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獅子の泉でつかまえて

銀河英雄伝説の皇帝夫妻をネタにした二次創作小説その他

雑記

京都に行ってきました。暑かった。
日本三大怨霊(菅原道真・平将門・崇徳天皇)の聖地の中では、
崇徳天皇(崇徳院)だけ縁がなかったのですが、今回、参拝が叶いました。

だいやまーく崇徳天皇御廟&白峯神宮

2024年9月01日 2024年9月02日

崇徳天皇は、鳥羽天皇の第一皇子。母は中宮・藤原璋子(待賢門院)。
1156年、保元の乱で後白河天皇に敗れ、讃岐に流されましたが、
配流先で写経した五部大乗経を送り返してきた後白河に向けた、呪いの言葉は有名。

「我、日本国の大魔縁となり、皇を取って民とし民を皇となさん」

御廟は、寵愛していた阿波内侍が、崇徳院の遺髪を埋めたとされる塚。
白峯神宮は、明治天皇が御霊を京都へ帰還させ、公家の飛鳥井家の邸宅跡に創建。

だいやまーく北野天満宮

2024年09月04日 2024年9月03日

学問の神様、菅原道真公をお祀りする天神社・天満宮の総本社。
昨年に続いての参拝です。
昨年は、鬼切丸(髭切)が目当てだったのですが、今年は、五条の復活を祈願したりして。
相変わらず人が多い。修学旅行生も大勢いましたが、今時は、真夏にするんですかね。

だいやまーく平将門公の首塚

2024年9月05日

こちらは、1ヶ月ほど前、大手町で撮影したもの。
久しぶりに立ち寄ったら、ずいぶんとモダンで立派な塚になってました。
神田明神は、職場が近かった頃は、毎年初詣に行っていたのに、ご無沙汰してますね。

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さて、三大怨霊に勝るとも劣らない、怨霊界の大スターといえば、早良親王(崇道天皇)。
桓武天皇の同母弟で、785年、藤原種継の暗殺に関与したとして捕らえられた際、
無実を訴えるため、ハンガーストライキをした挙げ句、憤死したとされる人物です。

だいやまーく上御霊神社

2024年9月06日

今回、初めて立ち寄ってみましたが、参拝客少ないですね。
京都を都と定めるにあたって、犠牲になられた方が祀られているのにねぇ。

なお、早良親王の死に関しては、桓武天皇が、意図的に飲食物を与えないで餓死させた、
という説もあるそうで、そういうことなら、余計、強力な怨霊になりそうですが、
餓死で思い出したのが、「即身仏」。

「即身仏」とは、僧侶や行者が、
自らの意思で食事を制限していき、最終的には餓死することで、ミイラ化した遺体のこと。
なのですが、もしかしたら、早良親王の一説のように、
敵対する人間を、逮捕監禁し、食事を与えずに餓死させた後、
その死体に高位の僧侶の格好をさせ、「即身仏」として祀ることで、祟りを封じる、
というようなことが、行われていた可能性も無きにしも非ずですよね。

宿儺の即身仏は、どういう経緯でそうなったのか不明ですが、
もし、獄門疆並の強力な檻に、宿儺を捕らえることが出来たならば、
これまでの食人に対する罰として、餓死させて、その後、即身仏としての体裁を整える、
てなことがあっても、不思議はないかも。
むろん、宿儺を捕らえるという、超難易度の高いハードルをクリアするのが前提ですが。

逆に、宿儺にしてみれば、万が一、そういう事態に陥ったならば、
呪物となって時を渡ることを選びそうだな、などと。

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それから、天元ですが、次ぎから次ぎへと疑問が浮かんできますね。
天元の今の状態は、以下のどれでしょう。

1宿儺と一緒に消滅した。
2宿儺が指を吐き出した時、外に飛び出し、どこかで生存している。
3伏黒の体内に残っている。


3は、生理的なレベルで嫌なのですが、以前から指摘されている、
「嵌合暗翳庭」の骨のようなシンボルが、一億人呪霊の想像図に似ているとされる件。
あれが偶然ではなく、意味があってそのように描かれているのだとしたら・・・・
もとより、一億人呪霊の発動権は、いまだ伏黒にあるわけですし、
3の可能性が、最も高くなりそうな悪寒。

