ケルト神話

出典: へっぽこ実験ウィキ『八百科事典(アンサイクロペディア)』
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トムが仕事を終わって帰り、
シスも乳搾りに出かければ
さて、小太鼓は楽しく響き、
妖精の足は陽気に踊る。

前書き[編集 ]

親しい友人であるアンサイクロペディアンの皆さんへ(中にはそうでない方もいらっしゃるかもしれませんが)私が本を古本屋で買ったり、図書館から借りてきたりするときに考えていたのは皆さんのことでした。
もし皆さんが本当に真面目にケルト神話のことを学びたいならこの記事ではなく、『ケルトの神話、民話』フランク・ディレイニー著、鶴岡真弓訳のものや、ローズマリーサトクリフの遺したアーサー王物語、もしくはジェレマイア・カーティンの『アイルランドの神話と民話』をしっかり読むことをおすすめします。なぜならば、この記事は不真面目なアンサイクロペディアンのために書かれたものであり、真実は少しは書いてあるかもしれませんが、あてになるようなものはひとつもないからです。本当のことは、泉の貴婦人やメイヴ女王がとても綺麗な女の人であったことくらいでしょう。
ケルトの人々は文字を残しませんでした。長い記事を書く真面目なアンサイクロペディアンとは大違いですね。実はケルト人はものぐさだったのではなく、きちんとした理由があったのですが、おかげでケルトの神話の多くは忘れ去られてしまいました。アイルランド独立運動に影響されて、たくさんの作家が村の年寄りに話を聞いてせっせと集めたり、キリスト教のお坊さんが(多くのアンサイクロペディアンのように)書き残したものが、今残っているケルト神話です。
多くのアンサイクロペディアンのために、私は詳細な解説を加えました。ここに悲しみのデルドレやエーディンが不細工と書いても、クー・フーリンが腰抜けだと書いても、それが本当なのか嘘なのかわからないでしょう。一つ言っておきますが、Wikipediaに真実は書かれていません。これらの元ネタは前述した書籍に書かれているため、のぞいてみるだけ無駄でしょう。
皆さんが少しはケルト神話を好きになってくれることを願います。 グルーアガッハより

不真面目なアンサイクロペディアンのための概要[編集 ]

ケルトの人々の神話。どこに記されていたものがケルト神話にあたるかは下に詳しく書いてあるが、そんなことはどうでもいいでしょう。ギリシャ神話や聖書に負けず劣らず扇情的でア〜ン♥♥な内容。ここに登場する神々や英雄、名だたる美女たちのほとんどが道を外れた恋にア〜ン♥♥女装して忍び込んだ女しかいない島で複数の女性とア〜ン♥♥。それでもたくさんの男と寝床をともにする、つまりア〜ン♥♥したギリシャの愛と美の女神アフロディーテや動物に化けてまでア〜ン♥♥したゼウスには勝てないかもしれません。父親を酔わせてア〜ン♥♥}に及んだ旧約聖書のロトと娘たちには遠く敵わないし、ア〜ン♥♥な姿になったイシュタルには及ばないでしょう。それでもこれらの物語はアンサイクロペディアンの腰から下がる剣を悦ばせるに足る物語だと思います。
三つの枝[編集 ]
ケルト神話には三つの枝があります。枝というのは、分岐や種類を指す言葉です。ひとつめの枝は、大陸(ヨーロッパのことです)のガリアの神話。二つ目はずっと語り継がれてきた(これを口承といいます)アイルランドの神話。3つめはレディシャーロットゲストさんがマビノギオンと呼んだ、ウェールズの神話です。これにアーサー王伝説を加えて、四枝とすることもあります。ケルト神話には王様や英雄が何人も登場します。おはなしを読む前に、説明しておきます。北のアルスターの王様はコンホヴァル・マク・ネサと言います。マクと言うのは王様という意味です。アルスターにはクー・フーリンという英雄がいます。アルスターのお隣にコナハトという国があります。西のコナハトには2人王様がいます。アリル王とメイヴ女王といって、2人は夫婦なのです。コナハトには昔王様だったこともあるフェルグスという英雄がいます。赤枝騎士団の信頼できるリーダーです。フェルグスが王様の時は、フェルグス・マク・ロイと呼ばれます。中央のミースにはコルマク王という王様がいました。東のレンスターと並んで、あまり名前を聞かない王様です。彼とメイヴはア〜ン♥♥な関係があり、その他にメイヴはたくさんの戦士とア〜ン♥♥。これがあまりにインパクトがありすぎるためか、アリルの影は薄いです。
王様ではありませんが、マナナーン・マク・リルという海の神様がいます。マナナーンは普段は気前の良い穏やかな神様ですが、怒ると大変恐ろしいです

