口蓋垂ふるえ音
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(Ʀから転送)
口蓋垂ふるえ音 | |
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ʀ | |
IPA 番号 | 123 |
IPA 表記 | [ʀ] |
IPA 画像 | |
Unicode | U+0280 |
文字参照 | ʀ |
JIS X 0213 | |
X-SAMPA | R\ |
Kirshenbaum | r" |
音声サンプル |
口蓋垂ふるえ音(こうがいすい・ふるえおん、英: uvular trill)は、子音の種類の一つで、後舌面を口蓋垂に近づけて呼気によってふるわせて出す音。特に有声のものを指し、有声口蓋垂ふるえ音を国際音声記号では [ʀ] と書く。
有声口蓋垂摩擦音 [ʁ] と音的に似ているが、有声口蓋垂摩擦音は後舌面が平らかやや盛り上がって調音されるのに対し、口蓋垂ふるえ音は後舌面をへこませてできた縦方向の溝の中で口蓋垂が振動することによって発声される。
特徴
[編集 ]言語例
[編集 ]フランス語や現代ドイツ語で現れる。ヨーロッパ以外ではまれで、アブハズ語等で見られる。また、ラテン語や古代ギリシャ語でも見られた[要出典 ]。また、ユダヤ人の方言でしばしば /r/ はこの音で発音され、ユダヤ系の血を引くレーニンはロシア語の р (r) を口蓋垂ふるえ音で発音したことで有名。無声口蓋垂ふるえ音は、フランス語で子音の前後に現れる。
脚注
[編集 ][脚注の使い方]