天元については、天内との同化に失敗した後、12年もの間、
自殺行為と分かっていながら、他の星漿体候補と同化せずいたのは何故なのか、
という点も、相変わらず謎のまま。
生きることに飽いてしまった、とも考えられますが、
この辺りも、最終回までに、明らかにしていただきたいものです。
昨日今日と少し涼しかったので、伸び放題だった庭木の手入れをしました。
バラは、これまでの暑さで、1株が瀕死状態、3株が葉っぱゼロ、といった具合です。
3株の方は、もう少し気温が下がれば、回復してくれそう。
てな感じで、東京は少しづつ秋に向かっている気配がしてきましたが、
今週末は、まだまだ激暑い京都に行ってきます。
我ながら、酔狂としか言い様がない。

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久しぶりに、東京芸術劇場プレイハウスに行ってきました。
ちなみに、同じ建物の地下1階のシアターウエストは、
『呪術廻戦』で、日車が背広のまま湯船に浸かっていたところですw

だいやまーく月組『BLUFF(ブラフ)』-復讐のシナリオ-

ブラフ

正塚先生の別箱作品は、良作揃い。
何の下調べもせずに観劇しましたが、それを見事に証明してくれました。
途中で何度も笑わせてもらって、最後は、なるほどそういうことかと腑に落ちる。
誰も死なずに、お宝はゲットと、後味もイイ。
マフィアを騙す手口そのものは、超レトロな疑似科学で、
百年前ならば、引っかかる人もいたかも、というような代物でしたが、
善意の第三者?と思われていた人たちが皆、実は仲間で、
蚊帳の外にいたのが1人だけだったというのが、もしかすると、一番のオチなのかも。

『BLUFF』は、1990年(月組)以来の再演ということで、
埋もれていた作品が、今回、諸般の事情があって、発掘されたということですかね。
私自身、宝塚を見始めた、2012年より前の作品は知りませんし、
それ以降の作品でも、バウホールのみの公演だったりすると、見逃している可能性大、
なので、評判が良かった作品は、躊躇わず、どんどん再演していただけたらと。

キャストですが、風間柚乃くん、超はまり役でしたね
格好良くて皆に頼られるリーダーの青年と、
彼が変装した、エキセントリックな老化学者との行ったり来たりが、
役者的には最大の見せ場だと思いますが、上手すぎ、
それ以上に、危なげがなさ過ぎ。

おだちんを含む100期生からは、複数名のトップスターが誕生すると思いますが、
もし、おだちんに不安要素があるとすれば、芸達者すぎることですかね。
トップもそつなくこなせそうだが、専科でもイケルみたいなw
でも、それこそが彼女の個性で、そこがイイ。
月組の場合、2代続けて演技力いまいち、人気いまいちの長期トップの後、
月城かなと、鳳月杏と、演技力のあるトップに代わって、人気も上向いていることですし、
おだちんも、二人に続けと、そのように思う次第です。

暑いです。おまけに夕立もしょっちゅう。
晴雨兼用傘とペットボトルが必携のところに、冷房対策の羽織り物に、双眼鏡と、
夏の観劇は、際限なく荷物が増えていきますね。
雪組の「ベルばら」のチケットは、友会で無事にゲットできました。
どうしても見たいというわけでもないのに、なぜか見ずにはいられない、困った演目です。

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だいやまーく宙組『Le Grand Escalier-ル・グラン・エスカリエ-』

エスカリエ

本当に久しぶりの宙組。
1時間20分のショーのみの特別公演でしたが、内容は素晴らしかったです。
終盤の『未来へ』では、不覚にも、うるっときてしまいましたよ。
それにしても、宙組はやはり歌える。
ソロで歌う人全員が歌ウマというのは、宝塚的には奇跡に近いことですが、
それが、お馴染みの宝塚の名曲を歌い踊るのだから、悪かろう筈がないのでした。

少し心配していましたが、休演中にふくよかな体型になられる方もなく、
こってぃ(鷹翔千空)なんか、かえって綺麗になってる。
キキ(芹香斗亜)も、歌がワンランク上達したような気がしますね。
ずんちゃん(桜木みなと)は相変わらず安定しているし、何より宙組の良心ですから、
この調子で、2番手から初の生え抜きトップになって、組を立て直して頂きたい。

もえこ(瑠風輝)は、作中ではこってぃとニコイチで使われることが多い印象ですが、
フィナーレの扱いからして、3番手ポジということですね。
宙組でトップになれないなら、雪組に異動して歌を補強して欲しい、とか思いましたが、
今ところ、その必要はなさそう。
それから、マイ推しのりっつ(若翔りつ)ですが、最近ファンが増えている気がする・・・・

