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タイムパトロール隊オタスケマン

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アニメ:タイムボカンシリーズ タイムパトロール隊オタスケマン
原作 タツノコプロ企画室
監督 笹川ひろし
脚本 小山高男ほか
キャラクターデザイン 天野嘉孝
メカニックデザイン 大河原邦男
製作 フジテレビタツノコプロ
放送局 フジテレビ
放送期間 1980年2月2日 - 1981年1月31日
話数 53話
テンプレート - ノート

タイムボカンシリーズ タイムパトロール隊オタスケマン』(タイムパトロールたいオタスケマン、英語表記:Rescueman)は、『タイムボカンシリーズ』第4作目としてフジテレビ系列で1980年 2月2日から1981年 1月31日まで毎週土曜夜6時30分 - 7時00分に全53話が放映された、タツノコプロで制作されたテレビアニメ


注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


ストーリー

タイムパトロール隊員の落ちこぼれ三人組は、自分達が有名になり、歴史に名を残すことを夢見ていた。そんな時、彼らの前に現れたトンマノマントは彼らの夢をかなえることを約束し、彼ら三人組をオジャママンに仕立てて自分が作った歴史へと変えようと企む。その電波をキャッチした同じくタイムパトロール隊員のヒカルとナナはその野望を阻止するためにオタスケマンとなって戦うことを決意。時を超え、歴史を変えようとするオジャママンと、その野望を打ち砕くオタスケマンとの戦いを描いた作品。

ターニング・ポイント

本作はシリーズ4作目ということで様々な新要素を盛り込まれている。

  • これまでシリーズの基幹設定であった『モノ探し』の要素がなくなり、歴史を守る側と改ざんを狙う側との戦いとなる。
  • 同シリーズで、ヒーローヒロインの2人で戦う形態の最後となった[1]
  • 敵と味方が同一の組織に所属している。

従来のタイムボカンシリーズでは、キャラクターは「動かすための駒」以上の意味を持っていなかった。本作では、タイムパトロール隊員としての、各キャラクターについて、過去や、その因縁といったものが描かれるようになり、ストーリーに深みが増した。それまで磐石だった三悪が、内輪ゲンカで(ゲキガスキーを加えた4人で)2派に分かれて抗争に入ったり、ストレスに耐えかねて脱走したりといった話もあった。また、「ずっこけオチ」だった前3作と異なり、そのラストは2回かけて深いドラマが描かれ、このシリーズを通して唯一、三悪側が命と引き換えに望んだ結末、という意味でハッピーエンドを迎えることとなる[2]

一方、メカについても、「オタスケマン」のメカは動物スタイルを踏襲しているものの、それまでのブリキの玩具のような、造形にリベット打ちしただけのようなデザインからは一転、ディテールがかなり細かくなった。オジャママンのメカに至っては、より深い考証を持ったものも登場している。また、シリーズ中悪玉のメカテーマを途中で変更したのもこの作品が初めて[3] 。世界の珍獣メカでは後にブームが起きるアホロートル [4] (45話)やエリマキトカゲ(51話)が登場しているのも見逃せない。

本作は『タイムボカン』や『ヤッターマン』の低年齢層向け番組としての形を強く残している一方で、『逆転イッパツマン』で最高潮に達するドラマ路線への転換点とも言えるシリーズとなった。

また、OPのラストカットで、三悪の頭脳担当キャラ(本作ではセコビッチ)が主役キャラに暴言を吐くのも本作から。OPの最後にセコビッチが捨て台詞を吐く。後の作品とは違い、彼に対するツッコミは無い。

キャラクター

オタスケマン

タイムパトロール隊の優等生、ヒカルとナナだが、実は密かにオタスケマンとなって歴史を守っている。全シリーズ中でも最も相思相愛で、見ている方が恥ずかしくなるほどのラブラブカップル(今で言うバカップル)だが、仲が良すぎて喧嘩することもある。一度だけオタスケマンジュウ というヒーロー(47話にて)で登場したこともある。

ヒカル(オタスケマン1号):声 - 水島裕
本名は星野光(ほしの・ひかる)。タイムパトロール隊所属。スポーツ大好きの熱血少年。父親は宇宙パイロットで、ひとみという妹がいる。タイムパトロール隊の養成機関を、史上最年少最優秀最短時間で卒業した記録を持っている。武器はワッパーガンとペッタンボー。15歳。
ナナ(オタスケマン2号):声 - 島津冴子
本名は三ヶ月ナナ(みかづき・なな)。タイムパトロール隊所属。ヒカルのガールフレンド。武器はシャボンガンとクッシーラン。13歳。エンジニアの父親がいる。48話では、ヒカルとの痴話喧嘩からアターシャらに唆されて悪玉(オジャママン)側についたことがある。
本作は島津のデビュー作でもある。

