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龍ケ崎市

龍ケ崎市は、つくば市から見ると、国道6号を挟んで反対側、つくば市とはとても接しているようには思え無い場所に位置しているが、意外とつくば市の南側、牛久沼部分で接している。 それは牛久沼が龍ケ崎市域だから。つまり牛久沼があるのは牛久市ではなく龍ケ崎市。 人口76,420人(2020年国勢調査、78,342人=2015年国勢調査)、面積78.20平方km。
龍ケ崎市は、1954(昭和29)年3月20日、龍ケ崎町と馴柴村、大宮村、八原村、長戸村、川原代村、北文間村が合併し、市制施行して誕生した。 鎌倉時代、源頼朝の家臣、下川辺氏の子孫が龍崎氏を名乗り、龍ケ崎を築いたのがはじまりとされるが、そのほかにも竜巻が多い土地柄だとか、町の形が龍を思わせるなどの説がある。 江戸時代は、仙台藩・伊達氏の飛び地で仙台藩領だった。 また、水戸街道の若柴宿があった。
なお、龍ヶ崎(ヶが小さい文字)、竜ケ崎、竜ヶ崎など、さまざまな表記が使われていたが、市は「龍ケ崎市」で統一した。 ただし、市レベルでの統一であるため、茨城県の施設は茨城県警竜ヶ崎警察署、茨城県立竜ヶ崎第一高等学校、茨城県立竜ヶ崎第二高等学校、 茨城県立竜ヶ崎南高等学校、竜ヶ崎土木事務所、竜ヶ崎保健所などとなっているほか、 私鉄の関東鉄道では竜ヶ崎線、竜ヶ崎駅となっている。なお農協は、竜ケ崎市農業協同組合(JA竜ケ崎市)となっていいる。
撞舞つくまい
国選択無形民俗文化財。7月下旬日曜日、龍ケ崎祇園祭(祇園祭については下記参照)の最終日午後6時から、龍ケ崎市根町の撞舞通りで行われる。 つく柱という高さ約14mの支柱の頂上に、唐草模様の衣装に雨蛙の面をつけた舞男が笛と太鼓の囃子にあわせてのぼる。 つく柱の頂上やつく柱に張られたロープの上で、上半身をそらしたり、逆さまにずり落ちたりと、さまざまなアクロバティックな舞を披露する。 雨乞いや豊作祈願、疫病除けの意味がこめられ、およそ400年前から伝えられている。「関東三奇祭」のひとつという。
舞男は、逆さ立ちなどの技を披露しながらつく柱を登る。頂上につくと直径80cmの円座の上に立って四方に矢を放つ。 矢を拾うとその一年間災厄を免れると伝えられる。その後、円座で逆立ちや扇を使った技を披露する。 その後つく柱に張られたロープで演技が披露され、手を離してロープを滑り降りたり、ロープを鉄棒のようにして回転するなど技がつぎつぎに展開される。 舞男は再びロープからつく柱に戻り、柱を演技しながら降りて終了となる。
撞舞の起源には諸説あるが、古代中国の民間芸能の一種、尋舞(つくまい)が日本に伝わり、古来からある五穀豊穣や雨乞いなど祭りの神事と結び付いたとする説もその一つ。 「撞」は柱や竹竿を意味する「橦」の字が転化したものとされる。
撞舞四方
舞男が四方に向かって矢を放つ
撞舞綱下降 撞舞綱回転
つく柱の頂上から手放しでロープを滑り降りる(左)、ロープの途中で逆さになるなど技を披露(右)
龍ケ崎祇園祭
龍ケ崎の鎮守、同市上町の八坂神社の祭礼。上町八坂神社祇園祭。7月の21日から29日の間の金曜日、土曜日、日曜日の3日間行われる。 八坂神社前の通りは3日間とも夕刻から歩行者天国となり多くの人でにぎわう。 国選択無形民俗文化財に指定されている撞舞は、祇園祭の最終日夕方に行われる。
金曜日午前10時から神事。同日午前11時から宮神輿が市内の氏子地域の渡御を開始、米町に設けられた御仮屋に向かう。 同日夕刻、神輿は米町の御仮屋を発ち砂町の御仮屋に向かい砂町泊。翌日夕刻、砂町の御仮屋を発ち、撞舞会場近くに設けられた 根町の御仮屋に向かい根町泊。最終日、撞舞はじめ神馬、獅子の3神事を行った後、神社に還御する。 なお、宮神輿の屋根には九曜紋がつけられている。宮神輿のほか、氏子地域から町神輿が出て、祭りを盛り上げる。
龍ケ崎祇園祭宮神輿
龍ケ崎祇園祭、宮神輿の渡御
龍ケ崎祇園祭 龍ケ崎祇園祭
祇園祭歩行者天国での米町の町神輿(左)、同じく横町の町神輿(右)
龍ケ崎祇園祭上町神輿 龍ケ崎祇園祭根町神輿
上町の町神輿(左)、同じく根町の町神輿(右)
うな丼発祥の地
龍ケ崎市の牛久沼沿いは、「うな丼発祥の地」として知られる。 由来は、江戸時代後期、江戸日本橋堺町に芝居の金方(出資者)で、大久保今助という人物がいた。 今助は故郷の現在の常陸太田市に帰るため水戸街道の牛久沼畔まで来た。沼畔の茶屋では、もともと牛久沼でとれたうなぎの蒲焼をだしていた。 今助も、茶店で渡し船を待っているときにうなぎの蒲焼と丼飯を注文したが、「舟がでるぞー」の声、 今助はあわてて丼飯の上に蒲焼の皿を逆さにかぶせて舟に乗り込み、対岸に着いてから土手に腰をおろして食べたところ、 蒲焼きは、ご飯の温度で蒸されてより柔らかくなり、ご飯にはタレがほどよくしみこんで、たいそうおいしくなった。 これを聞いた茶屋が「うな丼」を売り出して、水戸街道の名物になったという。