娘役は、全般的に地味ですよね。
娘1の春乃さくらは、技術的にもビジュアル的にも突出したところがなく、
華やかさも今一つなわけですが、彼女の持ち味は決して悪くない。
陽性のオーラを振りまいて周囲の人間を元気にする下町娘、といった感じですかね。
山吹ひばりは、逆に、箱入り娘キャラでしたが、いつのまにか、艶が出てきていたり。
これならば、次期娘1、行けそうな感じです。
それから、みねり、さりげなく娘2ポジでしたが、辞めて下さい。
今月はなぜか観劇のスケジュールが立て込んでしまって、
感想を書くのが後手後手に回っています。
宝塚以外は、特に印象深い作品を除いて、年末にまとめることになるかも。

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だいやまーく星組『BIG FISH(ビッグ・フィッシュ)』

bigfish

激しいチケット争奪戦が予想されたので、A席に絞って申し込んだところ、
幸運にも2階席をゲットできました。やったね!
シアターオーブも2階は許容範囲なんですよね。3階は最悪。

さて、『BIG FISH』ですが、ティム・バートン監督の映画は見ていましたが、
もう20年も前ということで、ストーリーについてはほぼ忘却、
カラフルでファンタジーな画面しか頭に残っておらず、
おかげさまで、新鮮な気持ちで観賞出来ました。
息子も観客も、変人パパに散々振り回されるけれども、最後は言動に納得が行き、
あの人もこの人も、物語を支える立派な要素だったと判明して、
心がほんのり温かくなる、そんな後味が良好な話でした。

この作品に関して、残念なところといえば、
ライブ配信もスカステの放送もなければ、円盤も発売されないという、
ブロードウェイ作品ならではの、厳しすぎる版権の部分ですかね。
調べたところ、映画の方は、レンタルですが、アマプラで見られるみたいです。

キャストですが、
礼真琴はやっぱり、ゴテゴテした歴史物のコスプレより、断然こちらの方が良い!
青年役はもとより、老け役も愛嬌があって、本当にはまり役。
次回の大劇場も、コメディタッチの現代劇ということで、大いに楽しめそうです。
息子役の極美慎は、逆に、肖像画から抜け出てきた中世ヨーロッパの王子なので、
向いているとは言えない役でしたが、悪くなかったです。
他の役も総じて、生き生きと楽しく、個性を際立たせる演技で好印象。
大希颯は、竹馬お疲れ様でした。


だいやまーく月組『Eternal Voice 消え残る想い』

エターナル

月城かなと&海乃美月の退団公演。
作・演出の正塚先生としても、大劇場で作品が上演されるのは、
2016年の『私立探偵ケイレブ・ハント』以来、8年ぶり。
そんな今作は、いかにも正塚先生らしい、ウィットに富んだ会話劇ではありますが、
大劇場ならではの、大掛かりな演出に欠ける上に、
例えば、柚香光の退団公演となった『アルカンシェル』と比べるとハッキリしますが、
退団するトップスターのために、"特別に作られた感"に乏しいんですよね。

これは、もしかすると、本来用意されていた作品が、
例のセクハラ問題で退団を余儀なくされた先生の作品だったため、上演中止となり、
急遽、お蔵入りしていた作品を発掘して、リニューアルしたのが今作だったとか、
つい、そんな想像をしてしまいます。
大勢の生徒に上手く台詞を割り振っていますし、決して駄作ではないのですが、
正塚先生は、やはり、良作揃いの別箱作品が見たいと、そのように思った次第です。

キャストの方は、
トップコンビは、長年連れ添った夫婦のような空気感で、安定している。
情熱的な恋愛がテーマではないので、この位でちょうど良いかも。
オカルトっぽい内容に合わせたのか、月城のメークが、いつも以上に暗かったのはちと残念。
一度で良いから、彼女の美貌を最大限生かしたメークをしてもらいたかったです。
鳳月杏は、次期トップの割には、出番が少なかった気もしますが、
彼女が演じた超常現象の研究家の方を主役にしても、この話、成り立つかも、
などと考えながら見てしまった。
次期トップ娘の天紫珠李は、やはり背が高いな、と思って確認したら166cmということで、
ちなつと大型コンビ、カッコ良いダンスが見られそうです。
あーさ、おめでとう\(^O^)/

