シーランド公国
国の標語 : 海、あるいはイギリスからの自由 | |
シーランド公国の位置 | |
公用語 | 英語 |
---|---|
首都 | シーランド |
最大の都市 | シーランド |
首都機能分割都市 | 不明 |
指導者 | 不明 |
大公 | マイケル・ベーツ(自称) |
| |
面積 - 総計 - 水面積率 |
世界第Xxx位 0.00055平方k m 不明 |
人口 - 総計(2016年) - 人口密度 |
世界第Xxx位 3人 世界第xx 7273人/平方km |
政府 | 君主制(推定) |
国民的な英雄 | ロイ・ベーツ公 |
独立 | 1967年 9月2日 |
通貨 | シーランド・ドル (???) |
時間帯 | UTC ±0 (DST: 不明) |
国歌 | 海からの自由 |
宗教 | 不明 |
国際電話番号 | あるわけがない |
2017年時点において、シーランド公国を国家承認している国は皆無。 |
シーランド公国( - こうこく)とは、大海原の小さな家。元々は空き家だったが、パディ・ロイ・ベーツがこの家に住み始め、「自分は一国一城の主である」と主張したことから一躍有名になった。
概要[編集 ]
シーランド公国と呼ばれている家は、第二次世界大戦中にイギリスの周辺に作られた海上トーチカが元になっており、大ブリテン島の目と鼻の先に位置している。
独立国家だということを主張しているものの、国際社会のどの国からも国家とは認められていない。例えば、係留された筏か船に陣取って「ここは独立国家だ」と主張していても、季節の変わり目のせいだと思われるのがオチである。海に作られたトーチカが島とは見なされず、領土としても認められないのは、常識的に考えて正しいといえる。
だが、独立宣言から今日まで、家主が意外にも飽きることなく独立国家だと主張し続け、周りの国々はどうでもよさそうにしていたため、シーランドは未だに家として手入れされ続けている。
歴史[編集 ]
独立前後[編集 ]
戦後、トーチカは長らく無人だったが、元イギリス陸軍少佐のパディ・ロイ・ベーツが移住したことで人が住むようになった。
1967年、移住の直前、陸軍少佐まで勤めながら退役して、漁師と違法な海賊ラジオ放送の経営者という変わった経歴のロイ・ベーツは、放送法違反で摘発されそうになっていた。彼は司法の手から逃れるために無人のトーチカに移り住んだばかりか、何をトチ狂ったのか自らを大公と称し、トーチカを領土として独立宣言を行った。
ロイ・ベーツ公は華々しく独立を宣言したのだが、どの国の外務省も特に相手にしなかった。そしてイギリス海軍がシーランドに「領海侵犯」を行うと、ロイ・ベーツ公は紳士的に威嚇射撃で警告を試みたが、逆に逮捕連行されてしまった。
ところが、当時のイギリスの裁判所がシーランドはイギリスの領海外でイギリスの主権が及ばないと言うまさかの判決を下した。イギリスが事実上シーランドの独立を認めたとロイ・ベーツ公は狂喜し、直ちに独自の国歌と憲法を制定するに至った。
クーデター鎮圧と外交[編集 ]
1978年、ロイ・ベーツ公はカジノの運営を計画し、西ドイツ(当時)のアレクサンダー・アッヘンバッハを首相として迎え入れる。絶海の孤島で賭博という漫画のようなことを本気でやるのがロイ・ベーツ公の凄いところである。
ところがどっこい、首相アッヘンバッハは損得勘定を見誤ってクーデターを起こした。まさか、こんなボロ屋を奪い取って金になるとでも思ったのだろうか。彼はロイ・ベーツ公を国外に追放し、ロイ・ベーツ公の子息であるマイケル・ベーツ公太子を人質にとってシーランドに立てこもった。しかし、ロイ・ベーツ公はイギリスで20名の有志を募り、ヘリコプターを使って見事にシーランドを奪還する。自分の息子が人質にとられていたとはいえ、シーランド公国への執着振りには凄まじいものがある。
クーデターに失敗したアッヘンバッハらは西ドイツでシーランド公国亡命政府を樹立するというオチが付く。亡命政府は2017年現在まで続いていて、独自通貨も発行しているというから、こっちもこっちで凄い執着心である。
後日談として、シーランド公国が西ドイツにいるアッヘンバッハらに罰金の支払いを命じたのだが、交渉の矢面に立たされた西ドイツ政府は困惑。イギリスに仲裁を依頼するももともと勝手に独立した国であるため断られ、渋々シーランド公国に外交官を派遣することとなった。ロイ・ベーツ公は西ドイツが外交官を送ってきたことを自国の独立が認められたものと勘違いして狂喜乱舞し、罰金の支払いは忘却の彼方へと消えた。
とりあえず、このクーデターから分かることは、シーランド公国に関わっている奴は揃いもそろってロクデナシ揃いだということである。
イギリス領海拡大[編集 ]