国道6号の牛久沼湖畔は、うなぎの老舗が軒を連ね、うなぎ街道と呼ばれている。 取手方面から国道6号線を北上すると道路の両側に桑名屋、伊勢屋、水神屋、鶴舞家、小名浜屋、山水閣そして寺田屋とうなぎの専門店が続く。
森林公園
12万平方mの広さを持つ。その名の通り、自然の中にある公園で、自然観察の森を中心に、であいの広場、ふれあいの広場、 それにキャビン(20棟)やログハウス(7棟)、テント場などがあるキャンプ場がある。野鳥観察やさまざまなイベントが楽しめる。
龍ケ崎市泉町1966。森林公園の地図
森林公園 森林公園
森林公園のキャビン(左)、モニュメント(右)
森林公園遊具 森林公園池
森林公園の遊具(左)、池(右)
龍ケ崎市農業公園豊作村
ふれあいと実りの広場をテーマとして、レンタル農園、温室、総合交流ターミナルがある。 毎年10月の最終日曜日には収穫祭も行われている。
レンタル農園は、1区画30平方m(×ばつ6m)、年間7500円で最大5年間借りることができる。 龍ケ崎市民だけでなく、誰でも借りることが出来ることが特徴だ。 野菜など農作物の栽培はもちろん、ハーブなど草花の栽培などにも利用できる。
温室では、四季折々の野菜苗や花苗を販売。総合交流ターミナルは研修室、会議室、休憩ラウンジのほか、 調理実習室、みそ工房がある。
営業時間は午前9時から午後4時。月曜日定休(祝日の場合は翌日)。
龍ケ崎市板橋町440。農業公園豊作村の地図
総合交流ターミナル
総合交流ターミナル
湯ったり館
湯ったり館は、龍ケ崎市農業公園豊作村にある温浴交流施設。人工温泉の大浴場や露天風呂、交流サロン、宿泊施設などがある。
大浴場はふれあいの湯とふるさとの湯。いずれも気泡風呂、水風呂、サウナ、露天風呂、薬湯がある。 お湯は、薬石「光明石」を使った人工温泉となっている。
開館時間は、土日祝日が午前9時30分から午後10時、平日が午前10時から午後10時まで。最終入館は午後9時30分。 休館日は第2、第4水曜日(祝日の場合は翌日)。宿泊には予約が必要。
龍ケ崎市板橋町440。湯ったり館の地図
湯ったり館
湯ったり館
牛久沼
牛久沼の全域が龍ケ崎市となっている。面積6.5平方km。周囲は約20kmある。鬼怒川と小貝川の氾濫によってできた沼。江戸時代にこの地域の水田が開墾され、 それとともに牛久沼の水利権を現在の龍ケ崎の人たちがもっていたことから、明治に入って正式に龍ケ崎の所有が認められたという経緯がある。 沼には、ウナギやコイなどが棲息し、かつてはジュンサイの産地として知られた。最近は、ブラックバスの釣り場として有名で、連日多くの釣り客でにぎわう。 また、1963(昭和38)年に皇居から譲り受けたつがいの白鳥が順調に育ち、今では70数羽が優雅に水面を泳いでいる。
龍ケ崎市。牛久沼の地図
牛久沼
水辺公園から望む牛久沼
牛久沼水辺公園
牛久沼のほとりに2005(平成17)年オープンした公園。白鳥を間近で見ることができるふれあいスペースや多目的グラウンドなどがある。 駐車場有、無料。
龍ケ崎市佐貫町395。牛久沼水辺公園の地図
牛久沼水辺公園
牛久沼水辺公園
牛久沼花火大会
牛久沼畔で行われる唯一の花火大会。毎年12月上旬の土曜日に開催。 花火はつくば市で唯一の花火製造会社で打ち上げ場所にも近い山崎煙火製造所が担当している。
同花火大会は「コロナ終息祈願」として2021(令和3)年に始まった。主会場となる牛久沼水辺公園では午後からさまざまなイベントが行われ、 最後のメインイベントが花火大会となる。打ち上げ開始は午後7時で、対岸から打ち上げられる。なお、有料観覧席はないほか、臨時駐車場も無い。 2024(令和6)年12月7日開催の大会から正式名称が「牛久沼食と花火の煙楽祭」となった。
龍ケ崎市佐貫町395。牛久沼水辺公園の地図
牛久沼花火大会
牛久沼花火大会
関東鉄道竜ヶ崎線
龍ケ崎市のJR常磐線・龍ケ崎市駅と中心市街地のを結ぶ4.5kmの単線。JRを除けば、千葉県の芝山鉄道線、和歌山県の紀州鉄道線に次いで日本で3番目に短い鉄道線。 また、日本発のワンマン運転を行った路線として知られる。駅は、龍ケ崎市駅からの乗り換えとなる佐貫駅、中間の入地駅、そして龍ケ崎市の中心市街地にある竜ヶ崎駅。 各駅のホームは竜ヶ崎駅に向かってすべて右側に設置されているため、運転台は進行方向右側に設置されている。 車両は、キハ2000系が2両、キハ532系が1両。2009(平成21)年3月14日からPASMOを導入した。