比較的最近になってから宝塚を見始めた人にとっては、
あの国宝レベルの顔面からいっても、
あーさがいずれトップになるのは、既定路線のように思えたのではないでしょうか。
けれども、ここまでの道のりは、決して順風満帆ではなかったように思います。

あーさ

私が、あーさのトップ就任を確信したのは、2017年に雪組に異動してきてから。
最初の演目『ひかりふる路』で、サン=ジュストを演じた時でした。
それ以前、月組時代のあーさは、ハッキリ言って、人気の割には残念な扱いだった――
例えば、2015年の『1789』では、95期のあーさがトランプの兵隊役だったのに対し、
98期の暁千星はフェルゼン役ということで、
劇団が激推しする3期下のあり君とは、明確に差を付けられていたんですよね。
その後、バウ初主演となった『A-EN』も、単独ではなく、あり君とのW主演だったりと、
あり君より上げないよう、意図的に押さえ付けられている感さえありましたが、
この時期に腐らず頑張れたことが、今日に繋がったのだと考えています。

また、黄金の95期で、あーさがトップになったのは4番目ですが、
あと数センチ背が高かったら、もう少し早く就任していたかも、とは思いますね。
だいたいにおいて、劇団はトップ路線人事において、
まず身長で生徒を選別しているようなので、その辺の事情でしょう。
まぁ、実際に人気が出るのは、長身の生徒ではなく、顔が綺麗な生徒だったりするので、
劇団もいい加減、現実を見て欲しいところではありますが、
それにしても、圧倒的な実力で、身長の壁など無かったかのように突破した礼真琴は、
やっぱスゲーわと。

不時着

なお、朝美絢&夢白あや、新トップコンビのプレお披露目は、
東京建物Brillia HALL/梅田芸術劇場メインホール公演『愛の不時着』とのこと。
潤色・演出/中村一徳となっていますが、
宝塚にありがちな、欧米ナイズ、例えば、今回で言えば、
南北朝鮮を、冷戦時代の東西ドイツに置き換える――などは、されないみたいですね。
先行する韓国のミュージカルがあって、すでに日本でも上演されていることから、
変更が難しかったのか、契約の都合でそうなっているのかは分かりませんが、
韓流ドラマのファンでもない自分には、結構キツイです。
北朝鮮のプロパガンダを意識しながらの観劇とか、心から楽しめそうにない・・・・
何とかならんですかね。
「皇居三の丸尚蔵館」の開館記念展、
『皇室のみやび-受け継ぐ美』第4期に行ってきました。
ずいぶんと前に、昔の「三の丸尚蔵館」で若冲を見たことがあるのですが、
新しいミュージアムは広々として、しかも、今回は、写真も取り放題ということで、
良いことづくめでした。

若冲1 若冲2
伊藤若冲『動植綵絵』


永徳
狩野永徳『唐獅子図屏風』


万国絵図1 万国絵図2
『万国絵図屏風(二十八都市万国絵図)』


行成
伝 藤原行成『粘葉本 和漢朗詠集』

昨秋の第1期を見に行けなかったのが悔やまれますね。
行成の書は、大河ドラマの影響もあって、なかなかの人気ぶり。
一文字一文字も美しいのですが、
特に仮名文字など、あんなに真っ直ぐに書けるものなんだと。
中京方面の神社仏閣に行ってきました。
新緑がきれいで、巨木がいっぱい、テンション上がります。
伊勢神宮は、修学旅行の記憶が忘却の彼方へ去っていたので、めちゃ新鮮。
階段にまであれだけ高級な石材が使われている施設って、他で見たことないです。

だいやまーく豊川稲荷
豊川1 豊川2

だいやまーく熱田神宮
熱田1 熱田2

だいやまーく伊勢神宮 外宮
外宮2 外宮1

だいやまーく伊勢神宮 内宮
内宮2 内宮1
渦中の宙組が、6月から公演を再開することになりましたが、
所属している62人全員が参加する予定とのこと。
ということは、あのヘアアイロン事件の加害者や、パワハラしていた上級生も、
退団どころか異動もなく、堂々と『Le Grand Escalier』に出演してくると。

ちなみに、宝塚歌劇団というところは、
毎年新しく入ってくる生徒と同数の現役生を、引退させることで成り立っている組織。
何の落ち度の無い人でも、人気や実力に拠って徐々にふるいに掛けられ、
10年も在籍し続けることができるのは、ほんの一握り、なのに、
加害者に限っては、本人から身を引かない限り、辞めさせることができないと、
そういうことなんですかね。

モヤモヤするどころか、マジで勘弁して欲しいです。

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気を取り直して、最近観劇した宝塚作品の感想。

だいやまーく花組『アルカンシェル』〜パリに架かる虹〜

シエル

過去の経験からして、内容にガッカリすることが多い、トップの退団公演。
しかも、1本物で、題材も、宝塚ではありがちな、パリを舞台にしたレジスタンスの話、
ということで、駄作覚悟で観劇したわけですが、
これが思いの外の良作で、小池先生には、土下座して謝りたい。

小池修一郎は、座付き演出家の鑑!

