壁線

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壁線(かべせん、英:Wall Line)とは、広島県 広島市横川駅からあき亀山駅まで至る西日本旅客鉄道鉄道路線 (地方交通線) である。中国山地のを乗り越え島根県まで作るつもりが、広島市内にとどまってしまうという悲惨な状況が続いている。

概要[編集 ]

中国山地という大きな「壁」を乗り越え、広島市と島根県 浜田市を結ぶ路線ということで「壁線」と名付けられた。太平洋戦争の壁を乗り越え、1969年までには横川駅から安芸太田町三段峡駅まで作られた。しかし、合理化の壁に直面し三段峡駅 - 浜田駅間の工事は中止となってしまった。それどころか、2003年には壁駅 - 三段峡駅間も廃線となってしまった。

廃線以降、当路線は広島市内で芸備線の近くを並走するだけとなり、当初の予定からあまりにもかけ離れた存在となってしまった。そこで、当初の目標を実現したい地元住民が立ち上がり、廃線となった区間の復活に取り掛かった。これは日本初の取り組みで踏切の壁にも直面したが、2017年には壁駅 - あき亀山駅間の復活させることに成功しており、「壁線」の名は伊達ではないことを全国に知らしめた。しかし、復活させたのはわずか1.6kmであり悲惨な状況であることには変わりないので、地元住民による運動は続いている。

今までにぶつかった主な壁[編集 ]

太平洋戦争の壁

太平洋戦争により、広島市内においていくつかの駅が休止に追い込まれた。また、浜田市では完成していた路盤にレールを敷設できないどころか、路盤が崩壊する事態に見舞われた。このような状況でも路線を完成させることは諦めず、戦後はひたすら延伸に励んだ。その際、再び路線崩壊の壁に直面しないために、浜田市内は直線に近い高規格な路線にすることになった。

合理化の壁

1954年には加計駅まで延伸したが、1968年に壁駅 - 加計駅間が国鉄から廃止すべき赤字路線に指定されるという壁に直面することになった。これに対して、浜田駅まで延伸させて特急列車を運行させれば需要が高まると主張して難を逃れた。さらに、翌年1969年には加計駅 - 三段峡駅まで延伸させることに成功した。

しかし、1980年に国鉄により三段峡駅 - 浜田駅は特急列車を通しても儲からないと判断された。工事は凍結され、地元住民は膝から崩れ落ちた。さらに、壁駅以北の廃止勧告も再び出された。これに対しては、「国鉄が工事しないなら観光列車を走らせる。そうすれば壁線全体では採算が取れる。」と主張して再び難を逃れた。こうして、全国的に行われていた廃線のラッシュには巻き込まれず、近くには利用状況が壁線より酷い三江線もあるため、しばらく安泰かと思われた。

ところが、1998年JR西日本によって壁駅以北に対して3度目の廃止勧告が出される。JR西日本は合理化をより重視しているため、この勧告はより大きな壁として立ちはだかった。三段峡駅 - 浜田駅間に言及しても納得させられず、乗らずに残そう運動で抵抗を試みた。それでも2003年に廃線となり、合理化の壁に屈するかと思われた。

踏切の壁

廃線になっても地元住民は決して諦めることはしなかった。そこで、第一段階として比較的利用者が見込める壁駅 - 河戸駅間に目をつけ、当該区間の復活を試みることにした。しかし、路線の復活は新設と同じ扱いとなり、当該区間にあった踏切を復活させることは「新設路線には踏切を設置しない」という原則に反するため、ここでも壁に直面することになった。

そこで、法律にあった踏切を新設できる例外規定にこじつけることにした。その結果、当初の予定から4年遅れたが、2017年に壁駅 - あき亀山駅[1] 間の復活を果たした。

現在進行形でぶつかっている主な壁[編集 ]

復活の壁

地元住民は中国山地の壁を乗り越えることを未だに諦めておらず、第二段階として廃線区間に観光列車を走らせることを予定している。廃線区間の観光名所には三段峡があり、秋には多くの観光客が訪れるため、臨時列車として走らせる予定である。しかし、JR西日本の協力が得られないため、住民だけで費用を捻出しなければならないという壁に直面している。

芸備線とアストラムラインの壁

先述の通り、壁線と芸備線は広島市内を並走していることで知られており、壁線の梅林駅から芸備線の玖村駅は歩いていけるほどである。また、アストラムラインは一部区間においてわざと壁線に沿うように作られており、営業妨害を仕掛けている。そのため、現在存続している区間も廃線になるかもしれないという壁にも直面している。

