ヴァージン・VR-01
ヘレス・サーキットで ティモ・グロックがドライブするVR-01 | |||||||||||
カテゴリー | F1 | ||||||||||
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コンストラクター | ヴァージン | ||||||||||
デザイナー | ニック・ワース | ||||||||||
主要諸元 | |||||||||||
エンジン | コスワース CA2010 | ||||||||||
タイヤ | ブリヂストン | ||||||||||
主要成績 | |||||||||||
チーム | ヴァージン | ||||||||||
ドライバー |
ティモ・グロック ルーカス・ディ・グラッシ | ||||||||||
出走時期 | 2010年 | ||||||||||
コンストラクターズタイトル | 0 | ||||||||||
ドライバーズタイトル | 0 | ||||||||||
通算獲得ポイント | 0 | ||||||||||
初戦 | 2010年バーレーンGP | ||||||||||
最終戦 | 2010年アブダビGP | ||||||||||
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ヴァージン・VR-01 は、ヴァージン・レーシングが2010年のF1世界選手権参戦用に開発したフォーミュラ1カー。
概要
[編集 ]2010年 2月3日に発表。発表会はインターネット上での動画配信のみで行うというこれまでにないスタイルを取った[1] 。同チームでは一般的なF1マシンの開発と異なり、マシン設計に際し風洞実験を一切行わず、数値流体力学(CFD)によるシミュレーションのみでマシンを設計することで、開発予算を大幅に低減できたとしている[2] 。エンジンはコスワース・CA2010を搭載する。
なおチームでは、レースで走らせる2台のマシンに対しそれぞれ名前を募集している。ネーミングの選考にはティモ・グロックとルーカス・ディ・グラッシのドライバー二人も参加し、選ばれた名前はマシンに表示されるという[3] 。
CFDのみで設計・開発されたVR-01だったが、開幕戦当時から一発の速さに欠け、ロングランの速さも欠けるというHRTと並んで最悪のパフォーマンスを見せた。また、燃料タンクの寸法を間違えて設計しており完走出来ないという事態も発覚した。そのため第5戦スペインGPでグロックのマシンに改良されたマシンが投入された(後にディ・グラッシのマシンにも同じ改良が施された)。しかしこれだけ改良しても信頼性の低さは直らず、2010年に参戦したチームの中で最下位という結果となった。
エピソード
[編集 ]冬季テストの初日にインラップ後すぐにフロントウィングが脱落するという珍事が起きた[4] 。また、シーズン前のテストでハイドロリックトラブルが頻発し、思うように開発を進めることができなかった[5] 。
シーズン開幕後もガソリンタンクの設計ミスで容量が足りず完走ができない可能性が示唆され[6] 、テクニカルディレクターであるニック・ワース率いるワース・リサーチ社の負担で再設計されることとなった[7] 。
スペック
[編集 ]シャーシ
[編集 ]- シャーシ名 VR-01
- シャーシ構造 カーボンファイバー モノコック/ノーズボックス
- 全長 5,500mm
- 全幅 1,800mm
- 全高 950mm
- ホイールベース 3,200mm
- クラッチ AP
- ブレーキキャリパー APレーシング6ポット
- ブレーキディスク・パッド ヒトコ
- サスペンション カーボンファイバー製ウィッシュボーン+チタン製ジョイント・アルミニウム合金アップライト
- ダンパー ペンスキー
- ホイール BBS
- タイヤ ブリヂストン ポテンザ
- ギアボックス 縦置き7速油圧式シームレスシフト(Xトラック製インターナル)/アルミニウム製ケーシング
- シートベルト 6点式(75mmストラップ+HANS)
- 燃料タンク TF5安全仕様 200L以上
エンジン
[編集 ]- エンジン名 コスワース CA2010
- 気筒数・角度 V型8気筒・90度
- 排気量 2,400cc
- シリンダーブロック 鋳造アルミニウム合金製
- ピストン 鍛造アルミニウム製
- クランクシャフト 鋼鉄製
- バルブ数 32バルブDOHC
- ピストンボア 98mm以下
- 重量 95kg以上
- スパークプラグ チャンピオン
- 潤滑 ドライサンプ
記録
[編集 ]年 | No. | ドライバー | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | ポイント | ランキング |
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BHR バーレーンの旗 |
AUS オーストラリアの旗 |
MAL マラヤ連邦の旗 |
CHN 中華人民共和国の旗 |
ESP スペインの旗 |
MON モナコの旗 |
TUR トルコの旗 |
CAN カナダの旗 |
EUR 欧州連合の旗 |
GBR イギリスの旗 |
GER ドイツの旗 |
HUN ハンガリーの旗 |
BEL ベルギーの旗 |
ITA イタリアの旗 |
SIN シンガポールの旗 |
JPN 日本の旗 |
KOR 大韓民国の旗 |
BRA ブラジルの旗 |
ABU アラブ首長国連邦の旗 | |||||
2010 | 24 | ドイツの旗 グロック | Ret | Ret | Ret | DNS | 18 | Ret | 18 | Ret | 17 | 18 | 18 | 16 | 18 | 17 | Ret | 14 | Ret | 20 | Ret | 0 | 12位 |
25 | ブラジルの旗 ディ・グラッシ | Ret | Ret | 14 | Ret | 19 | Ret | 19 | 19 | 19 | Ret | Ret | 18 | 17 | 20 | 15 | DNS | Ret | NC | 18 |
脚注
[編集 ]- ^ ヴァージンが史上初オンライン新車発表会/F1 - サンケイスポーツ・2010年2月3日
- ^ ヴァージン、新車VR-01を発表 - ESPN F1・2010年2月3日
- ^ GIVE IT A NAME - Virgin Racing
- ^ "ヴァージン・レーシング、パーツ不足で2日目のテストを切り上げ". F1-Gate.com. (2010年2月11日). http://f1-gate.com/virgin/f1_6463.html 2010年5月28日閲覧。
- ^ "ヴァージン、開発の遅れを認める". F1-Gate.com. (2010年2月22日). http://f1-gate.com/virgin/f1_6568.html 2010年5月28日閲覧。
- ^ "http://f1-gate.com/virgin/f1_6935.html". F1-Gate.com. (2010年3月26日). http://f1-gate.com/virgin/f1_6935.html 2010年5月28日閲覧。
- ^ "VR-01の再デザイン費用はワース・リサーチ社が負担". F1-Gate.com. (2010年4月1日). http://f1-gate.com/virgin/f1_7012.html 2010年5月28日閲覧。
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