と、今更ながら、私の中で、小池先生の評価が爆上がりしたわけですが、
良く纏まったストーリーもさることながら(フリードリッヒが良い人過ぎるきらいはある)、
今作の本質は、何より、柚香光を堪能するための作品だと、そう断言できます。

ダンサー兼振付家という、役柄の設定を最大限生かして、
得意のダンスを、様々な振り付けで踊らせたかと思ったら、ピアノの演奏まで。
カレー君の魅力が、余すところなく、盛りに盛り込まれています。
そのサービス精神が尊いのですよ。
宝塚のトップスターとしての彼女は、これで見納めになってしまうわけですが、
熱狂的なファンの皆様も、これだけやっていただけたら、思い残すこともないでしょう。

カレー君と同時に退団する、トップ娘役の星風まどかは、
オペレッタ『こうもり』のアリアを歌う場面が、最大の見せ場ですかね。
入団当初から歌もダンスも上手で、早くから抜擢されてきたまどか。
幼いイメージがあった宙組時代からずっと見てきましたが、
組替えを挟んで6年超も娘1をやっていると、貫禄が付くものだな〜と、感慨深かったり。

パリ
小池先生は劇中、パリ市の紋章にある標語、
『たゆたえども沈まず(Fluctuat nec mergitur)』を繰り返し登場させていますが、
そうすることで、隠された別のメッセージを発信しているような気もします。

だいやまーく星組『RRR ×ばつ TAKA"R"AZUKA 〜√Bheem〜』

rrr

映画の『RRR』は劇場で見ましたが、上演時間3時間の大作。
なので、1本物になるものと思っていたら、ショーが付いていて意外だったのですが、
宝塚版では、二人の主人公のうちの、ビームに焦点を当てるとのこと。
言われてみれば、確かに、ビームの話はシンプルですよね。
もう一人の主人公、ラーマの過去に遡る話も語られますが、全体としてはサクサクと進んで、
やはりダンスシーンが、最大の見せ場になってました。

「ナートゥ・ナートゥ」、本当に楽しいダンスですよね。
礼ビームと暁ラーマが並んで、サスペンダーにぐいっと手をやっただけで、
来るぞ、来るぞ〜と、劇場全体が盛りあがる。
ほとんど、お祭り状態。
映画では、手足の動きが速すぎて、どうやって踊っているのかワケワカメだったのですが、
宝塚の舞台だと、ああ、そうやって踊るのかと分かって、嬉しかったりw

にしても、トップ娘役・舞空瞳の退団発表には驚きましたよ。
外部のミュージカル作品で物を言うのは、何といっても歌唱力ですが、
歌よりダンスの方がずっと得意で、少女っぽさが魅力の彼女は、宝塚向きの人材。
長く娘1をやってくれるものと思っていたんですけどね。
残念です。
ずっとサボっていた、3月に観劇した作品の感想。
宝塚関連は、今週「花組」を観劇する予定なので、その時にまとめて。

だいやまーくミュージカル『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』

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3月19日、東京建物ブリリアホール。
これはマジ怖かった。
大竹しのぶの作った人肉パイが美味しくて、店が大繁盛とか、もう字面だけで怖い。
ティム・バートン監督の同名の映画がありますが、
スティーヴン・ソンドハイム作の、こちらのミュージカルの方がオリジナル(1979年)。
しかしそれとて、19世紀中頃からイギリスの怪奇小説に度々登場するようになった、
ロンドンのフリート街に理髪店を構える、架空の連続殺人者の物語を下敷きにしている。
とても怖いのだけれど、少し時間をおいて、もう一度見たいと思わせる作品。