壁線を支持しているのは、安佐北区壁地区と安芸太田町[2] にとどまっている。一方、芸備線を支持しているのは安佐北区高陽地区・安芸高田市三次市などである。また、アストラムラインは西風新都だけではなく、県庁や本通まで伸びていることで中区からの支持も根強い。よって、壁線は数的に不利であることが分かっている。

しかし、芸備線では壁線で使われている快適な新車ではなくボロい気動車が走っている。また、アストラムラインには並走による損害賠償が命じられたため、運賃が高くなっている。このため、幹線の基準を超える輸送密度で存続できているが、いつどうなっても分からない。

対策として、壁線は幹線の基準を満たしている内に地方交通線 [3] からの脱却を目指している。しかし、JR西日本から相手にしてもらえず、幹線の一つである美祢線40倍以上の輸送密度を誇りながら地方交通線の壁を乗り越えられていない。

沿線[編集 ]

横川駅 - あき亀山駅間

広島駅から山陽本線と一体化しており、横川駅で分岐している。かつて単線で分岐していたため、上り列車と下り列車が待ち合わせを行う必要があり、運行時間や山陽本線に悪影響を及ぼすという小さな壁に当たっていた。2015年の工事により分岐箇所の複線化を行うことで乗り越えた。

しかし、横川駅を出ると終点のあき亀山駅まで全て単線となっており、列車の待ち合わせによる所要時間の増加や運行本数の少なさという壁に悩んでいる。広島市の郊外として住宅が密集し、複線化やホームの拡大は困難とされている。このような状況でも壁を乗り越えるべく努力を重ね、途中の七軒茶屋駅上八木駅においてホームの拡大にこぎつけることができた。これにより4両編成・20分間隔での運行を可能にした。それでも混雑区間であることには変わらないため、芸備線やアストラムラインに乗客を奪われないように、上八木駅に列車交換設備を何とかねじ込めないか検討し始めている。

あき亀山駅以北

安佐北区壁地区はすぐ北側に中国山地が広がっており、広島市中心部から見ると壁のようになっていることから壁という地名がつけられた。そのため、復活を目指しているあき亀山以北の区間は中国山地をかき分けるように進んでいる。

しばらく進むと安野駅が見えてくる。ここでは復活時に使える気動車を保存しているが、2022年雨漏りという壁に直面している。また、さらに少し先の津浪駅 (TSUNAMI Station) では、サザンオールスターズ桑田佳祐を呼んでヒット曲の「TSUNAMI」を歌わせる取り組みが行われている。廃線により来てもらうこと自体が壁となっているが、地元住民273 (TSUNAMI) 人で結成されるTSUNAMI隊は決して諦めていない。

津浪駅を過ぎると間もなく加計の街である。都会であることをアピールするためサンシャイン池袋ならぬサンシャイン加計を作った。60階建ての本家に対抗しようとしたが、人口の少なさという壁に当たり2階建てを作るのが関の山だった。それでも廃線区間の復活を諦めることはなく、加計駅のホームをすぐ使えるように整備するとともに、復活時に使える気動車の保存も行っている。さらに数駅先に進むと、かつての終着駅である三段峡駅に到着する。三段峡は秋の紅葉が特に見物であり、三段峡駅を復活させて秋に臨時の観光列車を走らせることは、地元住民の願いである。しかし、冬は積雪で閉鎖されることが多く、空気輸送しかできない中どうやって路線を維持するのかという壁を乗り越える必要がある。

三段峡駅から先は未だに鉄道が走ったことがない区間となる。しかし、三段峡駅までの観光列車を走らせることに成功した後、地元住民による運動の第三段階として浜田駅までの全面開通が計画されている。そのため、工事が凍結されるまでに作られていたトンネルは丁寧に保存することで、計画が実行されたときに活用できるようにしている。

脚注[編集 ]

  1. ^ 少しでも復活させようという地元住民の意地により、旧河戸駅からさらに400m先まで復活することになった。そして、成果をより大きく見せるために、さらに先にあった安芸亀山駅の名を借りた。
  2. ^ 広島県で最も人口が少ない。
  3. ^ 国鉄時代に、廃止すべき区間が含まれているのに幹線にはできないとされた。

関連項目[編集 ]

