カテンソウ
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カテンソウ |
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カテンソウ、鈴鹿山脈の藤原岳(三重県いなべ市)にて、2015年4月25日撮影 |
分類 (APG III) |
階級なし
:
被子植物 Angiosperms
種
:
カテンソウ N. japonica
|
学名 |
Nanocnide japonica Blume [1] |
和名 |
カテンソウ |
カテンソウ(花点草、学名:Nanocnide japonica Blume [1] )は、イラクサ科 カテンソウ属に分類される多年草の1種 [2] [3] 。別名が、ヒシバカキドウシ[4] 、葉の形がカキドオシに似ていることに由来する[5] 。属名の「Nanocnide」は、ギリシャ語の「nannos」(「矮小)と「cnide」(イラクサ」)[5] 。
特徴
[編集 ]茎は高さ10-30 cm、柔軟で束生し[4] 多少毛がある[2] 。匍匐茎を出して繁殖する[4] [5] 。葉は互生し、菱形状卵形で長さ1-3 cm、幅1-3 cm[2] 、先は円く、縁に数対の深い鈍葉牙があり基部は切形[3] 。葉柄は葉身よりも少し長いか同長[3] 。托葉は小さな卵形で長さ1-2 mm [3] 。上部の葉の脇から花柄を出して、雄花をかためて付ける[2] 。雄花の花被片は5個、雄蕊は5個、内側に曲がっていた花糸は次々に伸びて葯が破れて花粉を散らす[3] 。上部の葉の付け根に雌花をかためて付ける。雌花の花被片は4個、披針形で、薄紅、色外側のものは背面に竜骨がある[3] 。開花時期は4-5月[2] 。果実は胞果で花被に包まれ、宿存萼と同長[4] 長さ約1 mm、広卵状レンズ形で細点がある[3] 。
分布と生育環境
[編集 ]中国、台湾、朝鮮半島、日本の暖帯 [4] に分布する[3] 。
山野の林下に生育し、群生する[2] 。
種の保全状況評価
[編集 ]脚注
[編集 ][脚注の使い方]
- ^ a b 米倉浩司・梶田忠 (2003-). "カテンソウ". BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2017年12月4日閲覧。
- ^ a b c d e f g 林 (2009)、552頁
- ^ a b c d e f g h 佐竹 (1982)、171頁
- ^ a b c d e 牧野 (1982)、35頁
- ^ a b c 大川 (2009)、4頁
- ^ "レッドデータブック東京、カテンソウ". 東京都. 2017年12月4日閲覧。
- ^ "カテンソウ" (PDF). 石川県. 2017年12月4日閲覧。
- ^ "千葉県レッドリスト−植物・菌類編(2017年改訂版)" (PDF). 千葉県. pp. 20. 2017年12月4日閲覧。
参考文献
[編集 ]- 大川勝德『伊吹山の植物』幻冬舎ルネッサンス、2009年10月20日。ISBN 9784779005299。
- 佐竹義輔、大井次三郎、北村四郎、亘理俊次、冨成忠夫 編『日本の野生植物 草本II離弁花類』平凡社、1982年3月17日。ISBN 458253502X。
- 林弥栄『日本の野草』山と溪谷社〈山溪カラー名鑑〉、2009年10月。ISBN 9784635090421。
- 牧野富太郎、本田正次『原色牧野植物大図鑑』北隆館、1982年7月。ASIN B000J6X3ZE。 NCID BN00811290。全国書誌番号:85032603 。https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001728467-00 。
外部リンク
[編集 ]- カテンソウの標本(島根県飯石郡で1988年5月に採集) 島根大学 生物資源学部デジタル標本館
- カテンソウ 平塚市博物館
- Nanocnide japonica Blume (The Plant List)(英語)
- Nanocnide japonica (Encyclopedia of Life)(英語)
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