零距離射撃

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零距離射撃(ぜろきょりしゃげき)とは戦車砲、野砲、高射砲、戦艦砲など、本来放物軌道にて着弾させる火砲の目視照準による垂直射撃のことである。日本軍が得意とした戦術であるが、戦後その技術が失われ、藤田誤郎南部響助平らが至近距離からの射撃が零距離(0m)射撃という誤用を日本に定着させた。

零距離射撃が要求される状況。

有効性[編集 ]

戦車砲、野砲、高射砲、艦砲などは目標の座標に対して砲の仰角、弾道を算出し、砲弾を標的に落下させるものである。兵器や建造物の上面は無防備であることが多く、加えて重力加速度9.8m/s[math]\displaystyle{ ^2 }[/math]により砲弾は破壊力を増す。故に砲弾が最も破壊力を帯びるのは仰角90°で垂直に砲弾を撃ち出したときである。この場合、照準器に目盛はなく、砲弾は座標を変化させないので零距離と呼ばれる。または、垂直軸に対して仰角が0°となるためともされる。垂直に撃ち出された砲弾は射出地点付近に着弾するため、敵方のみに被害を与えるためには射撃後速やかに移動できる機動性が求められる。日本軍は零距離射撃の特性を用いて自陣に攻め込んできた敵兵もろとも玉砕していった。

野砲[編集 ]

歩兵が携行出来る迫撃砲は容易に零距離射撃を行うことができる。自らが被害を受けないために射撃後直ちに砲を持って移動する必要がある。自軍が劣勢に陥って撤退する際には、砲を敵に奪われない為に砲を残しておく。ドイツ軍は砲にジャガイモを詰め込んでいくことが多かった。

八九式重擲弾筒
日本軍が第二次世界大戦中に運用した擲弾発射器。小さいながら威力が大きく、零距離での発射が多用された。これを手にしたアメリカ兵は照準器の使い方がわからず台座を肩や腿に当てて発射して骨を折りまくった。

戦車[編集 ]

現代の戦車の最大仰角は10°前後であるため、残りの80°分を傾斜などで稼ぐことも不可能となっている。

T-80軽戦車
ソビエト連邦が開発した軽戦車。零距離射撃を行うために最大仰角+60°までを得ることができた。限定品。
メルカバ主力戦車
イスラエルの主力戦車。戦車砲での零距離射撃ができないため、迫撃砲を搭載している。機銃や戦車砲では音や発射炎により周辺の群集が散開してしまうため、迫撃砲の零距離射撃により砲弾が落下するまでの時間差を用いて群集を引き付け最大効力を狙ったものである。

高射砲[編集 ]

高射砲(対空砲)は口径が大きく発射速度が速いため、零距離射撃では絶大な効果を発揮する。第二次世界大戦からは速やかな離脱ができるよう、車輌に搭載されることが多くなった。

戦艦砲[編集 ]

戦艦同士が同時刻に同じ座標上に存在することはないが、射撃から着弾までの時間差を用いて零距離射撃を命中させることは理論上可能である。日本海軍は最大仰角をとった上で船員を移動させることで船体を傾け零距離射撃を行った。また、轟沈した際に射撃要員は最後まで砲塔にとどまり傾いた船体を利用して零距離射撃を行い、戦果を確認に来た敵艦へ損害を与え、味方の船員が捕虜となることを防いだ。

狙撃銃[編集 ]

狙撃銃による遠距離の射撃では弾丸が放物軌道を描いて、標的のやや上方から体内に侵入する。標的の頭上から直角に命中させる零距離狙撃は、標的の活動を一瞬の内に停止できることから警察や特殊部隊の狙撃手にとっては必須の技術となっている。標的とほぼ同一座標上からの射撃を行うため、カモフラージュや消音を万全にし、心理学を学び標的の未来位置を正確に予測できるようにならなくてはならない。

イージス艦[編集 ]

日本の原子力潜水艦が「やまと」と名乗って反乱を起こしたときに制圧に向かったイージス艦が真下にいる潜水艦を攻撃するためにアスロックを垂直発射してそのまま自分の真上に落とすという零距離射撃で相打ちに持ち込もうとしたが、逃げられてしまい、単なる自爆となった。

誤用されるようになった発端[編集 ]

現在検索エンジンで表示される零距離、零距離射撃は、ここアンサイクロペディアを除いて正しい用法をされていない。彼らが意味する零距離射撃は、接射、至近射、近射、格闘と呼ばれるものである。

人は金で買える[編集 ]

藤田誤郎
自称元警察官。軍隊では一般的に知られている刃を横にして刺突する技術を「平突き」「牙突」などと称し雑誌に掲載して名声を得た。組み合った際の刺突を「牙突零式」としたため至近距離が零距離として一般に定着してしまっている。火砲ではない近接戦闘に零距離は存在しない。ちなみに牙突なる技は避けられても横薙ぎで対処できると解説しているが、伸びきった状態の腕を横に薙いでもほとんど斬れないため、雑誌の掲載内容の信憑性や本人の経歴が問われている。

当たれば億万長者だ[編集 ]

南部響助平
アメリカ空軍ラングレー基地所属のテストパイロット。射撃が凄まじく下手で自動拳銃を貸与するのは危険だったため、少しでも命中精度の高いリボルバーを使わされていた。至近距離を零距離と勘違いしており、日本のドキュメント番組でCQB訓練中「零距離、とったぞ!」と叫んだことから誤用が日本に定着してしまった。砲身に衝撃が吸収されエネルギー効率が極めて悪い六連パイルバンカーや、比重が軽くて威力が低下するばかりか極めて高コストなチタン製弾丸を用いた指向性散弾の開発に関わった。伊豆出身。

ババァがぁ〜![編集 ]

イカール公
17世紀フランスのネーデルラント継承戦争で活躍した竜騎兵。正義感が強い反面激情家で知られ、気がふれた初老の婦人を至近距離からマスケットで射殺したという逸話が有名である。この逸話をオマージュしたロボットアニメのシーンがアニメ雑誌でゼロ距離射撃と解説されたり、ゲーム化により「零距離メガビーム砲」という必殺技名になったことで誤用が定着した。砲弾ほど重力の影響を受けず、放物線を描かない光学兵器では零距離射撃は不可能である。

少し頭冷やしてろ[編集 ]

ラシリル・アホネン
フィンランドの女子スキージャンプ選手。2006年のスキージャンプ・ペア・トリノ大会で当時9歳の最年少選手でありながら入賞が期待されていた。しかし、トイェフ・サロタステ選手と息が合わず入賞を逃した。幼い彼女らは感情を抑え切れず、会場内で互いにスキー板を振っての叩き合いを始め、壮絶なキャットファイトをテレビカメラの前で演じた。この状況に興奮した日本の解説者が「ほぼ零距離!スキー靴を脱いでのスキー板直撃!」と実況したため、零距離が至近距離として定着してしまった。なおこの時点で本大会は最大視聴率3%を記録した。

関連項目[編集 ]

ウィキペディア 専門家気取りたちが2008年7月8日、この記事によりようやく「零距離射撃 」の項目を執筆し始めました。
現在の誤用を仮に認めたとすれば、これは零距離射撃による自殺である。
  • ゼロ距離射撃
零距離射撃とは異なるググってはいけない言葉この国病気である。
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