タイムパトロール隊

地球から数万km離れた宇宙空間にある巨大な宇宙ステーションに本拠を置き、世界から集められた隊員が日夜歴史の流れを監視している。擬似重力があり、地球にいるのと同じように生活できるようになっている。

ヒネボット:声 - 山ノ内真理子
アシノモーフ博士が開発したヒカルとナナのサポートロボットで、トンマノマントの指令電波に反応してカイカイダンスを踊る。地球にテレボットという彼女がいる。語尾は「だボット」。
それまでは善玉の一員であったマスコットロボットだが、本作では『タイムボカン』のチョロ坊などと比べると、善玉との関係が弱められている。
東南長官:声 - 滝口順平
本名は東南西北(とんなん・シャーぺー)。タイムパトロール隊長官。50歳。オタスケマンとオジャママンの正体には気が付いていない。毎回オタスケマンに助けられたということでタイムパトロール隊員に「愛の特訓」を課す。トン子という一人娘がいる(36話で登場、杉山佳寿子が演じた)。趣味はカラオケ(ただし音痴)であり、昼寝をすると3時間は余裕で寝ていられるらしい(25話で描写)。また、太目の容姿からは想像がつかぬ程の驚異的な運動神経と格闘能力を誇る。名前の由来は「新造人間キャシャーン」の東博士と「科学忍者隊ガッチャマン」の南部博士から。
大貫係官:声 - 宮村義人西川幾雄稲垣悟
タイムパトロール隊係官で、モデルは担当ディレクターの大貫信夫。東南長官が呼ぶときには決まって「テヌキ係官」「オオタヌキ係官」と言い間違えられ、その度に「大貫です!」と不機嫌そうに言っている。最終回、オジャママンのコスチュームを持ってきた際に「大貫係官」と間違えずに呼ばれたが、つい反射的に「オオタヌキです!」と言ってしまった。
ドクター笹ヤブ:声 - 富山敬
笹川ひろしをモデルにしたキャラクター。自分で「名医」を称している。
宮本体育部長:声 - 宮村義人
タイムパトロール隊教官。モデルは作画監督の宮本貞雄
宮村は他にもゲストキャラクターやタイムパトロール隊員などさまざまな役で出演しており、その上、7話では顔メカ(正式名称は「武蔵野市の宮村義人君メカ」)のテーマにまでされている(この顔メカはナナが嫌悪感を示している)。

この他、秋山るな(現・あきやまるな)が女性隊員役などとしてしばしば登場している。

オジャママン

タイムパトロール隊の落ちこぼれだが、実は密かに「オジャママン」となって歴史を改ざんし、自分たちの名を歴史に残すべく暗躍している。本作の悪役は基本的にソ連(現・ロシア)系の名前をモチーフにしている。当時の子どもたちの間で、「ブレ〜!!」というギャグ(主に、ずっこけたリアクションと共に使う)が大流行した。

最終回で逮捕されて悪役としての命運が絶たれ、地球を直撃するオオボラー大彗星に特攻をかけ、オタスケマンとタイムパトロール隊を庇って、命と引き換えにアンドロメダマ号と共に自爆して散る(=歴史に名を残す)という最期を遂げた(ただし、脚注2も参照されたい)。終盤で三悪が改心する演出は以降にも登場するが、主人公2人が三悪に涙を流すシーンが登場したのは唯一この作品のみである。

