルド 1971 フィル・リード 1972 ヤーノ・サーリネン 1973 ディーター・ブラウン 1974 ウォルター・ヴィラ 1975 ウォルター・ヴィラ 1976 ウォルター・ヴィラ 1977 マリオ・レガ 1978 コーク・バリントン 1979 コーク・バリントン
1980年代	1980 アントン・マンク 1981 アントン・マンク 1982 ジャン=ルイ・トルナドール 1983 カルロス・ラバード 1984 クリスチャン・サロン 1985 フレディ・スペンサー 1986 カルロス・ラバード 1987 アントン・マンク 1988 アルフォンソ・ポンス 1989 アルフォンソ・ポンス
1990年代	1990 ジョン・コシンスキー 1991 ルカ・カダローラ 1992 ルカ・カダローラ 1993 原田哲也 1994 マックス・ビアッジ 1995 マックス・ビアッジ 1996 マックス・ビアッジ 1997 マックス・ビアッジ 1998 ロリス・カピロッシ 1999 バレンティーノ・ロッシ
2000年代	2000 オリビエ・ジャック 2001 加藤大治郎 2002 マルコ・メランドリ 2003 マヌエル・ポジャーリ 2004 ダニ・ペドロサ 2005 ダニ・ペドロサ 2006 ホルヘ・ロレンソ 2007 ホルヘ・ロレンソ 2008 マルコ・シモンチェリ 2009 青山博一

Moto2クラス

2010年代	2010 トニ・エリアス 2011 ステファン・ブラドル 2012 マルク・マルケス 2013 ポル・エスパルガロ 2014 エステベ・ラバト 2015 ヨハン・ザルコ 2016 ヨハン・ザルコ 2017 フランコ・モルビデリ 2018 フランチェスコ・バニャイア 2019 アレックス・マルケス
2020年代	2020 エネア・バスティアニーニ 2021 レミー・ガードナー 2022 アウグスト・フェルナンデス 2023 ペドロ・アコスタ

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経歴

ロードレース世界選手権での戦績[3]

脚注

ロードレース世界選手権での戦績^[3]