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『異貌の同時代――人類・学・の外へ』

渡辺 公三・石田 智恵・冨田 敬大 編 20170515 以文社,643p.

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last update:20180218
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しかく渡辺 公三石田 智恵冨田 敬大 編 20170515 『異貌の同時代――人類・学・の外へ』,以文社,643p. ISBN-10:4753103404 ISBN-13:978-4753103409 4600+ [amazon] /[kinokuniya] (注記) wk05 ic03 tt12 er gsce
異貌の同時代――人類・学・の外へ』表紙
内容・目次引用関連人物・事項・地域・書籍Twitterでの言及

しかく内容

同時代の世界を動かしている多様な連関(出来事や思想)を、異なるフィールド(思想/土地・場)に身を置く視点から理解することで「思考しえないものを思考する」、「異貌の同時代」を描く意欲的な試み。

しかく目次

まえがき

第一部 個人と集団のメビウスの輪
第一章 個人の登録・消去・回復――アルゼンチンと同一性の問題 石田 智恵
第二章 微小な痕跡に残る社会――ガブリエル・タルドと筆跡に残る 中倉 智徳
第三章 塹壕の外の東部戦線――ゴンブローヴィチ、ヴィトリン、ロート 田中 壮泰
第四章 ナンバリングとカウンティング――ポスト・アウシュヴィッツ時代の人類学にむけて 田中 雅一

第二部 変容する場と身体
第五章 二〇世紀のモンゴルにおける人間=環境関係――牧畜の「集団化」をめぐる歴史人類学的研究 冨田 敬大
第六章 千の湖に生きるひとびと――をめぐるオジブエたちの半世紀 森下 直紀
第七章 野口晴哉の体癖論とその今日的意義――失われた身体技法 小杉 麻李亜
第八章 カフカと妖術信仰 西 成彦
第九章 知覚、感覚、感情、アフォーダンス Dumouchel, Paul/近藤 宏

第三部 世界をひらく想像力
第一〇章 異貌の町と名前のない実力者――京都における芸娼妓営業地の土地所有をめぐって 松田 有紀子
第一一章 巻き込まれてゆくことから見える在日フィリピン人移住者たちの社会関係 永田 貴聖
第一二章 蝋と金――エチオピアの楽師アズマリが奏でるイメージの世界 川瀬 慈
第一三章 力の翻訳――人類学と初期社会主義 真島 一郎
第一四章 国連による平和構築の失敗――コンゴ民主共和国における軍事行動の限界 澤田 昌人
第一五章 国家に抗する社会における鰥夫と子供 小泉 義之

第四部 レヴィ=ストロースをめぐって
第一六章 動物−論理の発見――隷従・憎悪に抗する思考としての構造人類学 近藤 宏
第一七章 異なるものへの不寛容はいかにして乗り越えられるのか――レヴィ=ストロースを手掛かりとして 松田 素二
第一八章 他者とともに生きる――レヴィ=ストロースあるいは他者性と互酬性 Henaff,Marcel/渡辺 公三
第一九章 クロード・レヴィ=ストロースの陰画的エコロジー Keck,Frederic/泉 克典 訳
第二〇章 「打撃=衝撃」――「表象」「物語」の転位をめぐって 島 亨
第二一章 エコロジカル・インディアンは「野生の思考」の夢を見るか 渡辺 公三

あとがき

渡辺 公三 経歴・業績一覧
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しかく引用

まえがき
一九八〇年代前後のアルゼンチンに始まり、一九世紀のフランス、二〇世紀初めのポーランド、さらに社会主義時代のモンゴルに飛んだかと思えば、千の湖のカナダから現代日本の身体観へ、そして明治時代の祇園へ降り立ち、日本に住むフィリピン人に寄り添ってからエチオピアを彷徨い、現代人類学のリーダー、レヴィ=ストロースに耳を傾ける。ナチスの経験への反芻ののち、カフカを再読し、ギブソンの生態心理学を評定し、日本の初期社会主義の出生の現場を検証し、暴力が猖獗を極めるコンゴ東部を経て、「国家に抗する社会」を訪問し、不寛容な時代にレヴィ=ストロースを召喚し、その互酬性について問い、生態学的視点を再審し、その思考における未分化なものを問い、アメリカ先住民研究へのその影響を測る。大きくは文化人類学の圏内でさまざまなトライアルを試みながらその圏外へ逸れ出ようとし、また圏外からの介入を呼び入れるという目論見として、この論集はできている。
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しかく関連人物

