ジャーナリストの惨事ストレス
災害や事件・事故を取材するジャーナリストにも起こりうる「惨事ストレス」。日本でようやく始まった研究と海外の成果を報告する。
| 著者 | 報道人ストレス研究会 編著 |
|---|---|
| ジャンル | ジャーナリズム |
| 出版年月日 | 2011年12月12日 |
| ISBN | 9784877985004 |
| 判型・ページ数 | A5・176ページ |
| 定価 | 本体1,900円+税 |
| 在庫 | 在庫あり |
第1節 東日本大震災における報道人ストレス研究会の活動
1 情報提供や啓発活動の開始
第2節 東日本大震災におけるホームページ活動
1 東日本大震災におけるホームページ活動
2 HPのコンテンツ
第3節 東日本大震災前の活動(2011年2月頃まで)
1 研究・活動の経緯
2 予備的(探索的)面接調査の紹介
海外の取り組み:ダートセンター
第2章 ジャーナリストの惨事ストレスに対する視点
1 航空災害被害者遺族の心理
2 被災者・被害者の心理とメディア
3 ジャーナリストと惨事ストレス
4 ジャーナリストへのケア
5 消防職員とジャーナリスト
第3章 日本のジャーナリストにおける惨事ストレスの実態
第1節 日本のジャーナリストにおける惨事ストレスの実態
1 回答者の属性
2 ジャーナリストが体験した惨事
3 精神的に衝撃を受けた事案の特徴
4 惨事の取材・報道に伴う問題
5 惨事の取材・報道の成果
第2節 惨事の取材・報道後のストレス反応
1 取材・報道時のストレス反応
2 取材・報道活動から2〜3カ月後のストレス反応
3 心的外傷後ストレス障害(PTSD)
第3節 惨事ストレスの規定因
第4節 ジャーナリストの惨事ストレス対策に関する意見
1 放送局調査
2 新聞社調査
阪神・淡路大震災におけるジャーナリストのストレス
第4章 ジャーナリズムと惨事ストレス
1 はじめに
2 マス・メディア論およびジャーナリズム研究にみる 「ジャーナリストのストレス」
3 「ジャーナリスト」という存在
4 「ジャーナリストの惨事ストレス」という視点
5 「ジャーナリズム」と「ジャーナリスト」の乖離
6 ジャーナリストを支えるジャーナリズムの構築に向けて
7 おわりに6
第5章 惨事ストレスをめぐる心理学の話題
第1節 惨事ストレスとは
1 惨事ストレスの被害者
2 惨事ストレスの症状や反応
3 急性ストレス障害
第2節 心的外傷後ストレス障害の概念の歴史的変遷
1 「トラウマ」の語源の由来
2 PTSD概念の歴史
3 最後に
第3節 外傷後成長
1 安定した自己概念と世界観
2 外傷後成長
3 「成長」の諸側面
4 個人の経験の社会的変容
5 ジャーナリストと外傷後成長
惨事ストレスとジャーナリズムの現場
第6章 ジャーナリストのための惨事ストレス対策
1 個人でできる惨事ストレス対策
2 組織がとりうる惨事ストレス対策
おわりに
1 海外での活動をふまえて
2 よりよい取材・報道のために
3 惨事ストレスと向き合う
4 広く社会的な理解を求めて
5 東日本大震災をふまえて