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5TH DIMENSION

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
曖昧さ回避 アメリカのコーラスグループについては「フィフス・ディメンション」をご覧ください。
『5TH DIMENSION』
ももいろクローバーZ スタジオ・アルバム
リリース
時間
レーベル スターチャイルド
チャート最高順位
  • 週間1位(オリコン)
  • デイリー1位(オリコン)[1]
  • 2013年4月度月間1位(オリコン)
  • 2013年度年間22位(オリコン)
ゴールドディスク
  • プラチナ(日本レコード協会)
  • ももいろクローバーZ アルバム 年表
    バトル アンド ロマンス
    (2011年)

    【限定販売】
    ももクロ★オールスターズ2012
    (2012年) 5TH DIMENSION
    (2013年) 【コンピレーション】
    入口のない出口
    (2013年)

    AMARANTHUS
    &
    白金の夜明け
    (2016年)
    テンプレートを表示
    専門評論家によるレビュー
    レビュー・スコア
    出典評価
    Rolling Stone 日本版』(南波一海)4/5stars[2]
    Billboard JAPAN』(杉岡祐樹)肯定的[3]

    5TH DIMENSION』(フィフス・ディメンション)は 2013年 4月10日に発売された、ももいろクローバーZの2ndアルバム。日本レコード協会・プラチナディスク認定(累計出荷25万枚以上50万枚未満)[4] 。読売新聞が2018年に発表した「J-POP平成の名盤30」に入選。

    概要

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    タイトルは英語で「5次元」を意味し、「進化」をテーマとしたコンセプト・アルバムとなった。新録曲はそれまでのグループの楽曲と趣を異にしており、EDMヒップホップラテンミュージックなど、幅広いジャンルを取り入れている。

    以前からグループの取材を行ってきた『STUDIO VOICE』は、それまでも新曲が出るたびに「こんなのももクロじゃない」といって賛否が分かれてきたことを踏まえ、今回のアルバムでも離れてしまう熱狂的ファンがいるかもしれないとする一方、それ以上に多くの新たなファンを獲得できると予見した。収録曲に関しては、「精神世界を追求するような自己啓発性の高い歌詞が続いて出てくる」としつつ「彼女たちのスットコドッコイなおバカ感が、過剰に作り込んだ世界を適度に台無しにしてくれる」と評した[5]

    メンバーは今回のアルバムに関して、曲順にもストーリーがあるため、その順番で通して聴いてほしいと語っている[6] Rolling Stoneの日本版は、「シングル曲自体もそれ単体より、よく聴こえる構成になっている」と指摘し、「曲と曲が切り結んで互いが高め合い、アルバムとして形にする必然を強く感じさせる全13曲」だとした[7] 。なお、シングル曲は全てリマスタリングされている。

    発売前には、アルバム・ツアー『ももいろクローバーZ JAPAN TOUR 2013「5TH DIMENSION」 』を決行し、全曲披露した。自身初のオリコン週間、及び月間アルバムチャート1位を獲得。25万枚以上を出荷し、日本レコード協会プラチナディスク認定作品となった。

    収録曲

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    映像外部リンク
    Neo STARGATE - YouTube
    「第1形態」から「第2形態」に進化する様子が描かれている。監督は黒田秀樹(ミュージックビデオ解説)
    BIRTH Ø BIRTH - YouTube
    「第2形態」から「第3形態」に進化する様子が描かれている。監督は同上(ミュージックビデオ解説)
    仮想ディストピア(ライブ映像) - YouTube
    『春の一大事2013 西武ドーム大会』より