とどめ攻撃(「タイムボカン」で言うところの「今週のハイライト」)の名称は「今週の山場」。「今週のハイライト」同様、オタスケマンをあの手この手で爆殺しようとする。

アターシャ:声 - 小原乃梨子
本名は、ヒステリーナ・アターシャ。夢は歴史に絶世の美女として名前を残すこと。歴代女ボスの中では最高年齢であり、結婚願望が強く心の人を慕っている(それを劇場版でネタにされてひどい目に遭ったことも)。嫌いなものは注射、トマト。子分のことは「セコ」「ドワル」「ゲキガ」と省略して呼ぶことが多い。ちなみにオジャママンのメカ制作費は彼女の給料から捻出されていたという。3話まで素顔だったが、4話以降から正体がバレそうになったため、目にペルソナを装着するようになる[5] 。名前の由来は一人称の「あたしゃ(あたしは)」から。33歳。
セコビッチ:声 - 八奈見乗児
本名は、ペレストロイカ・セコビッチ。名前の由来は「セコい」から。夢は世界一の科学者になって世界勲章を貰うこと。シリーズ全キャラ中、最高の学歴を持つ[6] 。しかし、性格は実際のところ名前の通りセコい[7] 。オタスケマンに止めを刺そうとした際の台詞は今や伝説となっている。一人称は主に「ボクちゃん」でアターシャが好き。ボタンを押すときは「セコッと! 」と言う。キャラクター担当の北条昌子をネタにした「練馬区の北条さん」も多用している。
セコビッチを含めた部下3名はアターシャのことを「アターシャ様」と呼び、ドワルスキーのことは「ドワルちゃん」、ゲキガスキーを「坊や」と呼ぶ。29歳。
ドワルスキー:声 - たてかべ和也
本名は、ヨタノフ・ドワルスキー。息子を英雄にするのが夢だった母親により幼少の頃からスパルタ教育を受けていた[8] 。タカノダイ幼稚園を中退している。関西弁を話す。32歳。水虫に悩んでいる。名前の由来は「ド(ド級の)悪好き」から。セコビッチのことを「セコやん」と呼ぶ。
ゲキガスキー:声 - 山本正之
本名は、ドラマチック・ゲキガスキー。アターシャ達オジャママンの後輩で、初登場は4話。容姿端麗、頭脳明晰で運動神経抜群な素直で心優しき金髪の好青年。冷静な判断力で明確な作戦を立てたり、自ら変装して偉人を翻弄させたりするなどして、先輩たちをサポートする。ギターの弾き語りも得意で、よく即興演奏もしていた。顔立ちはその名の通りの劇画調のイケメンキャラだが、可愛らしい感じのとぼけた話し方や声で話す、というおかしなギャップが人気を博した。初登場した時はテレポート能力をオジャママンに見せて超能力者と思われたが、その後はなぜか使っていない。天才漫画家である父のギャグスキーとモダンバレリーナである母のマンガーノがいる。最終回で意外な正体が判明し、オジャママンに仲間入りしていた理由も明らかになる。実はひそかにアターシャに惚れていたためにセコビッチから嫉妬されていた。名前の由来は「劇画好き」から。
前作『ゼンダマン』に続いて山本正之が出演しているが、この役は前作のゼンダライオンに比べ台詞が大幅に増加し、ドラマ性も増したことから、山本はたてかべ和也に演技の特訓をしてもらったという逸話がある。
トンマノマント:声 - 池田勝
歴史改ざんを狙う謎の人物で、ローブを頭からすっぽり被って素顔を見せない。オジャママンに歴史改ざん指令を出して暗躍。「無茶だ」と言うことをオジャママンが口にすると必ずそれでもかまわないと言い返す。呼び出しておいて、自分が遅れるというお茶目なところもある。最終回で意外な正体が発覚する。指令を伝えるときの音楽は『ヤッターマン』の同種の場面のものをそのまま流用している。ちなみに名前の由来は「頓馬」と「マント」から。上下左右から読んでも同じ名前(つまり回文)という、かなりユニークなネーミングのキャラ。登場時に、上から読んでも下から読んでもトンマノマントになることを名乗ることもある。
コンピューターママ:声 - 矢野洋子
メカ戦時、コックピットのコンピューター画面に登場する。通称占いママさん。毎回、最初はオジャママンに有利な天気予報をするが、最終的には不幸な結末を予言してしまう。また、オジャママンにとって不幸な予報をオタスケマン側のものだと勘違いすることもある。「気をつけよ序盤の攻撃事故の元」が口癖。34話では「お料理ママさん」として登場した。なお、過去作の『ヤッターマン』には占いママさんの原型ともいえる「アクション予報マシン」が第48 - 50話に登場している。
ナレーター:声 - 富山敬
前作の流れを受け、本作では「報告せねばならない」を多用している。後期では本編終了後のコーナー「おまけ教室」の「トミー教官」として登場、視聴者からの疑問に答えていた。サブタイトルの読み上げや次回予告ナレーションも担当。