来寇の書 ⟨books of boroboro⟩[編集 ]

さて、皆さんにはこれからたくさんの名前を覚えてもらわなければなりませんね、この話は聖書でいう創世記にあたります。来寇の書は12世紀に書かれた。井村君江氏の訳がでているので、気になった人は読んでみると良いでしょう

誰も読まないでしょうけど

来寇の書の内容を一文にまとめると、先住民と侵略者が戦って、今のアイルランドができました'となる。これだけわかれば十分なアンサイクロペディアンにとってここから先は駄文。
ノアの大洪水でアイルランドへやってきた人は50人以上いたが、生き残ったのは魔法使いのフィンタンだけだった。
フィンタンは朝は鮭の姿になって海を自由に泳ぎ、夜は鷲の姿になって山脈や丘のてっぺんを眺めた。ちなみに鮭は智慧者の象徴である。彼は鮭のままぼんやりしているうちに、 フィネガスという魔法使いに捕まえられて、白い帽子野郎に食べられてしまった。
次にアイルランドへやってきた人はパルトローンと妻のデルグナッド、それにたくさんの従者たちだった。パルトローンは島を隅から隅まで調べて、湖が一つ、河が九つ平原を一つ見つけた。パルトローンは森を切り開いて平原をさらに三つ作らせ、川の流れを変えさせて湖をさらに三つ作らせた。民はこんなに大変な仕事は酒なしじゃやっていられないと ビールを作り始めた。そのあとパルトローンは家を作り、称号や法律を作った。
パルトローンたちはずっとフォウォレ族と闘っていたが、フォウォレ族はふわふわと宙を漂うばかりで、一向に効き目がなかった。疲れ切ったパルトローンたちに疫病が襲いかかり、皆死んでしまった。生き残ったのはパルトローンの甥のトゥアン1人だけだった。
トゥアンはやせ細って、すっかり老人になった。トゥアンは人が来るのを見た。ネウェドという男が男と女を4人づつ連れてきたのだった。ネウェドたちはそこに住み着いて、毎晩のようにア〜ン♥♥。時々はパルトローンのように湖を増やしたが、まだ住み着いていたフォウォレ族と戦わなければならなかった。結局ネウェドたちは皆殺しにされてしまった。
そして誰もいなくなった
また新しい人が来て、今のアイルランドを作った。大昔に戦争に負けたフィル・ヴォルグという種族で、フィル・ドウナン族とガリオイン族の二つに分かれており、 この二部族の間でアイルランドは五つに分けられて、南のマンスター、東のレンスター、北のアルスター、西のコナハトに、真ん中にミースになった。 さらに細かい州があって小さな国を支配していた。一族は豊かに暮らしていたが......
また人?がやってきた。神とも言われる。トゥアハ・ダナーン、ダナーン神族とも呼ばれるダヌ族は文明や芸術の象徴である。のちに出てくる魔法を使えることや宝、華やかなチャリオット戦車など文明を象徴するモチーフが登場することから明らかだろう。
あとに述べる戦いでフィル・ヴォルグの一族は新参者に負けた。トゥアハ・ダナーンは生贄に処女を要求し、フィル族はそれを差し出さねばならなかった。
ダヌとは女神の名である。つまり修道士によって書かれた本では王族や魔法使いとされているが、ダヌ族は神の一族なのである。ここでダヌとはどんな人物なのか描写できれば良いのだが、彼女の物語は残っていない。地母神なのではないかといわれているが、実はケルトには男性の地母神が存在する。ダグザである。
ダグザは善き神を意味する。彼は大釜を持ち、それで粥を作れば粥はいくらでも増え、決してなくならないとされる。男性神が調理器具を持つのは珍しいことである。ダグザは他に鎚や棍棒を持っているが、英雄はそれぞれ自身を象徴する物を持って描かれる。動物のこともあれば、衣服の色が指定されていることもある。例えば軍神アレスであれば、ゼウスであれば。オリーブオイルを持った二枚目がいればもこみちというように。
大釜は命を育む子宮、鎚は男根を意味する。即ち一人ですべてを作り育むことの可能な神であったことを示し、どちらも所持していたことを示している。