    1枚目

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    1. Neo STARGATE(ネオ スターゲート)
      作詞:森由里子 / 作曲:大隅知宇 / 編曲:TeddyLoid
      歌詞・動画 - 歌ネット
    2. 仮想ディストピア(かそう ディストピア)
      作詞:只野菜摘 / 作曲・編曲:AKIRASTAR
      歌詞・動画 - 歌ネット
      • ユートピア(理想郷)の正反対の状態であるディストピアが、希望の社会へ生まれ変わる様が描かれている。東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県女川町をイメージして作られた楽曲[8] 。歌詞には「瓦礫(がれき)の中からマシンを作った」「星がひとつ生まれ変わった」などと、町が復興する過程が盛り込まれている。
      • サビが全員のユニゾンではなく2パートに分けられている曲はグループとして初めてである。「風が吹いてるだけと誰かが叫んでいた」というフレーズはボブ・ディランの「風に吹かれて」のオマージュである[9]
      • フジテレビ系めざましどようび』2013年度上半期テーマソング。
      • 10周年BESTアルバム『MOMOIRO CLOVER Z BEST ALBUM「桃も十、番茶も出花」』<初回限定 -モノノフパック->のファン投票企画で4位に選ばれている。
      • 2023年には、R・O・Nが編曲を担当しアレンジを一新した「仮想ディストピア -ZZ ver.-(ダブルゼータ バージョン)」を、2018年以降のメンバー4人体制バージョンとして制作。配信限定アルバム『ZZ’s III』に収録された。
    3. 猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」
      作詞・作曲・編曲:前山田健一
      歌詞・動画 - 歌ネット
      • 7thシングル
    4. 5 The POWER(ファイブ ザ パワー)
      作詞:いとうせいこう / 作曲・編曲:MURO・SUI
      歌詞・動画 - 歌ネット
    5. 労働讃歌
      作詞:大槻ケンヂ / 作曲・編曲:Ian Parton
      歌詞・動画 - 歌ネット
      • 6thシングル
    6. ゲッダーン!
      作詞:下地悠 / 作曲・編曲:Damian J. Kulash Jr.
      歌詞・動画 - 歌ネット
    7. Z女戦争
      作詞・作曲:ティカ・α / 編曲:近藤研二
      歌詞・動画 - 歌ネット
      • 8thシングル
    8. 月と銀紙飛行船(つきと ぎんがみひこうせん)
      作詞:岩里祐穂 / 作曲・編曲:永井ルイ
      歌詞・動画 - 歌ネット
      • グループ初となる、全編3拍子の曲である[10] 。冒頭にはメロトロンが使用されている。
    9. BIRTH Ø BIRTH(バース オー バース)
      作詞:前田たかひろ / 作曲:NARASAKI / 編曲:NARASAKI・ゆよゆっぺ
      歌詞・動画 - 歌ネット
    10. 上球物語 -Carpe diem-(じょうきゅう ものがたり カルペ ディエム)
      作詞:zopp / 作曲・編曲:横山克
      歌詞・動画 - 歌ネット
      • ラテンミュージックを取り入れた楽曲。太陽人が「上京」ならぬ「上球」をする、つまり地球に向かうという歌詞内容。歌詞にも登場する"Carpe diem"はラテン語で「今を楽しめ」、"Que sera sera"は「なるようになる」、"Memento mori"は「いつかは死ぬ」の意味。
      • 間奏部分で、メンバーの一人(ライブによって異なる)が即興で創作ダンスを披露するのが見せ場の一つとなっている。
      • WALKING WITH DINOSAURS』イメージソング。後に、福岡ソフトバンクホークス柳田悠岐の登場曲としても採用された。
    11. 宙飛ぶ! お座敷列車(そらとぶ! おざしきれっしゃ)
      作詞:桑原永江 / 作曲:佐藤晃 / 編曲:長谷川智樹
      歌詞・動画 - 歌ネット
    12. サラバ、愛しき悲しみたちよ
      作詞:岩里祐穂 / 作曲・編曲:布袋寅泰
      歌詞・動画 - 歌ネット
      • 9thシングル
    13. 灰とダイヤモンド(はいと ダイヤモンド)
      作詞:只野菜摘 / 作曲:前山田健一 / 編曲:近藤研二
      歌詞・動画 - 歌ネット
      • オーケストラを使用したバラードRolling Stoneの日本版は、グループの「これまでの軌跡とこれからの未来が描かれた詞を、息遣いが聴こえるほど前に出た歌声を通して聴くと、否応なしに感動してしまう」と評した[7]
      • 2021年には、「灰とダイヤモンド -ZZ ver.-(ダブルゼータ バージョン)」を、2018年以降のメンバー4人体制バージョンとして制作。配信限定アルバム「ZZ’s II」に収録された。

    2枚目(初回限定盤Aのみ)

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    2012年11月17日Zepp Tokyoにて開催された「ももいろ夜ばなし第一夜『白秋』」第1部のライブ音源を収録。

    (注記)のちにBlu-ray & DVDでも発売されている。この公演の詳細はももいろ夜ばなしを参照

    1. 秋桜
      歌:佐々木彩夏
      山口百恵の楽曲のカバー
    2. 初恋
      歌:百田夏菜子
      村下孝蔵の楽曲のカバー
    3. 涙目のアリス
      歌:玉井詩織
    4. ありがとうのプレゼント
      歌:有安杏果
    5. 津軽半島竜飛崎
      歌:高城れに
    6. 襟裳岬
      歌:高城れに
      森進一の楽曲のカバー
    7. だって あーりんなんだもーん☆
      歌:佐々木彩夏
    8. 太陽とえくぼ
      歌:百田夏菜子
    9. 少女人形
      歌:玉井詩織
      伊藤つかさの楽曲のカバー
    10. なごり雪
      歌:有安杏果 with 南こうせつ
      かぐや姫の楽曲のカバー
    11. 神田川
      歌:ももいろクローバーZ with 南こうせつ
      かぐや姫の楽曲のカバー
    12. あの素晴しい愛をもう一度
      歌:ももいろクローバーZ with 南こうせつ
      加藤和彦北山修」の楽曲のカバー

