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ウラノフェン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ウラノフェン
分類 ネソケイ酸塩及びポリケイ酸塩
シュツルンツ分類 9.AK.15
化学式 Ca(UO2)2[HSiO4]2·5H2O
結晶系 単斜晶系
対称 P21
単位格子 a = 15.85 Å, b = 6.98 Å
c = 6.64 Å; β = 97.45°; Z = 2
モル質量 586.36 g/mol
晶癖 放射状針状集合体、繊維状、塊状
へき開 {100} Perfect
断口 不平坦状
粘靱性 脆い
モース硬度 2.5
光沢 ガラス光沢から真珠光沢、塊ではワックス状光沢または鈍い光沢
明るい黄色、レモン色、蜂蜜色、藁色、緑黄色
条痕 黄色がかった白色
透明度 半透明から亜半透明
比重 3.81 - 3.90
光学性 二軸 (-)
屈折率 nα = 1.643 nβ = 1.666 nγ = 1.669
複屈折 δ = 0.026
多色性 弱い; X = 無色; Y = 淡いカナリア色; Z = カナリア色
光軸角 2V 32°- 45°(測定)
蛍光 紫外線下で弱い黄緑色
その他の特性 放射性
文献 [1] [2] [3]
プロジェクト:鉱物/Portal:地球科学
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ウラノフェン(Uranophane, (Ca(UO2)2(SiO3OH)2·5H2O)は、希少なカルシウム-ウラン ケイ酸塩水和鉱物である。ウラノタイル(Uranotile)とも呼ばれ、他のウラン鉱物の酸化で形成される。黄色で放射性を持つ。

アメリカ地質研究所アリス・ウィークスとメアリー・トンプソンが1953年に同定した[4]

古典的な標本は、オンタリオ州 バンクロフトマダワスカ鉱山で産出したものである[5]

ウラノフェングループ

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  • ウラノフェン(Ca(UO2)2(SiO3OH)2·5H2O)
  • パラウラノフェン[6] (Ca(UO2)2(SiO3OH)2·5H2O)
    • ウラノフェンの多型。従来は「ベータウラノフェン」と呼ばれていたが、2022年に改称された。
  • ボルトウッド石 (英語版)[7] ((K,Na)(UO2)2(SiO3OH)·1.5H2O)
  • Natroboltwoodite [8] (Na(UO2)2(SiO3OH)·H2O)
    • ボルトウッド石のナトリウム置換体。1975年に発見されたときは「Sodium boltwoodite」だったが、2008年に改称された。

出典

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