2016年4月23日土曜日

[バリ島の旅1]ミャンマー正月はインドネシアで。


4月9日から20日にかけて、
ミャンマーは正月の大型連休を迎えた。

国外脱出する人が集中するこの時期、
日本行きの航空券取得に出遅れた私たち夫婦。

そこで、
ミャンマーを出てのんびりしたい」
という夫の希望から、
インドネシアのバリ島に行くことに。


アジア屈指のリゾート地であるバリだが、
私は旅では思いきり観光したいタイプ。
リゾート旅行は、
正直あまり乗り気ではなかった。

ただひとつ、バリ島と聞いて思い出したのが、
昔読んだ、さくらももこさんの旅行エッセイ
さくらさんが、バリで大量の絵を購入する話だ。
バリには特有の文化が根付いていて、
彼女が気に入ったバリの絵も、
そんな人々の暮らしを描いたものだった(確か)。


試しにネットで調べてみると、
伝統文化が多様であること以外にも
自然派スキンケアの宝庫であること、
ヨガの聖地と呼ばれる地区があること、
バティックだけでなく様々な伝統の手織り布があること等々、
女性好みのネタが出るわ、出るわ。


どうやらバリ島は、
ただのビーチリゾートではないらしい。

そんな漠然とした予感と期待を胸に、
4月11日夜、私(達)はバリに到着した。


****

これから数回にわけて、
今回の9日間の旅行記を綴ります。
ミャンマーと関係ないバリ島の話ですが、
読んで頂ければうれしいです。




[バリ島の旅2]はじめてのバリは、ゆるりサヌールから。
[バリ島の旅3]ガイドさん&運転手さんと、充実のウブド観光。
[バリ島の旅4]ウブド散策、サイクリングで奥の村へ。
[バリ島の旅5]お土産&買ってよかったモノ8選


2016年4月9日土曜日

[オーダーメイド]完成!生地屋さんでワンピース(後編)


できた!


今日の午後から、ミャンマーを離れてシンガポールに行きます。時間がないので、オーダーメイドの結果だけかんたんにご報告!

昨日、オーダーしたワンピースを受け取るため、わくわくしながら生地屋さんへ。すると店員さん、私の顔をみたとたん気まずそうな顔。

まだ出来てませんでした…

よくあることだけど、やっぱりがっかり。「明日ならできる!」と言われ、さきほど開店と同時にリベンジしてきた。

今日はできてましたよ。
ほっ

できあがりはこちら。

少し厚めのリネンなので、秋も着れそう。

どうでしょう? こういう「リンネル」にでてきそうな服、すごく好きなんです。麻素材の、身体のラインがでないゆったりした服(自分に甘く、ラクしてる服ともいう)。

私としては、予想を遥かに上回る素晴らしい出来ばえです(何度もいいますが、日本の既製品よりは雑。糸の処理は適当で、チャコペンの跡とかそのまま。でもいいのです。)

袖をたくしあげるためのボタンや、背中のチャック、襟のかたちなどは、ほぼ完璧。サイズもほぼサンプルと一緒。すこしだけ幅が大きかったけど、逆にゆったりしてて着やすいです。

そしてこれが、見本で持っていった手持ちの服。

日本のリネンワンピース。何十回も洗ってるからくたくた。

価格は、布代込みで21,500チャット(日本円で2,100円くらい)。

ボタン素材の指定をしなかったことが、今回の反省点。お店ではココナッツの茶色いボタンをつけてくれていましたが、ちょっと大きくて目立つので自分でつけかえようと思います。
自分の要望をミャンマー語や英語で伝えるのは大変ですが、こういう日本でも着たい日常着がオーダーメイドできれば、ヤンゴン生活もさらに楽しくなるはず!



お店にて。着たらこんなかんじ。

2016年4月7日木曜日

[オーダーメイド]生地屋さんでワンピース(前編)


約600円/1ダカッ(約90センチ)。ミャンマー産ではない麻の生地。輸入にしては安いけど…

最近買った麻(リネン)です。
コットン生地とその加工品(服やクッションカバー等)の販売店にて。和を感じる渋めな色みに惹かれました。

それにしても、上に90センチで600円と書きましたが、麻ってこんなに安く買えるものなのでしょうか?幅は140センチくらいあります。ミャンマー産ならまだしも輸入モノって… 
もしかしたら麻100%ではないのかも。