ゲストキャラクターを演じた声優

本作が初登場となる声優を列記する。登場順。太字は後のシリーズでレギュラーとなった声優。

登場メカ

オタスケマン

オタスケマンのメカは、一週間の曜日と関連した動物が元になっている。

オタスケサンデー号
ヒカルとナナの愛機であり、オタスケマンの中心となるコウノトリ型メカ。名前のとおり日曜日に位置づけられている。毎回オジャママンの妨害工作を受ける。ヒカルとナナがオタスケマンであることは極秘事項なので、タイムパトロール隊内では単に「サンデー号」である。目玉後部に操縦席があり23話でパワーアップの目的で改修され、それ以降は戦車形態に変形可能となる。コンピュータあみだで以下の6体のメカから一つを選抜し、オタスケマンが乗り込んで出動させる。そして、オタスケマンのピンチの際に発信された救援信号を受けて、さらに一つが無人で出動する。また、一瞬ではあるが「逆転イッパツマン」の41話にもオタスケマンと共に(ゲストメカとして)登場している。
オタスケタヌキ
タヌキ型メカで月曜日に位置づけられる。地上戦用。腹から幻覚光線を出してオジャママンの感覚を狂わせる。
オタスケサイ
サイ型メカで火曜日に位置づけられる。砲撃能力が高い。地上を高速で走行する他、飛行能力も有する。オジャママンからは「オタスケください」「オタスケサイテー」と揶揄されている。
オタスケアシカ
アシカ型メカで水曜日に位置づけられる。水上・水中戦用。第20話で大ダメージを受けたが、第27話で戦列復帰した。
オタスケウータン
オランウータン型メカで木曜日に位置づけられる。森林地帯での戦闘を得意とする。
オタスケキンタ
唯一の人型メカで、金曜日に位置づけられる。接近戦用。名が示すとおり金太郎をモチーフにしており、背負ったを振るう。(なお、後の大巨神や三冠王も武器が斧である。また、前々作のヤッターよこづなは人間の関取というより闘犬がモチーフのようなのでシリーズ初のヒーロー側の人型メカである)。この鉞で空を飛べる。足はあるが、移動は専ら足の裏に装備されたキャタピラ。ピンチになると口から金貨を吐き出し、セコビッチがそれを取ろうとしたときに攻撃する。なぜかメガネを掛けている。アターシャからは「メガネ坊や」と呼ばれている。最終決戦時に両足を切断され大破した(その際はタンクモードのサンデー号が援護に出て勝利したのでシリーズの公式記録的には三悪側の勝利とは扱われなかった)。
オタスケガエル
カエル型メカで土曜日に位置づけられる。地中戦が得意。

オジャママン

アンドロメダマ号
オジャママン専用の宇宙船で、ハゲタカのような外観の乗り物。オジャママンとして活動する際、翼をまげ首を縮め、ふくろう型のオジャマメカに偽装する。前述のオタスケサンデー号同様、目玉後部に操縦席がある。本作ではシリーズの旗印であるドクロマークが赤から緑に変更されている。最終回で地球を直撃するオオボラー大彗星に特攻をかけて玉砕し、オジャママンと共に自爆した。
現地移動用メカ(劇中では名称は明かされなかった)
一見すると「ゼンダマン」に登場するシャレコウベメカの色違いのようなメカ。アンドロメダマ号に格納され、「タイムボカン」のタイムガイコッツおよび「ゼンダマン」のシャレコウベメカ同様にさまざまな装備を付けて出撃する。メカ爆発時に一瞬のみ姿を現す。「ドクロメカ」「ドクロン号」と表記している文献もある。

コックピットメカ

オーケストラメカ
初期作の「今週の山場」で登場するコックピットメカ。チャルメラを鳴らした後、指揮者が「やるだけやってみろ」などとおせっかいを言う。指揮者の顔が3話ではオタスケマン1号、13話ではコンドルのジョーに変わった事がある。また、第1話での時の首相大平正芳当時の二子山親方(おせっかいは「人間、辛抱だ」)、長嶋茂雄(放映当時巨人監督)、古葉竹識(放映当時カープ監督)など、実在の"旬の人"だったりする場合もあった。
オハヤシ星人
声 - 矢野洋子
15話からオーケストラメカに代わって登場した「今週の山場」のコックピットメカで、顔がチャック付きの財布のような2人1組の宇宙人。「♪やってみろやってみろやってみろ、ムダだと思うけどやってみろ、チャック!」のお囃子に乗せて踊る。40話からはこのお囃子を公募で選ばれた視聴者、51話では前作「ゼンダマン」の裁判メカの声を演じた宮村義人などが演じることもあった。
OVAタイムボカン王道復古』では自称「セコビッチファン」の甲本ヒロト(クレジットは「甲本浩人くん」)と奥谷かひろの2人が演じたこともあった。
52話では「うーまくいくからやってみろ」になった。(この回では決着がつかなかったが、結果的には敗戦)
ヤッターマン第2作にも登場した。
ウーナンギ
声 - 池田勝
8話で「ドージョ」が出て来る前に、「ウーナンギ」と一言だけ言って消えたウナギ型メカ。
ウソカワウソ
声 - 池田勝
小田原の山田さんが考えたらしいカワウソ型のメカ。アターシャやゲキガスキーがセコビッチのことをベタ褒めした後に登場する。27話と28話に登場。
お笑いカラス
声 - 山ノ内真理子
「アッハハハハハ」と笑うだけで何も意味がないメカ。17話と38話に登場した。
アンパイヤーメカ
声 - 池田勝
18話だけに出てきたメカで、一言だけ言って消えた。
カッパ型のコックピットメカ
6話だけに登場したメカ。
夫婦おだてブタ
声 - 富山敬・矢野洋子
シリーズのシンボルとして定着したおだてブタは本作でさらに進化し、夫婦おだてブタとなった。子ブタの山ができたこともある。
ソーダチョウ
声 - 田中勝
よくギャグに合いの手を入れているダチョウ型メカ。時折台詞が変わることがある。
ドージョ
声 - 田中勝
「ドージョ」と一言言った後に消えるドジョウ型メカ。セコビッチがアターシャにボタンを押させようとしたときや、セコビッチが「本日のスペシャルボタン」を宣言したときによく現れる。