1900(明治33)年8月14日、龍崎鉄道として開通。茨城県内最古、最短の私鉄路線。開業当時は、佐貫−入地駅間に門倉駅、入地−竜ヶ崎駅間に南中嶋駅があった。 一方、入地駅は、1901(明治34)年の開業。長く5駅体制で運行されていた。門倉、南中嶋両駅とも1957(昭和32)年廃止。 また軌間は、2フィート6インチ(762mm)で開業したが、1915(大正4)年7月、軌間を3フィート6インチに拡幅した。 1944(昭和19)年5月13日、鹿島参宮鉄道と合併、竜ヶ崎線となる。1965年(昭和40年)6月1日、常総筑波鉄道と合併し関東鉄道竜ヶ崎線となった。
なお佐貫駅は、2009年(平成21)年1月10日、駅ビル(関鉄佐貫ビル?U)化され、1階が駅舎、龍ケ崎市観光物産センター、コンビニエンスストア、 2階が飲食店、3、4階が竜ヶ崎プラザホテル新館となっている。
現在竜ヶ崎線には、龍ケ崎市の公式マスコットキャラクター「まいりゅう」と龍ケ崎市内の名所を描いたフルラッピング車「まいりゅう号」が走る。 初代のまいりゅう号は2014(平成26)年3月17日、龍ケ崎市市制60周年を記念して登場した。 当初1年間の予定だったが好評のため延長され2017(平成29)年9月11日まで走った。 現在はその後を受けて2017(平成29)年10月22日に登場した2代目のまいりゅう号。
龍ケ崎市佐貫町646。佐貫駅の地図
龍ケ崎市入地町351。入地駅の地図
龍ケ崎市(米町)3903−1。竜ヶ崎駅の地図
竜ヶ崎線
竜ヶ崎線を走るキハ2000系列車
佐貫駅 竜ヶ崎駅
駅ビル化された竜ヶ崎線の佐貫駅1階にある出入口。反対側にJR側からの連絡出入口がある(左)、竜ヶ崎駅(右)
まいりゅう号
竜ヶ崎線を走る2代目まいりゅう号
入地駅 簡易改札
入地駅のホーム(左)、入地駅に設置されているICカードの簡易改札(右)
龍ケ崎市駅
JR東日本常磐線の駅。旧佐貫駅。龍ケ崎市唯一のJRの駅。2020(令和2)年3月14日、龍ケ崎市駅に改名。 1900(明治33)年8月14日日本鉄道土浦線及び龍崎鉄道の駅として開業。当時馴柴村佐貫だったことから佐貫駅となった。 龍ケ崎市は「市の知名度アップ」などを目的に改名をJR東日本に働きかけ2020(令和2)年春のダイヤ改正に合わせて実現させた。 なお、関東鉄道竜ヶ崎線の駅名は佐貫駅で変更はない=上記参照。
龍ケ崎市佐貫町647。龍ケ崎市駅の地図
佐貫駅東口
龍ケ崎市駅東口=佐貫駅時代
佐貫駅東口ロータリー 佐貫駅西口
龍ケ崎市駅東口ロータリー=佐貫駅時代(左)、同じく西口=佐貫駅時代(右)
龍ケ崎市イルミネーション ドリーム・ツリー
龍ケ崎市の佐貫駅周辺で行われているイルミネーション。地元の有志やボランティア団体が主体となって行われている。11月初旬から2月末までの開催。
佐貫駅東口イルミネーション 佐貫駅西口イルミネーション
佐貫駅西口のイルミネーション(左)、同じく東口のイルミネーション(右)
龍ケ崎市総合運動公園
総合体育館、陸上競技場、野球場などからなる。体育館を「たつのこアリーナ」、陸上競技場を「たつのこフィールド」、野球場を「たつのこスタジアム」という。
たつのこアリーナは、地上2階、地下1階のスポーツ施設。1階にあるメインアリーナは約1760平方m、バスケットボールコートなら2面、バレーボールコートなら3面、バドミントンコートなら10面とれる。 また、トレーニング室がある。2階には、柔道場、剣道場、ジョギングコース、地下には、屋内プール、幼児用プール、ウオータースライダーなどがある。
たつのこフィールドは、第3種日本陸上競技連盟公認陸上競技場で、全天候型トラック1周400m、8レーンがある。メインスタンド562席、芝生スタンド約1600人収容。
龍ケ崎市中里3−2−1(アリーナ)、同2−1−7(フィールド)。たつのこフィールドの地図
たつのこアリーナ
たつのこアリーナ
龍ケ岡公園
総合運動公園に隣接してある公園。シンボルとなっている「たつのこやま」は、 人工の山で標高41m(公園駐車場からの高さは21m)あり、頂上からは市内を一望できる。 なお、たつのこやま山頂が龍ケ崎市の最高標高地点。 このほか、全長30mの滑り台はじめ、広場や屋外ステージ(たつのこステージ)などがある。
龍ケ崎市中里3−1。龍ケ岡公園の地図
たつのこやま
たつのこやま
龍ケ岡公園の桜