素人目からすれば、日本で買った「フレンチリネン」の生地と何ら変わらず。この値段で買えるなら、いろいろ挑戦してみたいです。

以前から、「この店で服のオーダーメイドができるのか?」ということが気になっていました。なぜなら、私はここで買ったエインジー(ミャンマーブラウス)がとても気に入っていて、そのセンスで別の服も作ってもらいたかったからです。


店員さんからは、「できる!」の返事。そこで昨日、店の近くまで行く用事があったので、ついでにオーダーしてきました。

服をオーダーすると、体のパーツを測り、袖の長さ、襟の形、丈、刺繍などの装飾の有無等いろいろ聞かれますが、今回は手持ちのお気に入りワンピースを見本に持ってきたので、片言のミャンマー語と英語で「これと全く同じものを!」と強調して伝えました

(普段は英語の堪能な店主さんがいらっしゃいますが、今日は不在でした)

生地は上写真と同じもので、もう少し赤みが強い色。ワンピースで私の丈だと、2ダカッくらいで作れるそう。ということは、生地代は約1200円かな。

縫製代と合わせていくらか聞くとわからない」そう。作り終わってみないと、縫製代も最終的な生地代も計算できないのだと。

店で販売してるシンプルなワンピースが、だいたい15000~20000チャット。コレとほぼ同じだよね?と聞いたら、頷く店員さん。ということは、布代込みで日本円で3500円くらいとみた。

「ボス(店主)ならいくらか分かる。戻ったら電話させるから、料金を聞いてから注文するか決めてもいいですよ」と言ってくれたものの、今回は即決。

そしたら受け取りは、なんと明後日!耳を疑いました。ミャンマー正月の水祭り連休まで残りあと2日。まさか正月前にできあがるとは。

うーん、一体どんな服になるやら? 楽しみ。

2016年4月6日水曜日

[ヤンゴン百景25]正月前の中央郵便局。おじさんとの会話から。

郵便局の入口。1936年、イギリス領インド帝国政府によって建てられたものを今も利用。

ここはヤンゴンの中央郵便局。
ヤンゴン川に沿って伸びる、ダウンタウンのカンナー通り(Strand Rd.)にあります。

ヤンゴンでいちばん大きな郵便局なのでEMSも入っており、海外に何か送りたいときはここを利用することが多いです。

私は普段まったく利用しないんですが、今月は2つも小包を日本に送る機会があり、昨日も車で30分かけてやっとこさ到着(渋滞がひどすぎる!)。

植民地時代に建てられた、ヤンゴンの歴史的建築群のひとつでもある。

ヤンゴンの4月は夏。
ホットシーズンと呼ばれ、一年でいちばん気温が上がる時期です。
タクシーを降りて、逃げるように建物内へ。中は天井が高く、ひんやりしてて気持ちよい。

こっち半分のカウンターは、人がまばら。「DEMS」窓口とある。ドメスティックのこと?

昨日もたくさんの人で賑わっていて、大半が「INTERNATIONAL PARCEL」カウンターに集中。
段ボールを組み立てガムテープを貼り付ける梱包の音が、空間いっぱいに絶え間なく鳴り響きます。

私が向かったのは「INTERNATIONAL EMS」カウンター。
窓口はひとつしかないのですが、この日はEMS利用客も多く行列が。対応スタッフは1人だけなので、なかなか進まないんですね。
繁忙期はスタッフ増やしてくれると助かるなあ…


EMSの行列で待っていると、頻繁に耳に入ってくるのは「ジャパン」という声。前回利用したときもそうでしたが、日本宛の荷物がとっても多いようです。

そのせいか、EMSを利用するミャンマー人は、日本語話せる方がとても多い。前回は某日系会社の社員さんが列の前にいて、不慣れな私の通訳をしてくれました。

そして昨日は、私の後ろに「日本に住んでたことあるよ」っておじさんが。
彼は東京で暮らす息子のために、大量の荷物を持ち込んでいました。
ピーナッツに茶葉、干しえび、ソーセージ…などなど大量のミャンマー食材と、ロート製薬の目薬を送るようです。

私: 大量の食材!息子さんは飲食店でもされてるんですか?
彼: あはは、違います。全部息子が食べるんですよ。
私: すごいなあ〜 、でも確かに
   私も日本から食材たくさん運んでるし…同じですね。
   あれ、ソーセージってEMSで送れるんですか…?
彼: 大丈夫大丈夫!
  (事実、その後無事箱に入れられたようだけど…)