  中国四国鉄道
山陰地区 : AD山陰本線 - B因美線 - V伯備線 - C境線 - E木次線 - (削除) F三江線 (削除ここまで) - (削除) 若桜線 (削除ここまで)
岡山・福山 : SWX山陽本線 - K姫新線 - L宇野線(宇野みなと線) - M瀬戸大橋線(本四備讃線) - N赤穂線 - T津山線 - U吉備線(桃太郎線) - V伯備線 - Z福塩線
広島・山口 : GR山陽本線 - B可部線 - P芸備線 - Y呉線 - しかく福塩線 - しかく岩徳線 - しかく宇部線 - しかく小野田線 - しかく美祢線 - しかく山口線 - しかく山陰本線
新幹線 : 山陽新幹線
在来線 : JA山陽本線
高松起点 : YくろまるUくろまる予讃線・内子線 - Sくろまる愛ある伊予灘線 - DくろまるKくろまる土讃線 - Gくろまる予土線
徳島起点 : Tくろまる高徳線 - Nくろまる鳴門線 - Bくろまる徳島線 - Mくろまる牟岐線
岡山起点 : 本四備讃線(瀬戸大橋線)
三セク : AKくろまる阿佐海岸鉄道 - 智頭急行 - 若桜鉄道
中小 : 伊予鉄道 - 高松琴平電気鉄道

  JRの鉄道路線
JR北海道  (新幹線) 北海道新幹線
(在来線の幹線) Kくろまる(削除) Yくろまる (削除ここまで)石勝線 | HくろまるNくろまるSくろまるAくろまる函館本線 | HくろまるAPくろまる千歳線
(地方交通線) Gくろまる札沼線 | Aくろまる石北本線 | Wくろまる宗谷本線 | 日高本線 | (削除) 江差線 | 池北線 (削除ここまで)
JR東日本  (新幹線) 東北新幹線 | 山形新幹線 | 秋田新幹線 | 上越新幹線 | 北陸新幹線 | (削除) 長野新幹線 (削除ここまで)
(在来線の幹線) JA赤羽線 | JC五日市線 | JT伊東線 | 内房線 | JC青梅線 | 川越線 | JE京葉線 (JMFUNABASHIデルタ) | 相模線 | 篠ノ井線 | 上越線 | 常磐線 (中距離 | JJ快速 | JL緩行) | 信越本線 | 仙山線 | 仙石線 | 総武本線 (JO快速) | 外房線 | 高崎線 | CO中央本線 (JC快速) | JI鶴見線 | JT東海道本線 | 東北本線 (JU宇都宮線) | 成田線 (JO成田空港線) | JN南武線 (尻手短絡線) | JK京浜東北線 | 根岸線 | 白新線 | 水戸線 | JM武蔵野線 | JY山手線 | JO横須賀線 | JH横浜線 | 両毛線
(地方交通線) 飯山線 | 越後線 | 大糸線 | 大湊線 | 鹿島線 | 烏山線 | 北上線 | 久留里線 | 津軽線 | 東金線 | 八高線 | 弥彦線 | 米坂線 | (削除) 会津線 | 岩泉線 (削除ここまで)
(広域運転系統) 上野東京ライン | JA埼京線 | JS湘南新宿ライン | 仙石東北ライン | 仙台空港アクセス線 | JAJS相鉄・JR直通線 | JB中央・総武緩行線 (総武線各駅停車)
JR東海  (新幹線) 東海道新幹線 | 中央新幹線
(在来線の幹線) CJ関西本線 | 紀勢本線 | CB御殿場線 | CF中央本線 | CA東海道本線 (CA新垂井線 | 美濃赤坂線)
(地方交通線) CD飯田線 | CG高山本線 | CE武豊線 | 名松線 | (削除) 岡多線 (削除ここまで)
JR西日本  (新幹線) 山陽新幹線 | 北陸新幹線
(在来線の幹線) O大阪環状線 | VQ関西本線 | W紀勢本線 | P桜島線 | HJR東西線 | EAD山陰本線 (E嵯峨野線) | ASWXGR山陽本線 (AJR神戸線 | 和田岬線) | C草津線 | A東海道本線 (A琵琶湖線 | AJR京都線 | AJR神戸線) | D奈良線 | 博多南線 | V伯備線 | R阪和線 | G福知山線
(地方交通線) 大糸線 | B可部線 | K姫新線 | E木次線 | U吉備線 | 七尾線 | Z福塩線 | T和歌山線 | (削除) F三江線 | 若桜線 (削除ここまで) | T津山線


(広域運転系統) M瀬戸大橋線

JR四国  (在来線の幹線) DくろまるKくろまる土讃線 | YくろまるUくろまるSくろまる予讃線
(地方交通線) Uくろまる内子線 | Gくろまる予土線
(広域運転系統) 瀬戸大橋線
JR九州  (新幹線) 九州新幹線 (鹿児島・長崎ルート)
(在来線の幹線) 鹿児島本線 | 篠栗線 | 山陽本線 | 筑肥線
(地方交通線) 指宿枕崎線 | 久大本線 | 筑豊本線 | (削除) 松浦線 (削除ここまで)
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