西暦2000年の辰年記念事業として桜の植樹が行われた。約500本のソメイヨシノがある。
龍ケ岡公園の桜
龍ケ岡公園の桜
来迎院らいごういん
法華山宝塔寺来迎院。天台宗の寺。創建年代は不明。本尊は阿弥陀如来三尊像。 境内の多宝塔は、1556(弘治2)年、時の領主で江戸崎城主の土岐治英が、この塔を修復し、天下泰平、五穀豊穣、悪病除災を祈ったという。 建立時期は不明だが、室町時代と推測されている。国の重要文化財に指定されている。関東以北で最も古い塔という。 毎年12月23日には火防大祭が執り行われる(下記参照)。
御朱印有。寺院の御朱印は御朱印・寺院も参照。
龍ケ崎市馴馬町2362。来迎院の地図
来迎院多宝塔 来迎院御朱印
来迎院の多宝塔(左)、御朱印(右)
来迎院本堂 来迎院仁王門
来迎院の本堂(左)、仁王門(右)
火防大祭
毎年12月23日に来迎院で行われる。正式には火防大祭大護摩供火渡り式。秘仏不動明王の御開帳に合わせて行われる。 除災招福、交通安全、諸願成就、世界平和などを祈願して実施される。火渡りには一般の人も参加できる。
当日は修験山伏によって執り行われ、午後4時から本堂で護摩祈祷。午後5時ごろから本堂前で火渡り式が実施される。 火渡り式では、先達らの入場の後、問答や修祓、法弓、火生の舞などを行う。その後火渡りを実施、住職、山伏に続いて、 一般の参加者が火渡りを行い、除災招福などを祈願する。
火渡り
山伏による火渡り
法弓
前作法、法弓(左)、同じく前作法、火生の舞(右)
龍泉寺りゅうせんじ
東福山水天院龍泉寺。天台宗の寺。龍ケ崎観音として親しまれている。安産、子育てのご利益があるという。 また出世、開運、厄除け、十三参り、家内安全、交通安全などの観音様としても信仰されている。 天正年間(1573〜92年)、日光を開いた勝道上人の法弟・蓮雪上人の開山とされる。 本尊は安産祈願のため淳和天皇の勅を受けた弘法大師の作とされる聖観世音菩薩。
御朱印有。書置きのみながら金泥の御朱印もある。寺院の御朱印は御朱印・寺院も参照。
龍ケ崎市(下町)2877−1。龍泉寺の地図
龍泉寺 龍泉寺御朱印
龍ケ崎観音で知られる龍泉寺(左)、御朱印(右)
龍泉寺のほおずき市
毎年7月10日に開催される。同日は「四萬六阡日(しまんろくせんにち)」と呼ばれる「縁日」。 この日に参拝すると46000日お参りしたのと同じ御利益があるとされる。境内で縁起物の「ほおずき」が売られることから「ほおずき市」と呼ばれる。 また、この日限定という「雷除け」のお守りが授与される。
龍泉寺ほおずき市 ほおずき市ほおずき
ほおずき市当日の境内(左)、境内で売られている「ほおずき」(右)
般若院
金剛山観仏寺。天台宗の寺。978(天元元)年、現在の貝原塚町で創建され、1525(大永4)年、現在地に移ったという。江戸時代は伊達家の位牌所とされた。 1856(安政3)年に暴風により倒壊。1962(昭和36)年に再建された。 龍ケ崎祇園祭で知られる上町の八坂神社は、以前般若院の場所にあり、別当寺を務めていた。 祇園祭では、御仮屋が同寺の前に建てられ、撞舞も同寺の前の通りで行われる。 茨城県の天然記念物に指定されている枝垂桜で知られる(下記参照)。
御朱印有。寺院の御朱印は御朱印・寺院も参照。
龍ケ崎市(根町)3341。般若院の地図
般若院 般若院御朱印
般若院(左)、御朱印(右)
般若院の枝垂桜
茨城県内を代表する枝垂桜(しだれざくら)の巨樹。推定樹齢400年以上。「龍ケ崎のシダレザクラ」 高さ10m以上、幹回り約5m、枝張り東西約15m、南北約22m。 桜の開花期間中は、桜祭や夜はライトアップも行われる。 茨城県指定天然記念物。品種はエドヒガンザクラ。
龍ケ崎市(根町)3341。般若院の枝垂桜の地図
般若院しだれ桜
般若院の枝垂桜
般若院しだれ桜ライトアップ
ライトアップされた枝垂桜
金龍寺きんりゅうじ
太田山金龍寺。曹洞宗の寺。1321(元享元)年、新田義貞の創建、天真自性和尚の開山とされる。 もとは上州新田郡(群馬県太田市)にあった。義貞の死後、新田氏の流れをくむ岩松氏が菩提を弔らい寺を整え、新田氏の菩提寺とされた。 1590(天正18)年、義貞の子孫、由良国繁が牛久に国替えになったことから、寺も移ってきた。境内には、新田氏累代の墓が残る。 寺宝として、国宝の絹本着色十六羅漢像がある。本堂は、1834(天保4)年の若柴宿大火で焼失、1858(安政5)年に再建された。
龍ケ崎市若柴町866。金龍寺の地図
金龍寺本堂
金龍寺本堂
金龍寺堂 金龍寺山門
金龍寺の観音像と堂(左)、山門(右)
安楽寺