放映リスト

話数 サブタイトル 脚本 演出 作画監督 キャラクター 美術担当
1 オタスケマンVSオジャママン 小山高男 笹川ひろし
小島多美子
平山則雄 西城隆詞 多田喜久子
2 ワイン皇帝ナポレオン? 山本優 大貫信夫
鴫野彰
天野嘉孝 坂本信人
3 ベートーベンの第十? 曽田博久 小島多美子 吉田すずか 多田喜久子
4 新隊員いよいよ登場 小山高男 岩田弘 鈴木英二 下元明子 真太郎
5 ガリレオの新発見!? 佐藤和男 鴫野彰 平山則雄 吉田すずか 坂本信人
6 リンカーンの悪徳宣言!? 山本優 二階堂主水
鴫野彰
上條修 杉浦正一郎
池田祐二
7 ファーブルの水虫記 曽田博久 岩田弘 鈴木英二 真太郎
8 南極点大レース 高山鬼一 水村十司
古川達也
岸義之 西城隆詞 坂本信人
9 楊貴妃はやさしい女!? 酒井あきよし 大町繁
小島多美子
平山則雄 吉田すずか
10 アヤマリのロレンス 海老沼三郎 鴫野彰 岸義之 西城隆詞
11 アターシャのライバル!? 佐藤和男 小島多美子 山崎和男 北條昌子
12 ロダンのにらめっこする人 岩田弘 鈴木英二 吉田すずか 真太郎
13 オジャママン4号誕生!? 山本優 鴫野彰 平山則雄 北條昌子 坂本信人
14 奈良の都の逆立ち大仏!? 西城隆詞
古川達也
水村十司 西城隆詞
15 新撰組スエズ運河へ!? 曽田博久 小島多美子 岸義之 水村十司
16 人魚使いアンデルセン!? 高山鬼一 岩田弘 鈴木英二 吉田すずか 真太郎
17 フランクリンのタコあげ!? 佐藤和男 鴫野彰 平山則雄 北條昌子 坂本信人
18 翼よ、あれはウソの灯だ!? 海老沼三郎 水村十司
古川達也
西城隆詞
19 酒場の天使ナイチンゲール!? 三宅直子 小島多美子
池上和彦
山崎和男 吉田すずか 多田喜久子
20 文左衛門の燈油船!? 高山鬼一 西城隆詞
古川達也
水村十司 坂本信人
21 謎の怪物メエーリアン!? 佐藤和男 小島多美子 平山則雄 北條昌子
22 花の大陸中断鉄道!? 山本優 水村十司
古川達也
岸義之 西城隆詞
23 セコピッチのタイム家出 曽田博久 鴫野彰 平山則雄 福岡元
24 消えた武田信玄!? 山本優 西城隆詞 水村十司
25 長官の宝物をとりもどせ!? 高山鬼一 小島多美子
池上和彦
鈴木英二 吉田すずか
26 パトロール隊員の夏休み 水村十司 西城隆詞
27 恐怖のドラキュラ城!? 久保田圭司 鴫野彰 平山則雄 北條昌子
28 世紀の美女全員集合!? 山本優 二宮常雄 下元明子 多田喜久子
29 ヒネボットのお父さん 佐藤和男 小島多美子 鈴木英二 天野嘉孝 坂本信人
30 家康のタヌキ武者 西城隆詞
31 UFO強盗怪事件!? 山本優 大貫信夫
池上和彦
鈴木英二 北條昌子 中嶋芳恵
32 海賊王オジャママン!? 久保田圭司 鴫野彰 吉田すずか 池畑祐治
33 2001文宇宙のタビ!? 佐藤和男 水村十司 平川栄治
34 アターシャ母子涙の再会 曽田博久 小島多美子 鈴木英二 下元明子 中嶋芳恵
35 珍味トンマのサンド!? 海老沼三郎 西城隆詞 平川栄治
36 東南長官のちゃっかり娘 高山鬼一 鴫野彰 鈴木英二 吉田すずか 池畑祐治
37 パトロール隊の大運動会 久保田圭司 小島多美子 福岡元 平川栄治
38 ノストラダマスの大予言 山本優 大貫信夫 北條昌子
39 珍剣トンマの三刀流!? 佐藤和男 水村十司
松沢正一
水村十司
40 ゲキガスキーの先祖は!? 鴫野彰
池上和彦
鈴木英二 吉田すずか
41 ドワルスキーの初手柄!? 高山鬼一 小島多美子 西城隆詞
42 セコピッチ花のお見合い! 佐藤和男 西城隆詞
松沢正一
西城隆詞
43 西郷ドンのしりとり遊び!? 高山鬼一 小島多美子 鈴木英二 天野嘉孝
44 長官がトンマノマント!? 佐藤和男 水村十司
松沢正一
水村十司
45 オタスケマンは大泥棒 久保田圭司 大貫信夫
池上和彦
大貫信夫
46 決戦!オジャマウォーズ 山本優 鴫野彰 鈴木英二 西城隆詞
47 西部の勇者ゲキガスキー
(番外編)
高山鬼一 小島多美子 沢和雄 天野嘉孝
48 ヒカルがナナの未来の夫? 佐藤和男 西城隆詞
松沢正一
西城隆詞
49 アターシャたち全員クビ! 久保田圭司 小島多美子 鈴木英二 天野嘉孝
50 パトロール隊のタイム遠足 小山高男 鴫野彰
51 月面着陸アポロは2番!? 水村十司
松沢正一
水村十司
52 オタスケマン大ピンチ! 鴫野彰 北條昌子
53 輝け!世界のオタスケマン 小島多美子 沢和雄
劇場版 アターシャの結婚式
(1981年 3月 東映系「東映まんがまつり」枠内にて公開)