軍神ルグの話[編集 ]

なんの芸術性もなくこの話をまとめるとすれば、チート最高神の話である。昨今の小説と違うのは、ルグが生まれるまでの長い歴史がまず描写され、ルグが非凡な才を持っていることだろう。ことあるごとに彼は特別な生まれで特別な力を持っていると描写される。
ルグが生まれる前から、トゥアハ・ダナーン族は素晴らしい魔術道具を持っていた。
  1. 運命の石
  2. 軍神ルグの槍
  3. ヌアドゥの剣
  4. ダグダの大釜


これらの前にネウェド族は負けてしまったが、トゥアハ・ダナーン族も全くの無傷というわけではなく、王のヌアドゥの左手が切り落とされてしまった。トゥアハ・ダナーン族は無能を王に据えたが、いずれも長続きしなかった。ダヌ族はブレスを追放し、義手をつけて戻ってきたらヌアドゥにまた王様をやってもらうことにした。銀色の義手からヌアドゥはアガートラムと呼ばれた。
気の短いアンサイクロペディアンの皆さんはルグの名前がつけられた武器が出て来たのにも関わらず、本人が登場しないのは不服かもしれない。しかし神話とはそういうものなのだ。聖書においてもアブラハムからキリストまでの長い長い系譜から始まる。アブラハムを先祖に持つのは種さえ提供していない養父のヨセフというのに、だ。英雄であれ救世主であれ特別であらねばならぬ。
トゥアハ・ダナーンが追放した王は母にフォウォレ族を持っていた。かくして トゥアハ・ダナーンとフォウォレ族と対立し、長く争うことになった。
ところでフォウォレ族には隻眼の戦士バロルがいた。バロルは予言によると、自分の孫に滅ぼされるということだった。彼は娘エトネを誰もいないトーリー島に閉じ込めていた。

トゥアハ・ダナーンの戦士キアンはバロルに復讐の機会を狙っていた。ある日キアンは女を装ってトーリー島に入り込み、エトネとその侍女たちを誘惑した。女たちは皆赤子を産み、エトネには三人の子が生まれた。ハーレムである。 このことがバロルの耳に入ると、バロルは赤子を皆海に捨ててしまった。 しかしエトネの子のうち魔力によって生き延びた。その子はルグと名付けられ、海の神マナナーン・マク・リールに育てられた

ルグは銀の手のヌアドゥに会いにタラに行った。城へ入ろうとするとすると門番が 「あなたには何ができますか?」 と聞くので、ルグはこう答えた。 「なんでもできます」 先見の明があったヌアドゥはルグに王座を譲り、ルグはダヌ族の王になった。ルグが贈られた品は以下二つ。

  1. 舵取りのいらない船
  2. 水面を走れる馬

マク・ドナ⬜︎ド第二の戦い[編集 ]