恵宝山蓮華院安楽寺。天台宗の寺。平国香の子、貞盛の開基とされる古刹。 戦国の末期、下妻の多賀谷氏と牛久の岡見氏が、この地で戦い、そのときの戦火で回廊や釈迦堂など多数焼失している。 寺に伝わる鰐口は南北朝時代の製作、1353(文和2)年、大勧進沙門が賢海法印(天台宗の高僧)が安楽寺に来住されたのを記念して納めたものとされる。 茨城県指定文化財。
龍ケ崎市川原代町1050。安楽寺の地図
安楽寺本堂 安楽寺門
安楽寺本堂(左)、安楽寺山門(右)
大統寺
龍峰山大統寺。曹洞宗の寺。1585(天正13)年、龍ケ崎城主・土岐胤倫が叔父の天岩梵宿和尚を開山として創建。 この時、根町台にあった大運寺を現在の場所に移し、当時あった大聖院、天真院の2つの寺を合併し、寺名を大統寺とした。 当時は七堂伽藍が建つ大寺院だった。本尊は釈迦年尼仏。本堂は寛文年間(1661〜1673)と文化年間(1804〜1818)に 再建されている。本堂前にある竹柏は、龍ケ崎市指定天然記念物で、本堂を再建した記念として植えられた。関東地方でこれだけの大きくなるのは珍しいという。
龍ケ崎市(横町)4189。大統寺の地図
大統寺本堂 大統寺山門
大統寺の本堂、向って左側にある樹が竹柏(左)、山門(右)
八坂神社 上町
龍ケ崎八坂神社。龍ケ崎の鎮守として信仰されている。撞舞(上記参照)で知られる。龍ケ崎地区の祇園祭は同神社の祭礼(上記参照)。
鎌倉時代、源頼朝から茨城県南部の地頭に任ぜられた下川辺政義が、文治年間(1185〜90年)、沼地だった龍ケ崎を開墾するために高井村(現在の貝原塚町)の農民を移した。 この時、貝原塚八坂神社(下記参照)の分社を開拓地の根町に建立した。1577(天正5)年、龍ケ崎城主・土岐胤倫は、龍ケ崎八ケ町の中心である現在地に移した。 境内にあるケヤキはこの時植えられたものとされ、霊木とされている。
御朱印有。神社の御朱印は御朱印・神社も参照。
龍ケ崎市4279(上町)。八坂神社の地図
八坂神社
八坂神社社殿
八坂神社御朱印 八坂神社龍御朱印龍 八坂神社御朱印帳表紙 八坂神社御朱印帳裏表紙
八坂神社御朱印(左)、同じく龍デザインの御朱印(中左)、八坂神社御朱印帳表紙(中右)、同じく裏表紙(右)
龍ケ崎八坂神社節分追儺式
龍ケ崎八坂神社(上記参照)で2月3日に行われる。節分豆まき大祭。節分祭。 追儺式に参加する年男、年女は正面から入場、拝殿で祈祷を受けた後、拝殿向かって右側に設けられた特設の豆まき台から福豆はじめ福銭、景品引換券、お菓子などをまく。 午後2時から午後8時まで9回実施される。
龍ケ崎八坂神社節分
豆撒きする年男、年女ら
龍ケ崎八坂神社だるま市
龍ケ崎八坂神社(上記参照)で節分と同時に開催される。境内に達磨や熊手を売る露店の市がたつ。 節分に古い御札や達磨を納め新しい御札と達磨を揃える習わしがある。
龍ケ崎八坂神社だるま市
露店の達磨
八坂神社 貝原塚
平安時代の康平年間(1057〜68年)の創建と伝えられる。言い伝えでは、源頼義が奥州遠征の帰途、この地を通ると、 村人が疫病で苦しんでいたため、山城国愛宕郡八坂大神の御神徳を伝え、分霊を祀ったところ、たちまち疫病が治まったという。 同神社に伝わる「おごと囃子」は、撞舞で奏でられる。
龍ケ崎市貝原塚。八坂神社・貝原塚の地図
貝原塚八坂神社
貝原塚八坂神社
女化神社
女化稲荷神社。祭神は保食命。1509(永正6)年、京都の伏見稲荷大社を詣でた地元の人が女化の地に稲荷信仰を伝えたのが始まりとされている。 周辺の人々の信仰を広く集めており、初詣や初午などでにぎわいをみせる。桜の名所として知られている。 現在の本殿は2002(平成14)年に再建された建物。なお、女化神社のある場所は牛久市内にある龍ケ崎市の飛び地で、周辺の住所は牛久市女化町。 女化原の狐伝説が残る。その伝説では、助けられた狐が3人の子供を産んだと伝えられる。拝殿前の両側にある狐は、右の狐が1匹、 左の狐が2匹の子狐を抱いている。
龍ケ崎市馴馬5387。女化神社の地図
女化神社
女化神社社殿
女化神社初午
初午は五穀豊穣を祈願する祭り。旧暦2月の最初の午の日に行われる。12日後には二の午でにぎわう。 初午では、参道に様々な露店が並ぶ。通常の食べ物の露店に加え、特に農具や工具、植木の出店が充実しているのが特徴の一つ。
女化神社初午
女化神社の初午、拝殿前の様子
女化神社初午鳥居 女化神社初午達磨
女化神社の初午、東側鳥居周辺(左)、同じく達磨の露店(右)
女化神社の桜
女化神社の参道脇、参道東側に多くの桜が植えられている。
女化神社桜
女化神社の桜
女化神社の銀杏
女化神社には社殿周辺や鳥居脇などに銀杏がある。
女化神社銀杏 女化神社銀杏鳥居
