【木曜ニュースX】(48) キリスト教徒も神を"アラー"と表記...マレーシアの裁判所が認める
20210429 07
マレーシアの裁判所は先月10日、イスラム教徒以外も出版物で神をアラー(※(注記)神)と書くことを認める判決を下した。マレー語でも神を表すのはアラーだが、キリスト教徒が「同じアラー信仰だから」と布教が行なわれることへの警戒感が根強かった。その為、1986年の内務省令により、キリスト教徒が出版物で神をアラーと表記することを禁じてきた。今回の原告は、ボルネオ島サラワク州の少数民族であるメラナウの女性で、2008年にクアラルンプールの空港でアラーと書かれたキリスト教関連の書籍を没収され、長い裁判闘争に臨んだ。マレー人のキリスト教への警戒は、キリスト教徒が多い華人に対する警戒心の表れでもある。
キャプチャ 2021年4月号掲載
マレーシアの裁判所は先月10日、イスラム教徒以外も出版物で神をアラー(※(注記)神)と書くことを認める判決を下した。マレー語でも神を表すのはアラーだが、キリスト教徒が「同じアラー信仰だから」と布教が行なわれることへの警戒感が根強かった。その為、1986年の内務省令により、キリスト教徒が出版物で神をアラーと表記することを禁じてきた。今回の原告は、ボルネオ島サラワク州の少数民族であるメラナウの女性で、2008年にクアラルンプールの空港でアラーと書かれたキリスト教関連の書籍を没収され、長い裁判闘争に臨んだ。マレー人のキリスト教への警戒は、キリスト教徒が多い華人に対する警戒心の表れでもある。
キャプチャ 2021年4月号掲載
- 2021年04月29日(23:52:49) :
- 国際 :