    上記の曲に加え、吉田照美による曲紹介や、ゲストの南こうせつを交えたトークコーナーなども収録されている。

    DVD(初回限定盤Bのみ)

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    1. Neo STARGATE(ミュージック・ビデオ)
    2. BIRTH Ø BIRTH(ミュージック・ビデオ)

    参加ミュージシャン

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    [ ]は演奏時間

    Neo STARGATE [8:19]

    仮想ディストピア [4:09]

    • Programming:AKIRASTAR
    • Guitar:西川進
    • Bass:川島弘光
    • Drum:山縣亮
    • Chorus:渡部沙智子、ひまわりキッズ(山口詩織、牛窪彩乃、中川澪、橋本怜奈、日高奈桜子、森千紗、朝久はるか、今田花音、風間美蘭乃)

    猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」 [5:12]

    5 The POWER [4:19]

    • Programming:MURO、SUI
    • Sampling:Visz a vonat(作詞:János Bródy、作曲:Szabolcs Szörényi)

    労働讃歌 [4:38]

    ゲッダーン! [3:34]

    Z女戦争 [6:57]

    月と銀紙飛行船 [5:16]

    BIRTH Ø BIRTH [5:03]

    上球物語 -Carpe diem- [4:04]

    宙飛ぶ!お座敷列車 [4:29]

    サラバ、愛しき悲しみたちよ [5:01]

    灰とダイヤモンド [6:52]

    • Drums:鎌田清
    • Bass:渡辺等
    • Acoustic Piano & Electric Piano:山田武彦
    • Guitar & Computer Programming:近藤研二
    • Percussion:藤井珠緒
    • Flute:高桑英世
    • Oboe:川村正明
    • Violin:桑野聖、桐山なぎさ、藤家泉子、大林典代、小宮直、押鐘貴之、三浦道子、三木希生子、大町滋、岩戸有紀子、矢野晴子、南條由起、柳原有弥、丸山美里
    • Viola:増田直子、渡部安見子、上田敏子、島岡智子
    • Cello:堀沢真己、古川淑恵、結城貴弘、増本麻理
    • Contrabass:一本茂樹

    出典

    [編集 ]
    1. ^ "2013年04月09日のCDアルバムデイリーランキング(2013年04月09日付)". オリコン. 2013年4月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年4月10日閲覧。
    2. ^ "5TH DIMENSION". Rolling Stone(ローリングストーン) 日本版 (2013年3月10日). 2016年2月23日閲覧。
    3. ^ "ももいろクローバーZ「5TH DIMENSION」". Billboard JAPAN (2013年). 2016年2月23日閲覧。
    4. ^ "一般社団法人 日本レコード協会|各種統計". RIAJ. 2013年8月6日閲覧。
    5. ^ "紅白の向こう側へ". STUDIO VOICE . https://studiovoice.jp/?p=37071 2014年5月15日閲覧。 
    6. ^ "ももいろクローバーZ 『5TH DIMENSION』". タワーレコード. https://tower.jp/article/interview/2013/04/10/tower008-4 2014年5月15日閲覧。 
    7. ^ a b "レヴュー". Rolling Stone . https://www.rollingstonejapan.com/reviews/archive/5th-dimension/ 2014年5月15日閲覧。 
    8. ^ (日本語) れにちゃんと行く!自由気ままな女川町ツアー 後編 , https://www.youtube.com/watch?v=jjQGg_-U3ds 2024年4月20日閲覧。 17:34〜言及あり。
    9. ^ 只野菜摘のツイート(2013年5月17日付)
    10. ^ "Take Five". 有安杏果オフィシャルブログ. https://web.archive.org/web/20130628090821/https://ameblo.jp/ariyasu-sd/entry-11560417268.html 2015年1月2日閲覧。 

    外部リンク

    [編集 ]
    オリコン月間アルバムチャート第1位(2013年4月度)
    2010年
    2011年
    2012年
    2013年
    2014年
    オリコン週間アルバムチャート第1位(2013年4月22日付)
    1月
    2月
    3月
    4月
    5月
    6月
    7月
    8月
    9月
    10月
    11月
    12月


    Billboard JAPANアルバム・セールス・チャート「Billboard Japan Top Albums Sales」第1位(2013年4月22日付)
    1月
    2月
    3月
    4月
    5月
    6月
    7月
    8月
    9月
    10月
    11月
    12月


    めざましどようびテーマソング
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    • MOMOIRO CLOVER Z 6th ALBUM TOUR "祝典"
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