18世紀末ロンドン。
美貌の妻ルーシーに横恋慕した治安判事ターピンによって、
無実の罪で流刑にされたベンジャミン・バーカー。
15年後、"スウィーニー・トッド"と名を変えて街に戻った彼は、
フリート街の、ミセス・ラヴェットの不味いパイの店の2階に理髪店を構え、
商売道具のカミソリを手に復讐劇を始める――

ラヴェットから、妻が自殺したと聞かされたトッドは、
ターピン判事や部下のビードルへの復讐を誓い、殺人に手を染めるのですが、
やがて、自分の正体に気付いた者から一般人まで、殺しに歯止めが効かなくなっていく。
共犯者のラヴェットも、死体の肉を使ったパイが評判となり、常に人肉の需要がある、
ということで、殺人マシーンと化してしまったトッドでしたが、
そんな彼に、遂に、ターピン殺害の機会が訪れる。
が、その直前、復讐の邪魔になるからと、咄嗟に殺してしまった乞食女が、実は・・・・

という、何とも血生臭い話ですが、
善良な若者2人が生き延びてくれたので、後味はさほど悪くない。
何より、狂気の連続殺人犯を、楽しそうにノリノリで演じる演劇界の両巨頭、
市村正親と大竹しのぶが超ヤバかったと、そういう作品でした。

だいやまーく舞台『千と千尋の神隠し』

千と千尋1 千と千尋2

3月28日、帝国劇場。
幸いチケットが当たったので、2022年初演に続いて、2度目の観劇。
何度見ても、本当に素晴らしい作品。
原作を忠実に再現していて、しかも、舞台作品ならではの臨場感も随所にある。
クサレ神の場面、カオナシの変化の演出が特に素晴らしい。
ジョン・ケアードは神!
ミュージカルじゃないのに何度も見たくなるなんて、私的にも希な現象ですよって。

ロングランが予定されているせいか、千尋役が2人から4人になるなど、
初演に比べて出演者が増え、かなりの大所帯となった本公演。
前回観劇した時のキャストは、千尋=橋本環奈、ハク=醍醐虎汰朗、リン=妃海風、
という組み合わせでしたので、今回は被らないように、
千尋=福地桃子、ハク=増子敦貴、リン=実咲凜音、という組み合わせを選びましたが、
どちらも良かった、というか、演出がキッチリ出来上がっているので、
それなりの技量のある役者が演じれば、誰が演じても、差が出ないようになっている。

『千と千尋の神隠し』は、この後、
ウェストエンドのロンドン・コロシアム劇場での公演が控えているわけですが、
ロンドン・コロシアムって、2300席もある大劇場なんですよね。
帝劇よりデカイ、宝塚大劇場クラスということになりますが、客席埋まるのかしら、
と思っていたら、想定以上にチケットが売れたため、公演期間を延長したとのこと。

そういえば、少し前に、ロンドンのバービカン劇場で上演された『となりのトトロ』、
こちらは英国人キャストによる上演でしたが、
大好評で、チケットが取りにくい状態が続いているとのニュースがありました。
ジブリ人気、海外でも健在です。
イギリスはフランスなどに比べて、日本のサブカル文化の受容が遅れている、
なんて話もありましたが、ここ数年で急速に染まってしまった、ということですかね。
週末は山梨に行ってきました。
ちょうど満開になった桜を堪能してきましたが、
その道すがら、両面宿儺?の石像を発見。

道祖神

実際のところは、足元に2体の人物が配置されていることから、
この像は「降三世明王」でしょう。
(足元の2体は大自在天とその妃烏摩で、通常は踏みつけられた状態で描かれる)
風化が進んで分かりづらいですが、4本の腕にはそれぞれ呪具を持っているようです。
あの宿儺が、のんきに道祖神などやっていたら微笑ましいのですが。

ところで、ジャンプ最新号の『呪術廻戦』ですが、
前回、地理的な要素から予想した通り、
東京オペラシティの戦いで、一応の決着が付きそうな流れになってきましたね。
それにしてもですよ、待ちに待った虎杖のターンが来た!と思ったら、
世間の注目はラルゥのトンデモ術式に集まってしまったり、
主人公なのに、どこまでも不憫な奴・・・・
まぁ、脹相お兄ちゃんとの共闘が少しでも見れたのは良かったです。

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旅行の本来の目的。今回見に行った山梨の桜の古木。

桜1
桜2
実相寺の桜。上は樹齢2千年とも言われる「山高神代桜」(エドヒガンザクラ)

桜3 桜4
慈雲寺の樹齢300年を超すイトザクラ(シダレザクラ)
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