私: ロートの目薬!これは日本で買えるのに。
彼: そうそう、これいいね。でも日本だと高いからね。ミャンマーでは日本の約半額だから(※ベトナム製)。

私: そういえば、私が前回来た時もそうだったんですが、
   EMS窓口は日本に送る人がすごく多い。
   なんででしょう?
彼: 最近は、技能実習生とかで日本に働きに行く人がすごく増えたから、こうやって自分の子どもや家族に、ミャンマーのものを送るんですよ。

私: なるほどそういうことか。
   隣の「INTERNATIONAL PARCEL」も海外に送れるんですよね。
彼: あっちはミャンマーの会社。
   EMSのほうが安心だから、送料は高いけど利用する人が増えています。
私: いつもこんなにたくさんお客さんがいるんですか?
彼: そうでもないです。
   今は水祭り(ミャンマー正月)の前だから、荷物を送る人が多い。
私: お正月を迎えるための食品などですね。
彼: そうですね。ミャンマーには帰ってこれないけど、海外でも正月らしさを感じてほしいから、送ってるんですね。


おじさんとの会話の後に思いました。
きっと、これまで海外に荷物なんて送ったことのない人たちが、正月を前にここにやってきて、自分の家族や親戚にできるだけ多くの物を送ってやろうと、必至に梱包してるんだろうなあ、と。

EMSの送料は、日本まで1キロ台の重さで3500円ほど。おじさんの食品、どれもどっしり重量感たっぷりだった。一体いくらかかったかなあ。

正月を迎える前の人の心情は、どこも同じ。
みんなよい正月を迎えられますように。


カウンター後方には、はかりも完備(写真左)。

General Post Office
at the corner of Bo Aung Kyaw Street and the Strand road, Yangon

2016年3月28日月曜日

【美容】日焼け止め:ロート製薬の「SUNPLAY」


このナースのマークがミャンマーでも見られる!
SPFは驚きの81。あるんですね、81なんて。

3月28日昼下がり。ヤンゴンはただいま36度。
(これが4月には、40度近くになる)

暑くて暑くて、久しぶりに泳ぎたくなって、週末は屋外プールに行きました。
もちろん日焼け止めをたっぷり塗ったのですが… 30分くらいしか泳がなかったのに、きっっちり全身!水着の跡が。これには驚いた。

やっぱりミャンマーの日差しは相当強い。なめてた!

私の日焼け止めは、日本の某大手メーカーのいちばん強力なやつ(2,500円くらいのSPF50+)。でもよく見たら、ウォータープルーフ(防水加工)機能がないタイプでした。
いくら数値が高くても、防水加工が無ければ意味がないんですね…。


日焼け止めはそれしか持っていないので、ヤンゴンのスーパーにも売ってるロート製薬の「SUNPLAY」を購入しました。




最強はこのSPF81で、水の中に入るときも使えると書いてあります。(水の中でも日焼けしない、とは書いてないです)

30g入りで、3,550チャット(約350円)。
ちょっと試すには手頃でうれしい。
この他、美白成分の入ったタイプ、デリケート肌(赤ちゃん向け)用などがありました。

ローションタイプでよく伸び、塗るとすぐ透明になります。SPF値が強力だから、肌への負担もそれなりだと思いますが、日焼けするよりまし!毎日使うわけじゃないし。

ロート製薬はミャンマーオフィスを構えているものの、生産はベトナム。ミャンマーでは限られた商品しか販売されてませんが、日焼け止めの他にも以下のような商品が買えます。
・目薬の「新Vロート」
・にきびケアの「アクネス」シリーズ
・リップの「 Liplce」
・男性向け洗顔料の「OXY」
・フケ防止シャンプー「SELSUN」
・傷跡を目立たなくする塗り薬「SCAR-Z」

新Vロートは愛用中! ほどよくクールなつけ心地で気持ちいい〜。2,800チャットでした。

エメラルドグリーンのボトルデザインも、レトロで可愛い。

いま改めてロート製薬ミャンマーのサイトを見たら、虫除けスプレーも出してるみたいです。これは知らなかった!探してみよう。


ということで、ミャンマー滞在中に手持ちの日焼け止め&目薬がなくなったら、ヤンゴン市内のスーパーや薬局に行ってみてください。
日本のモノが手に入りにくいミャンマー生活。現地生産している日本企業の商品が買えると、すご〜く助かります。ロート製薬さんありがとう!