1987年、イギリスが自国の領海を3海里から12海里に拡大することを宣言。これによりシーランド公国はイギリス領海に取り込まれることになったが、イギリス政府はシーランド公国にはノータッチで存在しないかのように扱った。
シーランド公国も同年に領海の拡大を宣言するが、幸か不幸か国際法上の取り扱い云々といった騒ぎは起きなかった。もしこの時点でイギリスが強硬姿勢に出ていれば面白国家は潰えていたであろうから、アンサイクロペディア的には幸いである。
近年のシーランド[編集 ]
2006年、老朽化した発電機から火災が発生。半世紀も前の骨董品なのだからこうなることは予想できるだろうに、資金をケチったのだろうか。火災発生から1ヶ月ほどで発電機及び配線は復旧されたが、国土全土を襲った未曾有の災害の復興にはケチった資金を大幅に上回る予算が投じられたものと思われる。肝心の国王(笑)ロイ・ベーツ公は無事だったのかというと、聞いて驚かないで欲しいのだがこの時は国外に住んでいて無事だった。(削除) もはや自分の国にすら住んでいない。 (削除ここまで)
2007年にはシーランド公国がオークションにかけられ、あわやスウェーデンの会社に落札されるのかと注目を集めたが、結局うやむやのまま終わった。
2012年、建国の父であるロイ・ベーツ公が91歳で大往生を遂げる。これを受け、摂政として国務を代行していたマイケル・ベーツ公太子が2代目大公として即位した。同時に、シーランド公国の人口が4人から3人へと25%も減少し、公国に影が差すこととなった。
軍事[編集 ]
シーランド公国は、自らの領土だと主張している小さなトーチカを防衛するため、軍事力を備えている。保有戦力は陸軍が兵士1名。主力武装はライフル1丁。陸軍は警察力も兼任している。海軍はカヌーだかゴムボートだか何かを保有し、空軍はヘリコプターを国外に待機させていると推定される。平時は海軍か空軍がシーランド公国への渡航に協力しているようだ。
もちろん、これっぽっちでは有事の際に何の役にも立たない。クーデターが起こった際のように、家主のコネにより友人の協力があったことなどから、有事には軍備増強が図られるようである。
経済[編集 ]
シーランド公国の主力産業は爵位の販売である。販売はウェブサイト上で行われており、男爵なら数千円で気軽に購入する事ができる。買えば「卿」や「男爵」として堂々と貴族を名乗る権利が与えられるが、それ以外のありがたみは何もない。ほぼジョークグッズである。他にも騎士団に加入する権利や国土の一部を販売している。
爵位等を購入すると、権利書と一緒にシーランド公国の歴史が綴られた冊子、大公一家の写真、ついでに公式キャラクターのシーランド君が印刷されたチラシが送られてくる[要出典]。
また、シーランド公国は独自の通貨(シーランド・ドル)・切手を発行しており、主に世界各国の硬貨・切手愛好家や、その方面の好事家の間で流通している。彼らが自称するところの国内で流通しているかどうかは、データがないため不明である。以前はパスポートも発行していたが、ドイツにある亡命政府も偽造パスポートを発行し始めたため、現在は販売されていない。
最近はインターネットサーバーを設置し、どんな情報であっても規制をかけない「データヘイブン」とする計画が立ち上がっているが、実行に移される見通しが立っていない。機密性の高いデータの保管が主な目的と謳ってみたものの、違法データのやり取りに使われるのは自明である。そうなれば、今で曖昧になっていたシーランドの立場がどうなるかは、お察しの通りである。
国旗[編集 ]
- 画像の比較
図1、シーランド公国旗
図2、株式会社ブリヂストンロゴ
当国に使われる国旗だが、よく見ると色合がブリヂストンのロゴに似ている。この色のままBと合体させてロゴ化したら間違いなくブリヂストンになってしまう。
一説によると、ブリヂストンはシーランド公国の建国から何らかの関与を行っているらしい。船を横付けする際に柱への負担を軽減するためのゴムタイヤや、鉄骨部分のネジなどもブリヂストンが厳選したものを使用しているらしい [要出典]。
関連項目[編集 ]
- 公式サイト(日本語版) - なんともひどい出来である
- イギリス
- 海上トーチカ
- ミクロネーション
- シーランド公国政府 (ドイツ) - 亡命政府。この執着心には呆れを通り越して感心してしまう。
- 西川きよし - シーランド公国貴族「西川卿」
- ファイルーズあい - 上に同じく「ファイルーズ卿」
......と、言いたい所ですが、アンサイクロペディアにあるまじき事態なのですが......シーランド公国という自称国家が実在することを始めとした上記の内容は(ごく一部を除いて)事実なのであります。そんなバカな!
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