Kafka, Franz[フランツ・カフカ]Levi-Strauss, Claude[クロード・レヴィ=ストロース]

しかく関連事項

環境倫理/公害/環境思想寛容国家/国境コミュニティ/地域差別時間所有身体生‐政治・生‐権力他者/他者性都市・空間・場所ナラティヴ・物語表象/イメージ/映像と生存文学/翻訳/通訳と生存暴力連帯

しかく関連地域

フィリピンエチオピア連邦民主共和国コンゴ民主共和国カナダフランス

しかく関連書籍

だいやまーくLevi-Strauss,Claude 1962,La Pansee Sauvage,Paris,Libraire Plon =19730330 大橋 保夫 訳 『野生の思考』,みすず書房,366+30p. ISBN:4622019728 5040 [amazon] /[kinokuniya] (注記)
だいやまーくClastres, Pierre 1974 La societe contre l'Etat : recherches d'anthropologie politique, Editions de minuit =1987 渡辺 公三 訳,『国家に抗する社会――政治人類学研究』,書肆風の薔薇[3刷(1991)以降は水声社] =19890620 水声社,328p. ISBN-10: 4891762063 SBN-13: 978-4891762063 [amazon] /[kinokuniya] =2002 第4版,水声社 wk05 s03 ma p0601
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しかくTwitterでの言及

だいやまーく2017年05月24日 https://twitter.com/nekonoizumi/status/867380194075475968 https://twitter.com/nekonoizumi/status/867380578508619777
「猫の泉? @nekonoizumi 渡辺公三石田智恵冨田敬大編『異貌の同時代――人類・学・の外へ』以文社 目次あり。「同時代の世界を動かしている多様な連関(出来事や思想)を、異なるフィールド(思想/土地・場)に身を置く視点から理解することで「思考しえないものを思考する」「異貌の同時代」を描く意欲的な試み。」
・塹壕の外の東部戦線 田中壮泰
・カフカと妖術信仰 西成彦
・異貌の町と名前のない実力者 松田有紀子
・力の翻訳 真島一郎
等々。」
だいやまーく2017年05月25日 https://twitter.com/ritsumei_arsvi/status/867577181320364032
「立命館大学生存学研究センター? @ritsumei_arsvi 本研究センター運営委員の渡辺公三さんが編集に参加されている本が刊行されました。渡辺公三石田智恵冨田敬大編,2017,『異貌の同時代――人類・学・の外へ』以文社.同書には生存学関係者も多く寄稿しています。是非ご覧ください。(櫻井)」
だいやまーく2017年06月01日 https://twitter.com/banlieue_monde/status/870261242367066112
「昼間賢? @banlieue_monde 【文献】真島一郎「力の翻訳――人類学と初期社会主義」渡辺公三他編『異貌の同時代――人類・学・の外へ』以文社新刊。論題のとおり、何が人間の集団をなすのか、すなわち力の発動(権力、暴力、影響力、想像力など)とは、とすれば、フランス民族学と社会学が同じ関心を共有していた根拠が理解される。」
だいやまーく2017年06月05日 https://twitter.com/eiji_kawano/status/871398315740471297
「e_kawano? @eiji_kawano しかしこの本はよさげ。論集だから、たぶんぜんぶは読まないけど。 https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=1334447293330119&id=797115090396678 『異貌の同時代――人類・学・の外へ』」
だいやまーく2017年06月09日 https://twitter.com/wakouniv_lib/status/873084684955140098
「和光大学附属梅根記念図書・情報館? @wakouniv_lib 【教職員著作】 『異貌の同時代――人類・学・の外へ』 が利用できるようになりました。 第6章「千の湖に生きるひとびと――水をめぐるオジブエたちの半世紀」が経済学科・森下直紀先生の執筆によるものです。」

しかく書評・紹介



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*作成:岩?ア 弘泰 *増補:北村 健太郎
UP:20170530 REV:20170622, 20180218
民族・エスニシティクロード・レヴィ=ストロース世界先端総合学術研究科×ばつ世界:関連書籍BOOK
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