女化神社の社殿脇の銀杏の紅葉(左)、同じく鳥居脇の銀杏の紅葉(右)
星宮神社
祭神は天御中主大神。924(延長2)年、肥後国八代郡八代(現在の熊本県八代市)の神社から分霊を勧請した。 941(天慶4)年、平貞盛が社殿を建立した。1869(明治2)年、星大明神から星宮神社に改める。1882(明治15)年、村社。 現在の社殿は江戸時代の再建で、1989(平成元)年、修復及び改築を行った。
境内には「駒止めの石」がある。これは平貞盛が乗った馬がこの石を見て動かなくなり、そのかたわらに星大明神の祠があり、参詣すると馬は動き出したという。
龍ヶ崎市若柴。星宮神社の地図
星宮神社社殿 星宮神社鳥居
星宮神社社殿(左)、鳥居(右)
富士浅間神社ふじせんげんじんじゃ
八代富士神社。1200(正治2)年、常陸国信太郡、下総国相馬郡の信徒が、五穀豊穣と安産子育ての神として、 駿河国富士郡浅間神社(現富士山本宮浅間大社)を勧請したものという。祭神は木花開耶姫命。 裏手に富士山に見立てた山、御神山(初山)があり、頂上には祠が祀られている。旧暦の6月1日に子供の健やかな成長を願う「初山参り」の神事が伝わる。 本殿は1734(享保19)年の再建。赤門は1756(宝暦6)年の建立。1871(明治4)年、郷社。
龍ケ崎市八代町1177。富士浅間神社の地図
富士浅間神社
富士浅間神社社殿と御神山
頂上祠 門
御神山頂上祠(左)、赤門(右)
御神山登口 御神山下り口
社殿向かって左側奥にある御神山登口の鳥居(左)、同じく反対の右側奥にある下り口の鳥居(右)
日枝神社
903(延喜3)年の創建。祭神は大山昨神。近江国滋賀郡坂本村の山王大権現を勧請し馴馬の鎮守として祀ったもの。 1869(明治2)年、山王権現から日枝神社に改称した。
龍ケ崎市馴馬町。日枝神社の地図
日枝神社
日枝神社
愛宕神社
龍ケ崎愛宕神社。1641(寛永18)年、仙台藩主・伊達陸奥守忠宗(正宗の子)の創建。 愛宕社は、伊達家が代々崇拝しており、仙台にも京都から勧請している。このため、仙台藩領だった龍ケ崎にも祀られた。 領内を見渡せる高台にある。なお、社殿に続く石段は65段ある。 現在の社殿は、1708(宝永5)年に再建されたもの。総檜造りで、鷹や龍の彫刻が施されている。特に左甚五郎作と伝えられる鷹の彫刻がある。
龍ケ崎市(根町)。愛宕神社の地図
愛宕神社社殿 愛宕神社鳥居
愛宕神社社殿(左)、鳥居と石段(右)
龍ケ崎愛宕神社の紫陽花
境内や鳥居脇などに数は多く無いが紫陽花がある。 きれいに整備された初夏の境内に趣を与えている。
愛宕神社アジサイ
愛宕神社鳥居脇の紫陽花
医王院
玉光山医王院。曹洞宗の寺。砂の薬師。1598(慶長3)年、大統寺2世日山梵朔和尚の開山。 本尊は薬師瑠璃光如来。日光、月光両菩薩とともに秘仏。十二神将がある。龍ケ崎城主・土岐胤倫が設けた十二薬師のひとつ。眼病に御利益があると伝わる。 また1883(明治16)年の龍ケ崎大火でも奇跡的に焼失を逃れたため火伏の薬師と呼ばれる。 本堂は1656(明暦2)年の建立。2004(平成16)年に平成の大改修が行われた。 なお、秘仏の薬師如来は33年に一度の御開帳。
龍ケ崎市(砂町)5147。医王院の地図
医王院
医王院
慈眼院
清水山慈眼院。小通観世音として親しまれている。本尊は恵心阿闍梨作と伝わる十一面観世音菩薩(小通観世音)。 天慶年間(938〜947年)に平貞盛が安楽寺とともに建立したものとされる。その後、由良国繁による7観音8薬師の建立修復。 さらに由良氏の家老、和田民部が奉行となり、観音堂を清水山慈眼院とあらためた。 明治入りに廃寺となったが、1875(明治8)年、七観音八薬師の由緒をもって若柴の金竜寺の末寺として再興された。 現在の堂宇は1685(貞享2)年の再建。 小通観世音は、眼病に霊験ありとして、遠方からの参拝者もある。
龍ケ崎市小通幸谷町。慈眼寺の地図
慈眼院
慈眼院
本願寺
高森山(こうしんざん)本願寺。米薬師。天台宗の寺。本尊は薬師如来。日光、月光両菩薩、十二神将を従える。 病気平癒、特に眼病に御利益があるとされる。本尊の薬師如来は、加藤清正の守本尊と伝わり、室町時代の作とされる。 境内にある延命地蔵尊は1725(享保10)年の、万民除災、米町鎮護のため地元の人たちの浄財で建立された。 茨城百八地蔵尊霊場第68番札所。霊場の詳細は茨城百八地蔵尊霊場へ。
龍ケ崎市(米町)。本願寺の地図
本願寺
米薬師
米薬師の銀杏
米薬師=上記参照=の境内には複数本の銀杏があり、紅葉時期には美しく色づいた姿を見せる。
本願寺銀杏
米薬師の境内にある銀杏
薬師寺
医王山薬師寺。天台宗。初秋には境内に多くの彼岸花が咲く=下記参照。