ルグの月見バーガーが盗み食いされた。犯人はタラニスの息子三兄弟だった。ルグは復讐したかったが、⬜︎ッテリアを滅ぼすためにはこの三人を欠くことは出来なかった。月見バーガーはシーズンが終わっていたため、三兄弟は以下のものをルグに渡した。
  1. りんご......海の東のはるか彼方に成る黄金の実。食べた者の絆や病を癒す。
  2. 豚の皮......南国の館にある。被せた者の傷を癒す。
  3. 赤熱の槍......周りの物を溶かしてしまう熱い槍東のミースの王が持っている。
  4. ×ばつ2......とても速い
  5. チャリオット
  6. ×ばつ7......どれだけ食べても無くならないか
  7. 料理用の串......人魚の持つ串。
げにおそろしきは食い物の恨み。ルグは⬜︎ッテリアの戦いが終わった後、三兄弟をパテにしてしまった。その頃丘で三度叫び声という声が上がったという。

指しゃぶりの英雄 [編集 ]

フィン・マックールとそれにまつわる物語には、いくつかパターンが存在する。詳しくはこちらを参照まず最初に述べるのは、彼の誕生といかにして世界の叡智を手に入れたかである。本項ではフィンマックールの黄金時代ともいうべき輝かしいエピソードを語る。いくつか先で述べるディアルミドとグラーニャの逃避行に於いては、ディアルミドの黒子の前に敗北する、みすぼらしいかつての英雄の姿だ。
多くのアンサイクロペディアンは指しゃぶりを卒業しているだろうか?出来ていなくても案ずる必要はない。これから語る彼は、指しゃぶりによって森羅万象を知り、世界の叡智を見ていたのだから。
フィンの誕生は預言されていた。祖父を殺すと言われていたのである。フィンの祖父はまだ乳飲み子の彼を湖に突き落とした。フィンは海神マナナーン・マクリールの加護を受け、湖を泳ぎ切り 生きた鮭を掴んで陸に上がった。彼その時は生まれたばかりの赤ん坊だった。それを見た彼の伯母はおったまげた。成長した彼は、白い、という意味のフィンという渾名をつけられる。彼は色白で金髪、白い帽子を被っていたという。
魔法使いのフィネガスの元に弟子入りした彼は鮭の調理を任される。この鮭とは来寇の書に登場するフィンタンだった。知恵の鮭。預言によればフィンという魔法使いがこれを食べ、世界の叡智を手に入れるとされていた。フィンは焼いている時、跳ね返った油を舐めてしまった。自分に違いないと考えたフィネガスは鮭を食べようとしたが、フィンとはフィネガスのことではなかった。フィネガスは残りの鮭をフィンマックールに食べさせた。これ以降、彼は親指をしゃぶるたびに状況を覆すような知恵を得て、数々の難題をこなすようになった。フィンはフィアナ騎士団を結成し、結構長生きした。
フィン・マックールはその生涯で三人の妻を娶った。一人目の妻は息子オシーンを産んだ後、鹿となって消えた。オシーンは仔鹿という意味である。二人目が亡くなると、フィンはグラーニアという若く美しい乙女を娶った。
グラーニアはジジイに興味なんかなかった。若くてイケメンの方がよかった。物足りないグラーニアはフィアナ騎士団の面々を見定めた。グラーニアはオシーンに声をかけた。
オシーンにはゲッシュがあった。ゲッシュとは戦士が交わす約束事のことで、〇〇しないという 縛りプレイをすることで代わりに強さを得られるというもの。ゲッシュが実際何に使われるかといえば、妬み嫉みや不倫防止で、オシーンもその例に漏れず、父の女性には手を出さないというものだった。
グラーニアが次に目をつけた相手はまさに最悪の人選と言えた。ディアルミド・オディナは艶々した黒髪を背中に流した色男だったのだが、特筆すべくはそこではなく、彼のホクロだった。妖精からもらったというそれは、彼に見つめられたらたちどころに惚れさせてしまうものだった。グラーニアはディアルミドにすぐさま夢中になり、自分を連れて逃すよう呪いをかけた。二人が逃げ出したその日から、フィアナ騎士団の執念とも言える追跡が始まった。

