神田川 (曲)
「神田川」 | |
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南こうせつとかぐや姫 の シングル | |
初出アルバム『かぐや姫さあど』 | |
A面 | 神田川 |
B面 | もういいじゃないか |
リリース | |
ジャンル | フォークソング |
時間 | |
レーベル | 日本クラウン |
作詞・作曲 | 喜多条忠、南こうせつ |
チャート最高順位 | |
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南こうせつとかぐや姫 シングル 年表 | |
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「神田川」(かんだがわ)は、かぐや姫(当時のグループ名は、南こうせつとかぐや姫)が歌った日本のフォークソング。1973年(昭和48年)9月20日にシングルが発売された。
解説
文化放送で放送作家をしていた喜多条忠に、新曲のキャンペーンで訪れていた南こうせつが作詞を依頼した。喜多条は帰宅後、新聞の折込チラシの裏に自らの学生時代のほろ苦い想い出を綴り、歌詞を作った。仕上がった作品を電話口で伝えたところ、南は聞いた瞬間にもう旋律が浮かんでいたという。
第一番の歌詞にて、女性の側が銭湯の風呂上がりに、何時も待たされるという描写があるが、これは喜多条が銭湯にいた鯉を眺めていたため(クイズ日本人の質問より)。
当初、この作品は『かぐや姫さあど』(LP、1973年7月20日発売)の収録曲だったが、当時南こうせつがDJを担当していたTBSラジオの深夜放送 ラジオ番組『パックインミュージック』で本作を流したところ、視聴者からのリクエストが殺到し、同番組のリクエストランキング1位を獲得した[1] 。これを受けて日本クラウン社内で制作会議を開いてシングル盤として発売するかどうかを決める際、名物プロデューサーであった馬渕玄三が「この曲は歴史に残る名曲になる。これを出さなかったら日本クラウンは一生の恥をかくことになるぞ」と強力にシングルカットを推したため[2] 、「神田川」はフラット・マンドリンの演奏を追加したバージョンをレコーディングした上で改めてシングル盤として発売された。このシングル盤は、最終的に120万枚[3] または160万枚[4] を売り上げ、かぐや姫にとって最大のヒット曲となった。
これだけのヒットを飛ばした「神田川」だったが、歌詞の2番に登場する「24色の『クレパス』買って」が商標名であることから、同年の『第24回NHK紅白歌合戦』の出演依頼が来た際にNHKから「クレパスを『クレヨン』に変えて歌って欲しい」と言われたため出場を拒否している。NHK紅白歌合戦で、この歌がオリジナルのままで歌われたのは、南こうせつがソロで初出場を果たした1992年(平成4年)の『第43回NHK紅白歌合戦』であり、レコード発売から19年後のことだった。
1970年代の若者文化を象徴する作品のひとつに数えられており、中野区内の末広橋近くの公園には「神田川」の歌碑が建てられている。なお、実際の歌の舞台はもっと下流の戸田平橋付近で、喜多条が住んでいた「三畳一間の小さな下宿」は豊島区 高田3丁目7-17に所在した「千登世旅館」(2008年廃業)の隣にあったといわれる。
2005年にNHKが実施した「スキウタ〜紅白みんなでアンケート〜」で白組28位にランクインされた。
アニメ『銀魂』(220話)の挿入歌にもなっている。
2016年 3月12日、BSジャパン開局15周年特別企画ドラマスペシャル『青春の名曲ストーリー』でのオムニバスドラマの1編にて、本作をモチーフにした同名タイトルのドラマが放送された[5] 。
収録曲
「神田川」のカバー
- 1974年、小柳ルミ子(アルバム『あたらしい友達』収録)
- 1975年、坂本九(アルバム『ターニング・ポイント TURNING POINT』収録)
- 1979年、芦川よしみ(アルバム『わたしの四季 -芦川よしみ春夏秋冬-』収録)
- 1994年、香西かおり(アルバム『綴織百景 VOL.4 旅』収録)
- 2002年、松浦亜弥(アルバム『FOLK SONGS 2』収録)
- 2005年、石川ひとみ(アルバム『With みんなの一五一会〜フォークソング編』)
- 2007年、嘉門達夫(替え歌『パンダだわ』として、アルバム『言葉のチカラ!』収録)
- 2007年、ケイ・リラ(アルバム『KANDAGAWA』収録)
- 2007年、クミコ(アルバム『「10年」〜70年代の歌たち〜』収録)
- 2009年、中森明菜(アルバム『フォーク・ソング2 〜歌姫哀翔歌』収録)
- 2009年、荻野目洋子(アルバム『Songs & Voice』収録)
- 2010年、坂本冬美(アルバム『Love Songs II 〜ずっとあなたが好きでした〜』収録)
- 2012年、吉幾三(アルバム『あの頃の青春を詩う』)
- 2013年、ももいろクローバーZ with 南こうせつ(アルバム『5TH DIMENSION』初回限定盤A収録)
映画
神田川 | |
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監督 | 出目昌伸 |
脚本 | 中西隆三 |
出演者 |
関根恵子 草刈正雄 |
音楽 | 佐藤允彦 |
撮影 | 原一民 |
編集 | 渡辺士郎 |
配給 | 東宝 |
公開 | 1974年 4月6日 |
上映時間 | 84分 |
製作国 | 日本の旗 日本 |
言語 | 日本語 |
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1974年、関根恵子・草刈正雄の主演で映画化された。作詞者・喜多条忠の自伝的小説の映画化である。大学の人形劇サークルに所属する上条真と、巡業先で出会った少女・池間みち子が同棲するというストーリーであるが、歌の内容とは無関係である。
キャスト
- 上条真:草刈正雄
- 池間みち子:関根恵子
- ビゼン:所雅樹
- マキシ:黒沢のり子
- ゲバQ:佐久間亮
- ネモ:花房徹
- サトリ:北見敏之
- オハツ:伊藤比南子
- ケメコ:芳賀まり子
- 真の兄:勝部演之
- みち子の母:賀原夏子
- 老書房主:花澤徳衛
- 産婦人科医:神山繁
- 古本屋の親爺:名古屋章
- 料亭女将:鳳八千代
脚注
- ^ 週刊文春(編)『フォークソング されどわれらが日々』文藝春秋、2008年、21-22頁。ISBN 978-4-16-370040-3
- ^ 『60年代 郷愁の東京』「名曲神田川にまつわるエピソードを探る」64頁(本橋信宏、主婦の友社)
- ^ 富澤一誠『フォーク名曲事典300曲〜「バラが咲いた」から「悪女」まで誕生秘話〜』ヤマハミュージックメディア、2007年、256頁。ISBN 978-4-636-82548-0
- ^ 『フォークソング されどわれらが日々』22頁。
- ^ "昭和の名曲がドラマに 赤いスイートピー&神田川". スポニチアネックス (2016年2月10日). 2016年2月10日閲覧。
関連項目
外部リンク
南こうせつ - 伊勢正三 - 山田パンダ 森進一郎 - 大島三平 | |||||
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ライブ・アルバム |
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映像作品 | コンサート イン つま恋 1975(吉田拓郎・かぐや姫) - 1975 - 2000 - かぐや姫フォーエバー - ベストドリーミン・コンサート 2000 - 被曝60年 特別コンサート ヒロシマ60 - Forever Young Concert in つま恋 2006(吉田拓郎・かぐや姫) | ||||
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