スタッフ

  • 製作:吉田健二
  • 原作:タツノコプロ企画室
  • 企画:九里一平、柳川茂、宮田知行
  • 音楽:神保正明(現:神保雅彰)山本正之
  • 担当ディレクター:大貫信夫
  • 文芸担当:小山高男
  • メインキャラクターデザイン:天野嘉孝(現:天野喜孝)
  • メカニックデザイン:大河原邦男
  • 美術スタイリング:岡田和夫
  • メインタイトル:杉爽
  • 監督:笹川ひろし
  • プロデューサー:柴田勝、加藤長輝(前半)、岩田弘(後半)
  • 脚本:小山高男山本優曽田博久、佐藤和男、高山鬼一、酒井あきよし、海老沼三郎、三宅直子、久保田圭司
  • 演出:笹川ひろし、小島多美子、大貫信夫、鴫野彰、岩田弘、二階堂主水、水村十司、古川達也、大町繁、西城隆詞、池上和彦
  • 演出助手:松沢正一、池上和彦
  • 作画監督:平山則雄、鈴木英二、上條修、岸義之山崎和男、水村十司、西城隆詞、二宮常雄、大貫信夫、沢和雄、北條昌子
  • 原動画:水村十司、岸義之、山口聡、北條昌子、上條修、前田美紀恵、玉野陽美、内田文子、井口忠一、鈴木高夫、坂井文雄、玉沢武、山本哲也、寺島純、伊藤真知子、杉崎容子、木村正人、富田悦子、薄田厚子、大木幸恵、本間陽子、鈴木孝子、祝浩司、森中正春、梶谷光春、関真子、佐藤幸子、服部あゆみ、茨田佳子、小林知子、金子隆幸、富田金蔵、鈴木芳子、兵藤多美子、木村優子、高橋明信、池上裕子、増子修、吹谷玲子、阿部たけひこ、佐藤幸一、菜野川智子、二瓶淳一、鈴木晴美、須田正己、池上裕之、阿部毅彦、多賀一弘、加藤誠一、佐藤美代子、久保田悦子、西村潤子、中村清、鈴木喜子、野辺駿夫、二宮常雄、薄井義雄、野嶋めぐみ、香川浩、小野康子、塚本あつし、小村直美、林孝仁、八島善彦、小島幸雄、楠田悟、白土理徳、井上和夫、只野和子、水野秩佐子、佐藤まさえ、奥野明代、里見妙子、前田大三、波戸根良昭、杉村季見子、久保田昌夫、工藤千恵子、小林早苗、臼井孝二、中島信貴、小山信行、三浦弘二、高木敏夫、小林智子、まえだチエ、朴郎、東十郎、野々あすこ、石塚重信、南部昭子、都丸保、宮前晃、矢尾正一、桜井園子、吉田哲理、大谷正弘、藤森今日子、下条義之、松岡秀明、外山一博、古川加代子
  • キャラクター:西城隆詞、天野嘉孝、吉田すずか、下元明子、北條昌子、水村十司、福岡元
  • 美術担当:多田喜久子、坂本信人、真太郎 杉浦正一郎、池田祐二、中嶋芳恵、池畑祐治、平川栄治
  • 背景:スタジオビッグ、アドコスモ、アニメフレンド
  • 色指定:北島京子、沢田クミコ、中田節子、二階堂主水、北島季代子
  • 仕上:福地敦子、佐藤美恵、高橋行子、沢田クミコ、西尾美子、北島京子、佐藤布美子、沢田裕子、柿本雪野、渡辺公義、伊藤早苗、川口智子、高橋文子、道上義弘、松本真智子、北村喜久子、上野美登里、勝倉真理、川口弘明、奈良崎仁、三橋基子、吉田恵、森山政子、三橋曜子、久保田光俊、大谷正弘、村井勇、加藤和子、本橋文雄、平井静子、三橋則子、阿部久子、村上和子、坂本恵美子、喜屋武正子、堀籠知世美、長谷川悦子