:ディアルミドは エロゲーの主人公のような能力を持ちながら、本人は貞操のきっぱりした真面目な人物だった。筆者はその手のゲームに知識がほぼありません

二人は行く先々で苔を齧って暮らしながら、手を出してませんというメッセージを残した。十二年にも及ぶ追跡の後ディアルミドとフィンは和解した。ディアルミドとグラーニアはようやくア〜ン♥♥。しかしディアルミドは猪に襲われて、フィンに見殺しにされ亡くなってしまう。グラーニアは嘆き悲しんだが、哀れな好色ジジイに言い寄られ、じりじりと嫌がらせをされ続けた。とうとう根負けした彼女はフィンの妻に戻った。これを騎士団の面々は冷ややかな目で見た。
何百年も後、フィンもグラーニアもとっくに亡くなっている頃。常若の国へ行っていたオシーンは以上の事を語った。彼の身体は年老いており、語り終えるなり.........

クー・フーリン[編集 ]

彼は青い髪でもなければ、全身ツナギタイツでもなく、ましてや自害などしていない。なお鮭に関してはアイルランドの名産品であり、ケルトでは馴染み深い食材であるため、食べていたと思われる。ホイル焼きだったかどうか知らないけど。セタンタという幼名がある。
コンホヴァル・マク・ネサ王の妹が行方不明になった少し後、コンホヴァル王は湖で美しい女を見つける。妹だった。ア〜ン♥♥しようとしたのか妹だとわかったのか定かではないが、王は妹を呼び出した。彼女は身籠っており、セタンタという男児を産んだ。これがクーフーリンである。
スポーツの大会で優勝した彼はコンホヴァル王の食卓へと招かれる。 ついうっかりクーケシンに後から人が来ることを伝え忘れた。クーケシンは三匹の犬を侵入者(セタンタ)に向かわせたが、セタンタは ついうっかり全部殺してしまった。この事からセタンタはクーフーリンとなった。
クーフーリンはこの後犬を絶対食べないというゲッシュを立てさせられ、クーケシンの代わりの犬を調達する羽目になった。
クー・フーリンは影の国の女武者スカサハに弟子入りした。彼はスカサハの過酷な修行に耐えた。彼女はクー・フーリンへゲイボルグという魔槍を与えた。クーは師匠の娘のウアサハと双子の妹のオイフェと結婚した。彼にはもう一人、エウェルという妻もいた。このうち子を産んだのはオイフェだけだった。クー・フーリンの子はコンルと言って、メイヴの策略に嵌まったにクー・フーリンによって殺されてしまう。
クー・フーリンの最後は犬を食べさせられたこととも、メイヴの軍勢に一人立ち向かいやられたとも言われている。しかしアイルランドの郵便局では赤い槍を自ら胸に突き立てる全身ツナギタイツの銅像がかがげられている。

悲しみのデルドレ[編集 ]

ケルト神話のお家芸とも言える、破滅をもたらす美女とジジイと間男
その赤ん坊は、腹の中からおぞましい叫び声をあげた。将軍とその美しい奥方の間にできた子だった。この不吉な出来事に、ドルイド僧とコンホヴァル・マク・ネサ王までが駆けつけた。ドルイド僧は赤ん坊についてこう予言した。将来美しい女性となり、三人の若者を路頭に迷わせ、国を二つに分かち、哀しみのデルドレと呼ばれるだろう。これを聞いた者は直ちにその赤ん坊を切り捨ててしまおうと言い出したが、奥方の強い反対のもと、赤ん坊はコンホヴァル王のもとで厳重に育て、ゆくゆくは妃とすることになった。
デルドレはラプンツェルよろしく塔の中で乳母以外の人間を知らずに育った。乳母は年老いた王の元でこの無邪気な少女が一生を終えるのはよくないと思い、若者とデルドレを引き合わせた。
予言通りデルドレは高名な三兄弟の人生を破滅させ、愛した男と死に別れ、日々泣いて暮らすことになった。デルドレの墓からキヅタが伸びて、恋人の墓までを繋いだという伝説が残っている。

紫色の毛虫への求婚[編集 ]

