油屋

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油屋(あぶらや、ゆや、Oil station)は、ベンチャー企業家湯婆婆が経営する、湯治場である。また、油屋財閥グループをまとめて油屋と呼ぶ。

概要[編集 ]

油屋創業まで[編集 ]

油屋が所在しているのは通称「トンネルの向こう 」と呼ばれているパラレルワールドである。1961年にハー婆鳥大を卒業後帰国した湯婆婆は、この場所に油屋を創業した。

このパラレルワールドはの世界とつながっているともいわれるが、その実態は事故により偶発的に造られた世界である。ドラえもんの生まれたちょうど1年後の2113年 9月3日マツシバロボット工場で再び落雷事故があり、製造途中のロボット1台(後にトラえもんと呼ばれる)の理性回路が完全に破壊された。このロボットは工場から脱走し、タイムマシンで江戸時代に向けて逃亡した。しかし、タイムパトロールから逃げる過程で1948年に出てしまい、道具を放出して故障した。故障したトラえもんはタイムパトロールの手によって回収されたが、パラレルワールドをつくっている道具は回収されないままトンネル内に放置された。

これに目をつけた湯婆婆はパラレルワールドで油屋を創業し、残されたトラえもんの道具を利用しての世界と接続した。

営業実態[編集 ]

油屋は前述の通り、八百万の神御用達の温泉である。様々な種類の温泉で構成されている。川の氾濫平野の中央部の高台にあり、付近には商店街もあり、2005年頃から観光地化してきている。客からの評判は比較的良い。

しかし、油屋内部では人権問題となるような不法使用が行われていることが指摘されている。柳田理科雄調査団の調べでは、労働基準監督署が摘発してもおかしくないという調査結果が得られている。この結果を踏まえて、「空想科学読本」においては従業員の待遇の改善が必要視されている。また2002年に行われた一斉健康診断では、ボイラー室の釜爺は過労死寸前という結果であった。

この問題について、2001年記録映画千と千尋の神隠し」においてその実態が公開され、常識を逸脱した従業員の酷使、少女への脅迫、側近への虐待などが問題視されるようになった。

なお、油屋本社はタックスヘイヴンとして知られるケイマン諸島に拠点を置いている。ここは阪急8300系電車を保有している S&H Railway Co.,Ltd の所在地として知られる場所であるため、油屋と阪急王国の間には太いパイプがあると推測されている。

その他の諸問題[編集 ]

2001年オクサレさまの来店により、大量の湯の供給が必要になったが、従業員のが給湯を止めなかったため、25mプール2杯分もの湯が放出された。この湯はボイラー室めがけて流出し、油屋の機能が一時的に停止してしまった。

フロア構成[編集 ]

高層ビル並みの高さでエレベーター1台では足りない程度である。最下から最上までエレベーターを3回は乗らなくてはならない。 特に、低層エレベーターは危険がいっぱいである。

鉄道事業[編集 ]

油屋鉄道ではこの気動車しか走らない。

油屋グループは鉄道事業も展開している。油屋鉄道(環状線・中央線)と呼ばれる単線非電化の鉄道の運行および管理を行っている。油屋鉄道の正確な名称は海原電鉄電鉄という名前だが電気は通っていない。

海原電鉄」として開業したのは、油屋創業と同じ1961年である。(釜爺が「40年前の切符」と言っていることから推測される)

海原電鉄環状線の概要[編集 ]

海原電鉄環状線(うなばらでんてつかんじょうせん)は全線単線非電化で、一周およそ2000kmの環状線である。運転方式は一方通行環状運転であり、行き違いができる駅は存在しない。(もともと行き違い設備のあった駅でも、設備は使用されていないか、保守車両の置き場になっている)

非電化なので電車は走らないのに、なぜか千尋電車という俗称で呼ばれている。なお、この線路は元々あったものを油屋が買収したものである。

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沼原駅

駅名については一部のみが明らかになっている。

  • 油屋駅(中央線に接続)
  • 南泉駅(駅名標示板に駅名のみ登場。沼原駅の1つ手前の駅になる。)
  • 沼原駅(影の乗客たちが降りる駅。例の影少女がいた。珍しく改札員がいたり駅名表示板があったりする。付近には家や踏み切り、町が存在し、この世界の住人の利用する駅となっている。)
  • 北沼駅(駅名標示板に駅名のみ登場。沼原駅の1つ次の駅になる。)
  • 沼の底駅(千尋たちが降りた駅。壊れた時計以外に設備は見当たらない。付近には銭婆の家が。)

(注記)環状線はここから南西にも続いていて、南部を大回りした後、再び油屋まで戻ってくる。一方のみの運行。

(注記)電車先頭部と最後尾に「中道」とかかれた表示板があるが千と千尋の神隠し内ではこれは駅名なのか路線名なのかパヤオによる隠喩なのかは定かにはなっていない。

乗客[編集 ]

海原電鉄環状線にはもちろんのこと乗客がいる。彼らは半透明の影のようなもので顔は輪郭しかみえない。そのくせ実体はあるらしく座ったり荷物をとったりできる。カオナシとおなじようなものだろう。乗客は荷物を取る際、触った瞬間に普通の荷物を半透明の荷物にすることができる。乗客たちは全員が全員、男なら鳥打帽か紳士帽、女なら頭巾をかぶっている。また子供もおり踏切シーンの幼稚園児くらいの女の子、沼原駅ホームのブラウスの少女の二人がでてくる。なぜ二人とも少女なのか、男子はなぜでてこないのかは気にしてはならない。乗客たちは、子供がいることと洗濯物があったことを踏まえるといたって普通の生活を送っていることが伺える。また、電車内の広告から電話が存在することが分かるので、無口な彼らも喋ることは可能と見られる。しかし、ネオンでは「シアター」や「天然温泉」、「會舘」などの普通のものから「め」「蚕」「虫虫虫」などよくわからんものがあることからその生活実態は永遠の謎である。

油屋中央線の概要[編集 ]

油屋中央線(ゆやちゅうおうせん)は、油屋駅で環状線から分岐し、始発駅につながる全長5kmの路線である。環状線と相互直通運転を行っている。全線地下。元々油屋鉄道はトンネルの入口から油屋を経由し、沼の底に至る路線だけであった。しかし、沼の底から西部に延伸し、南部を通って再び油屋に至る環状ルートが完成すると、そちらが環状線と呼ばれるようになり、油屋駅と始発駅の間は中央線と呼ばれるようになった。

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営業実態[編集 ]

水没する線路を走る(でも美しい)

大きな河川の氾濫平野にあるので、しばしば線路が水没する。しかし、線路が水没している状況でも無理な運行を強行するなどの杜撰な運行管理が原因で事故が多発している。1970年には正面衝突事故が発生し、これによって運転方式が現在の一方通行環状運転に変更された。また動物持込はかまわないがたとえそれがネズミだろうとハエ鳥だろうと容赦なく切符の「お一人様」にかぞえられる。ケチとしか言いようがない。

2006年、この状態を改良するため全線を複線高架化して、線路が水没しないようにする計画と詳しい営業マニュアルを作成する計画が湯婆婆により発表された。

歴史[編集 ]

  • 1961年 - 創業。
  • 1962年 - 海原電鉄環状線を買収。
  • 2001年 - 油屋の待遇が問題視される。
  • 2004年 10月30日 - 柳田理科雄が「空想科学映画読本2」で待遇の悪さを指摘。
  • 2008年7月 - 湯婆婆の体調悪化が示唆される。
  • 2015年4月 - 油屋鉄道全線電化がされた。

関連項目[編集 ]

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外部リンク[編集 ]


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