  • トレス:小野静子、平井静子
  • 撮影:アニメフレンド、ティニシムラ、イマジネーション、スタジオウッド、スタジオダンクファイブ、天平フィルム、緒方プロダクション
  • 特殊効果:朝沼清良、阿部郷、村上正博、山本孝志、山本公、前川孝
  • 編集:谷川幸男、山谷善彦、谷口肇、西出栄子、村上豊、田代正美
  • 進行:田代正美、池上和彦、阿佐美敦、渡辺佳人、渡辺公義、松沢正一、佐藤直人、米田和正、佐久間敏郎、本橋文雄
  • 録音制作:ザックプロモーション
  • 録音ディレクター:鳥海俊材
  • 効果:加藤昭二(アニメサウンドプロダクション)
  • 録音:高橋久義
  • 現像:東京現像所
  • 担当:内間稔、大野実(読売広告社)、新井正彦、岩田弘(アニメフレンド)
  • 制作協力:アニメフレンドシャフトタマプロダクション(田中三千哉)
  • 制作:フジテレビ、タツノコプロ

主題歌

「オタスケマンの歌」
作詞・作曲:山本正之/編曲:神保正明/歌:山本正之、少年少女合唱団みずうみ
オープニングとして使用された。
「アーウー・オジャママン」
作詞・作曲:山本正之/編曲:神保正明/歌:山本まさゆき、小原乃梨子八奈見乗児たてかべ和也
6話を除く1話 - 22話のエンディングとして使用された。「アーウー」は当時の首相・大平正芳の、「ホーホー」は大平首相の政敵であった当時の前首相・福田赳夫の口癖である。福田前首相の口癖は他(例「〜してるでしょ?」)にも使用されている。なお、マンガ「行け!稲中卓球部」に、主人公の前野・井沢・田中が3人でこの歌を歌っているシーンがある。
「ドロンボーのシラーケッ」
作詞・作曲:山本正之/編曲:神保正明/歌:小原乃梨子、八奈見乗児、たてかべ和也、滝口順平
6話のみでエンディングとして使用された。本来はヤッターマンの2代目エンディング。
「がんばれオジャママン」
作詞:内間稔/作曲:山本正之/編曲:神保正明/歌:山本まさゆき
23話以降のエンディング。大平首相の急死に伴い、EDが変更された。
「進め!タイムパトロール隊」
作詞・作曲:山本正之/編曲:神保正明/歌:ロイヤルナイツ
挿入歌として使用された。
ハレー彗星(ゲキガスキーのテーマ)」
作詞・作曲:山本正之/編曲:神保正明/歌:山本まさゆき
13話、44話で挿入歌として使用された。
「アターシャの歌」
作詞・作曲・歌:山本正之
最終話で挿入歌として使用された。
「オタスケマンかぞえ唄」
作詞:小山高男/作曲:山本正之/編曲:神保正明/歌:山本まさゆき、小原乃梨子、八奈見乗児、たてかべ和也、少年少女合唱団みずうみ
26話で挿入歌として使用された。