龍ケ崎市別所町。薬師寺の地図
医王山薬師寺
医王山薬師寺
薬師寺の彼岸花
医王山薬師寺=上記参照=の境内に咲く彼岸花。
医王山薬師寺
医王山薬師寺の境内に咲く彼岸花
愛国学園大学附属龍ケ崎高等学校の桜
学園内に多くの桜がある。桜の時期には校庭が解放される。
龍ケ崎市若柴町。愛国学園大学附属龍ケ崎高等学校の地図
愛国学園桜
愛国学園の桜
旧小野瀬家住宅
龍ケ崎市の商業発展に貢献があった豪商の旧住宅店舗。2003(平成15)年、国の登録有形文化財となった。 店舗は、大通りに面した木造2階建て一部平屋、間口5間、奥行3間、建築面積210平方m。大正時代初期の建築。 奥に母屋があり、木造平屋建て、建築面積は65平方m。明治時代初期の建築。町屋建築として、質が高く、当時の豪商の様子を偲ぶことが出来る。
小野瀬家は、江戸時代から続く絞油製造業、肥料商。代々、小野瀬忠兵衛を名乗った。 3代忠兵衛は、干鰯(ほしか=鰯を乾燥させた肥料)と塩の専売で財をなし、1906(明治39)年、龍ケ崎農商銀行の創立発起人などを務めた。 また5代目忠兵衛は、戦後間もなくの時期に衆議院議員を3期務めている。
龍ケ崎市(上町)4252。旧小野瀬家住宅の地図
旧小野瀬家住宅
旧小野瀬家住宅
龍ケ崎市歴史民俗資料館
龍ケ崎の歴史、撞舞について展示されているほか、屋外には関東鉄道竜ヶ崎線を走った蒸気機関車、 さらにはこの地方の商家の店先や農家の「まて屋」(納屋)、水車小屋などの展示がある。
開館時間は午前9時〜午後5時。休館日は月曜日及び祝日の翌日、毎月の末日、年末年始。入館料無料。駐車場有、無料。
龍ケ崎市馴馬町2488。龍ケ崎市歴史民俗資料館の地図
龍ケ崎市歴史民俗資料館
龍ケ崎市歴史民俗資料館
竜ヶ崎鉄道蒸気機関車 龍ケ崎市歴史民俗資料館屋外展示
屋外展示されている竜ヶ崎鉄道の蒸気機関車(左)、同じく資料館屋外展示(右)
龍ケ崎市立中央図書館
1986(昭和61)年7月1日会館。建物は鉄筋コンクリート2階建て、建築面積は約1099平方m、延床面積約1643平方m。 中央図書館の蔵書数は約25万冊。少年時代を現在の龍ケ崎市で過ごしたドキュメンタリー映像作家、牛山純一氏の「牛山純一記念ライブラリー」がある。 定期的な上映会も実施されている。
開館時間は午前9時30分〜午後7時30分。毎月第2月曜日休館(祝日に場合はその翌日)。年末年始及び、特別整理日休館。
龍ケ崎市馴馬町2630。龍ケ崎市立中央図書館の地図
龍ケ崎市立中央図書館
龍ケ崎市立中央図書館
旧諸岡家住宅煉瓦門及び塀
龍ヶ崎の実業家で旧龍ケ崎町の町長も務めた諸岡良佐(もろおかりょうすけ)の自宅に大正時代に建設された赤レンガ製の門柱と塀。 取り壊されることになっていたものを市民有志が中央公園南側の市有地に移築した。 赤レンガの目地部分では高度な技法が採用されており、東京駅丸の内駅舎保存復元工事でも行われた工法が採用されている。
赤れんが造り門塀は、1921(大正10)年2月、市街地中心部に医院として建築された。 レンガの目地が覆輪目地という半円形で中央を盛り上がらせて目地を強調する工法で、レンガを美しく際立たされる効果があるという。 また目地の交わる部分には縦目地が横目地の中央部乗って見える「かえる股」という技法で同様の効果があるとされる。
移築したのは門柱及び塀の一部で、全体の3分の1程度。2006(平成18)年9月、所有者から譲り受け解体。 2009(平成21)年7月、移築場所が決定、2014(平成26)年3月から移築工事を開始し、 2015(平成27)年10月15日完成した。 門柱は大柱と小柱から成り、大柱の高さ3.8m、小柱の高さ2.9m、塀の高さ2.2m、塀の部分の長さ9m、全長17m。 特徴ある目地部分は門柱のみ再現された。
2021(令和3)年2月25日、茨城県指定天然記念物「龍ケ崎のシダレザクラ(般若院の枝垂桜)」の後継樹の植樹式が 赤れんが造り門塀前であった。龍ケ崎市と般若院は、森林研究・整備機構森林総合研究所林木育種センター(日立市)に対し、 2014(平成26)年、枝垂桜の後継樹の増殖を依頼した。これまで挿木や接木で6本の苗木育成に成功、このうち2本が今回植樹された。 同センターは、巨樹名木の収集保存に加え、「林木遺伝子銀行110番」として後継樹の増殖も行っている。
龍ケ崎市4247−1。中央公園の地図
赤レンガ建造物 赤レンガ建造物枝垂桜
中央公園南側に移築された赤れんが造り門塀(左)、植樹された般若院の枝垂桜の後継樹(右)
式秀部屋しきひでべや