↓ロート製薬ミャンマー向けウェブサイト。
お馴染みのあのCM曲が、なんとミャンマー語で流れ出します!
(音量を下げてから開くことをおすすめします笑)
Rohto Mentholatum Myanmar
http://www.rohto.com.mm


本日のレート:100円=1,093チャット


2016年3月27日日曜日

【ヤンゴン百景24】ヤンゴンのロンジースタイル2015



結婚式やパーティに着るミャンマードレス。美しい!

ロンジー店に飾られたサンプル、
ショップの店員さん、
知り合いのすてきなロンジー娘…
この1年で撮った、街のロンジー写真。

ミャンマーっ子のお洒落は、ロンジー生地の主色や目立つ色をエインジー(ブラウス)に持って来るコーディネイトが基本です。ロンジーを着るときの参考にどうぞ!


私にとって、ベスト・ロンジーニストの彼女。こんなハデな赤が似合うのです。

おすすめのロンジーショップに連れて行ってくれたとき。

かすりの上下セット。やっぱりお揃いは可愛い!

色合いが爽やかな、サンダル売り場の店員さんたち。

右)全身刺繍入りもぜひ仕立ててみたいロンジーのひとつ。
左)生地こういうシンプルなロンジー履いている子は珍しい!

エインジーのそでや肩がシースルー素材なのが、流行ってるらしい。

10代、20代の子がよく着てるデザイン。生地はなんでもあり!


シャン州の生地で仕立てた上下セット。
和服のようなエインジーの襟元は、日本人にもよく似合うと思います。

ロンジーは韓国産の生地だそう。花の赤とエインジーの色を合わせてます。
フリルの刺繍の入ったこのエインジー、欲しい!

これも、いつか着てみたいデザイン。長袖も可愛いな〜。

背中にたくさんボタンのついたエインジーも主流。可愛いけど、着るのが少し大変…

刺繍とレース、ビーズ使いが個性的な上下セット。オーダーメイドかな?

エインジーをシャツタイプにした上下セット。
私にはハードルの高い柄だけど、彼女にはとっても似合ってる!

とっても好みの配色!すごく可愛い〜。この生地ただいま探し中。


2016年3月25日金曜日

[買い物]ボージョー市場:ミャンマー全土の布が大集結!



ヤンゴンで布を買う時の定番スポット、ボージョー市場。
他にもたくさんの布を扱う市場はありますが、便利な立地で英語が通じる店が多く、かつ洗練された(外国人好みの)柄が多いとなると、やはりここではないでしょうか。

じっくり選びやすい「ミャンハウス」もいいですが、まずミャンマーにどんな布があるのかをチェックするなら、やっぱりボージョー市場をぐるぐるするのがおすすめ!
(以前紹介した日本人経営の仕立て屋さん「はりこ」も、この市場内にありますよ。)

本当にたっくさんの布があってどれを買おうか迷ってしまいます。
ここにボージョー市場で撮った布の写真を貼付けますので、どんな布があるのか、買い物前の参考に見てみてくださいね。


外国人全般に人気なのが、カチン族の布! 菱形模様が特徴。



こちらはチン族の布。黒ベースに赤と緑が入ったものが多い。




チン族の伝統的な柄を、機械で刺繍してある。ポリエステルでしわになりにくい。

右が、伝統的なビルマの柄「アチェイッ(波)」。
昔からお祝い事用に、シルクのアチェイッを使ってロンジーを仕立てることが多かった。

これは小さめ「アチェイッ(波模様)」。綿生地なので手軽に着られる。

若い子向けの「スーチー・アチェイッ」(アウンサンスーチーさんの波模様)。カラフル!

シャン州のかすり「ジンメー」

かすりと刺繍のミックス?

タイからの輸入品。厚い生地。

わかりづらいけど、左上はゾウ柄。(たぶんタイ産?)

これも外国人にすごーく人気の布。チン州ナガ族のゆるい刺繍が可愛い!


日本の和柄をモデルに作られた「キモノ」生地

こちらは男性用のロンジー。(ボージョー市場外の、別の店にて)

薄くて涼しいと定評の、インド産生地。(ボージョー市場外の、別の店にて)

インドネシアのバティックも、ロンジーの生地として定着。

バティックをモデルにした柄が、ミャンマーでも作られてる。

こうやってみると、民族それぞれの伝統の柄を大切にしているのはもちろん、いろんな国の生地を上手に取り入れて、幅広いおしゃれを楽しんでいるのがわかりますね〜。すてき!


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