備考

  • 愛の特訓は通常AコースとBコースが用意されており、ほとんどの場合オジャママン側が先にどちらかを選択し、どんなに考えて選択してもオジャママン側はお仕置きともいえるきついコース、オタスケマン側はデートまがいの楽なコースになってしまうのがお約束なのだが、32話に限りセコビッチがヤケを起こした影響で、オジャママン側がオール無しボートのBコースを選ぶ事となり、残ったオタスケマン側がオール付きボートのAコースを選択した。
コース 結末
Aコース
オールつきボート
荒れたジャングルで古びたボートでのクルーズ
Bコース
オールなしボート
モーターボートでのゆったりクルーズ

また、第26話。

コース 結末
Aコース (文中参照)
Bコース 盆踊りの練習

東南長官がお仕置きコースのギミックを調整中に、誤って自ら高圧電流を浴びてしまう描写のみであった。

  • 20話のサブタイトル「文左衛門の油船!?」は「油船」ではない。これは1980年当時は「燈」が当用漢字かつ教育漢字に入っており、「灯」は補正漢字という、メディアでの使用は許容されていたが、公文書や教科書には使えない字であった。子供向けの番組である関係上、教科書に使えない字を使うわけにはいかないためにこの表記となった。ちなみにこの回は、愛の特訓はなく代わりに診察を行ったが、結局はいつもと変わらなかった。
  • 元々「オジャママン」という言葉は「ゼンダマン」の劇中で、アクダマンがゼンダマンを指した言葉だった。
  • 第49話「アターシャたち全員クビ!」は視聴率が5.4%と、シリーズ史上初めて10%を割り込んだ。[1]
  • 最終回(1981年 1月31日放送)では本編でオジャママンが別れを告げていた場面とは別にタイムパトロール隊などのキャラクター全員による「御別れの挨拶」があった。
  • 逆転イッパツマン」の41話にオタスケマンの二人(ヒカル、ナナ)がゲストキャラとして登場している。

脚注

  1. ^ 後の[『タイムボカン2000 怪盗きらめきマン』も2人で戦う形態であるが、1号2号が逆転している上、2人の関係もそれまでのシリーズとは大きく異なるため、全く同じ形態とはいえない
  2. ^ 地球に接近するオーボラー彗星に特攻をかけたオジャママンだったが、実は彗星に激突寸前のアンドロメダマ号から4つの脱出カプセルらしき物体が放出されるのが画面で確認出来る(正確にはまず三つが同時に放出され、少し遅れて一つが放出されているため、アターシャ、セコビッチ、ドワルスキーが脱出し、それに気付いたゲキガスキーが最後に脱出したと考えるのが妥当だが、劇中では特に説明されていない。)ただし、ビデオの普及していなかった当時、そのラストシーンの演出から三悪が悲劇的な結末を迎えたと誤解する視聴者も多かったと思われる。(ゲキガスキーに特攻の計画を聞かされ泣き叫んでいた三悪が、何かを閃いた様子のセコビッチがアターシャに耳打ちした直後、やけにあっさり覚悟を決めた意志をゲキガスキーに伝えるなど、脱出の伏線らしきシーンはある)なお、最後のナレーションでは生死不明としている
  3. ^ 顔メカ(肖像権の問題で中止に)→合体アニマルメカ→巨大海洋生物メカ→世界の珍獣メカ
  4. ^ 当時はもちろんウーパールーパーなる言葉はなかった。
  5. ^ これは前作「ゼンダマン」のムージョや前々作の「ヤッターマン」のドロンジョにも同じことが言える
  6. ^ 非常に教育熱心な母親に育てられ、幼稚園に入る前から早期英才教育を受け、以後はアカデミー学園都市のラサール大付属小、中、高と全寮制の一貫教育を受けた。その後、ラサール大学応用物理学科を優秀な成績で卒業する
  7. ^ その一例として落とした10円玉を3日間探してあきらめたり、また、石炭で動くメカを作ったり、ハリボテのメカを作ったりと、変な所で材料費を浮かせていたりする等
  8. ^ 産着の代わりにヒーロ養成ギブスを着せられたり、ミルクの代りにスタミナドリンクを飲まされたり、一日一回は千尋の谷に突き落とされていたという

外部リンク

テレビアニメ
OVA
ラジオドラマ
ゲーム
関連楽曲
オープニング
エンディング
ヤッターマン関連
アニメ
遊技機
ゲーム
楽曲
登場人物
主要スタッフ
常連声優
用語
関連項目
制作
放送枠
提供
映画
その他
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