大相撲の式秀部屋は、茨城県内初の相撲部屋として、1992(平成4)年4月、元小結・大潮の式秀親方が時津風部屋から独立し創設した。 2013(平成25)年1月4日、元幕内北桜が継承している。個性的な「しこ名」で知られる。大潮時代は時津風一門、現在は出羽海一門。
式秀部屋を創設した大潮は、1962(昭和37)年1月場所、初土俵。 1969(昭和44)年11月場所、新十両。1971(昭和46)年9月場所、新入幕。1978(昭和53)年1月場所で最高位となる東小結。 1988(昭和63)年1月場所限りで引退した。通算出場1891回は、大相撲記録で第1位。十両在位55場所も1位タイ。通算勝星964勝は3位の記録。
龍ケ崎市佐貫4−17−17。式秀部屋の地図
カガミクリスタル
クリスタルガラス製食器の皇室御用達で知られるカガミクリスタルの本社。1990(平成2)年、東京都大田区から本社と工場を龍ケ崎市に移転した。 ガラス食器のほか、ガラス製の花瓶や灰皿、オブジェなどの製作も手がける。また、工業用にウイスキーや香水の瓶などの製作も行っている。 なお、本社工場にはギャラリー兼ショップがある直接購入することも可能。また、イベントも開催されており、アウトレットセールなどには茨城県外からも多くの人が訪れる。
工場見学は1週間前までに電話予約が必要。見学可能日は平日(営業日)のみ。受け入れ人数は5人〜80人。無料。
龍ケ崎市向陽台4−5 つくばの里工業団地。カガミクリスタルの地図
ふるさとふれあい公園
旧小貝川に隣接してつくられた公園。陶芸や絵画など創作活動に利用できるアトリエや多目的広場、屋外ステージ、ゲートボール場、 せせらぎ池、水車小屋などがある。
龍ケ崎市高須町4145。ふるさとふれあい公園の地図
ふるさとふれあい公園
ふるさとふれあい公園広場
旧小貝川
小貝川の河川改修で取り残された旧河道。三日月湖。字名から道仙田とも呼ばれる。釣りの名所として知られる。
龍ケ崎市。旧小貝川の地図
旧小貝川
旧小貝川
豊田堰
小貝川にある灌漑用の堰。関東3大堰の一つ。計6つのゲートがある鉄筋コンクリート製で、堰幅は275m。 貯水量は満水時2百万立法m。龍ケ崎市及び利根町、河内町の2580haを灌漑する。 なお取水は、堰上流500m左岸の豊田樋管から行われ、南幹線用水路、台北幹線用水路で灌漑される。 また、新利根川、旧小貝川に維持用水として提供される。
1667(寛文7)年、徳川幕府の命により御普請役伊奈半十郎忠治が中心となって現在の利根町付近に堰を設けたのが最初。 その後、しばしば破損したため、1839(天保10)年から豊田村(現在地の約150m下流)に移され、1881(明治14)年までは、灌漑期に土を盛って水を止める築留堰だった。 1881(明治14)年に木造堰、1901(明治34)年に煉瓦堰となった。当時の堰は可動堰と固定堰からなっていた。 現在の堰は、1977(昭和52)年に完成した。
龍ケ崎市豊田町。豊田堰の地図
豊田堰
豊田堰
豊田堰上道路 豊田堰堰止湖
豊田堰上道路(左)、同じく堰止湖(右)
竜ヶ崎飛行場
セスナによる遊覧飛行や操縦訓練を行っている飛行場。新中央航空が運営している。定期便は就航していない。 遊覧飛行は、飛行場の周辺を周る体験コースから、筑波山や筑波研究学園都市、霞ヶ浦などを周遊するコース、 さらには東京方面、ディズニーランド方面、水戸・大洗方面など、数種類が用意されている。
龍ケ崎市半田町3177。竜ヶ崎飛行場の地図
竜ヶ崎飛行場
竜ヶ崎飛行場の格納庫前にとまるセスナ機
北竜台公園 ほくりゅうだいこうえん
自然の起伏を生かした公園。野球場が併設されている。菖蒲園や梅園、いこいの広場などがある。
龍ケ崎市小柴1。北竜台公園の地図
北竜台公園
北竜台公園、菖蒲園
蛇沼
蛇沼は、面積約1平方km、平均水深は2m。細長く蛇のような形をしており、周囲を雑木林が取り囲んでいる。 現在は周囲が住宅地として開発され、隣接地には蛇沼公園が整備されている。現在でも自然豊かで、野草や野鳥などの観察が出来る。
龍ケ崎市若柴町。蛇沼の地図
蛇沼
蛇沼
蛇沼公園
蛇沼に隣接してある公園。もともとある雑木林を活かして造られた。雰囲気のある煉瓦造りの望沼台が特徴。加えて多目的広場、芝生広場などが整備されている。 また、自然豊かな雑木林には、遊歩道があり、沼を望みながら散策することができる。このほか、木道や野鳥観察舎、四阿(あずまや)などがある。
龍ケ崎市長山8−20。蛇沼公園の地図
蛇沼公園遊歩道 蛇沼公園木道
蛇沼に隣接してある公園の遊歩道(左)、木道(右)
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