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2016年8月 2日 (火)

鹿通研研修〜東日本大震災から学ぶ、私たちにできること〜

7月24日(日)、鹿児島支部の講師派遣依頼を受け、鹿児島市に行ってきました。
4月に発生した熊本地震こともあり、また東北出身の方もいて、
参加者のみなさんの意識の高さを感じる研修会でした。
さて、鹿児島といえば、「桜島」。
鹿児島市内のいろいろな場所から、その雄大な姿を見ることができます。
鹿児島中央駅車から、市内と桜島が一望できました。
そして、明治維新の立役者の西郷隆盛や大久保利通の故郷でもあります。
鹿児島にも西郷隆盛像がありますが、軍服を着ていて上野の西郷さんとは
だいぶ趣が違います。
会場の「ハートピアかごしま」は、鹿児島中央駅からバスで約20分、
県民の文化や教養、スポーツ等を通した交流をサポートする施設です。
バスは会場の玄関に到着、会場の多目的ホールで鹿児島支部のみなさんが
笑顔で迎えてくれました。
東日本大震災から5年が経過し、その記憶は徐々に薄れてきています。
しかし、被災地の現状は、まだまだ復興とは言い難い状況があります。
山を切り崩し巨大なベルトコンベアーで土を運び出すという10メートルの
かさ上げ工事がやっと終わり、これからやっと街づくりに入る岩手の陸前高田市の状況。
今なお15万人以上の人たちが仮設住宅などで避難生活を続けていること(その中で福島の避難者は9万人)。
震災後の支部や全通研の取り組み、手話通訳者の活動の様子、そこから学んだことなどを話しました。
参加者からは、
「東日本大震災のときのことを思い出し、それをのりこえていく難しさもひしひしと感じました。
熊本地震をうけ、防災意識が高まっているので、これを機に更に準備をすすめていきたい」
「私は福島出身なので、東北の震災については心のどこかで「触れたくない」ような思いがあり、
体験談を聴くのは初めてでした。"人のつながりが大切"とは言うけれど、いざ大震災が起これば
自分のことで精一杯というのが現実だと思います。
それを受け入れた上で、自分にできることは何か考え続けたいと思いました」
などの声が聞かれました。
自然災害の多い日本にあって、全国の会員が防災意識を高めることの大切さを、
私自身が改めて強く感じた研修会でした。
(文・写真/全通研理事 石川 敬)

2016年8月 2日 (火) 全通研理事・事務局員の講師活動 | 固定リンク
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