一定の年齢になった男性が昆虫に興味を示し、標本などという死体のコレクションをしたり、肢や翅をもいだりして遊ぶことは周知の事実だろう。しかしこの神話は常軌を逸している。三人の男が毛虫を取り合った
コナハトの王アリルはインパクトの強すぎる妻と周辺の国の豊かさや強さに囲まれ、いささか地味。しかしアリルにも自慢できるものがあった。毛虫だった。毛虫は完全変態すれば紫色の蝶になるはずだった。蝶はケルトでは霊魂の象徴である。ところで動物の骸に集まる不吉な蝶をご存知だろうか。
毛虫を取り合って、ミディルとオイングスという二人の王がやってきた。アリルは二人のどちらを選ぶかは毛虫に任せた。取り合いはエスカレートし、金の籠に入れて鳥から守り、毎日サンふじの果汁をあげるということから、結婚して子々孫々世話するというところまで発展した。蜂蜜酒を服に撒いてきたミディルが毛虫によって選ばれ、一人の王と一匹の毛虫は結婚した。この頃には毛虫は変態し、紫色の蝶になっていた。ところでミディルにはファムナハという魔術に長けた妻がいた。ファムナハは夫が毛虫なんぞとア〜ン♥♥しているのに恥ずかしいやら怒ろうにもアホらしいやらで放っておいた。
ファムナハは日に日に弱っていく毛虫を頃合いかと思って標本にしてしまった。普通の標本とは違って、毛虫は眠り続けているだけだったが。それでもミディルは激怒した。ミディルは元に戻そうとしたが、無理だった。ミディルは毛虫を捨てて、オイングスが拾った。オイングスは夜のうちだけ毛虫を目覚めさせることができた、毛虫は好きに飛び回って、女性に飲み込まれてしまった。生まれ変わった毛虫はエオホズ王と結婚し、時々アリルとア〜ン♥♥。毛虫は飛んでいる最中、ミディルに捕獲され、故郷へ連れて行かれた。一匹の毛虫と王は末永く幸せに暮らしたそうな。

ボイン・トー[編集 ]

別名:クアルンゲの牛取りクーリーの牛争い。
コナハトの女王メイヴは夫のアリルとめいめいの宝箱を見せ合った。ところ、アリルは白い角を持つ美しい雄牛を持っていたことが発覚する。メイヴは夫の持つフィンドヴァナハに負けない牛を欲しがった。スネ夫のラジコンを羨ましがるのび太ののようにを想像していただきたい。困ったことにこの夫妻は双方ともにお金持ちで権力もあり、財布が別々だった。
メイヴはアルスターにいるクーリーという牧場主から牛を騙し取るが、酔った部下のせいで発覚してしまう。これを発端に戦争が始まった。これがボイン・トーである。メイヴは夫に夫婦は二人で一人、あなたのものは私のもの、ジャイアン理論というを持ち出し、クーリーの牛目当てにアルスターに攻め入った。
ところでアルスターには最強の戦士クー・フーリンがいた。アリルとメイヴの軍勢はこの男一人によって半分以下になった。流石に痺れを切らしたメイヴ側が和平交渉にはいると、クー・フーリンはこんな要求をした。毎晩一人、屈強な戦士を一人寄越すように。メイヴの戦士はこうしてじりじりと数を減らされたが、メイヴはクー・フーリンに自分の自分の寝室に来るよういった。クー・フーリンはこれを拒んだためメイヴはクー・フーリンを残りの戦士で倒した。クー・フーリンはこうして死んだ。メイヴの戦士全ても死んでしまった。
さて、肝心の牛はというと、人間たちが争っているうちに死んでしまったという。
名前の由来はアヌの乳房と呼ばれる丘陵地帯に由来し、まあ要するにボインボインということだ。

用語解説[編集 ]

ドルイド僧

物語においては主人公が生まれる直前に現れて、その生涯を予言する智慧者。生まれるのが女児ならば不幸になり、男児ならば華々しい戦果をあげる英雄となる。米花町の死神より酷い。男女差別だ。

アホが食べると世界の叡智が流れ込んでくるのに耐えきれず鼻血を出して死んでしまうとされる。理性ある頭の良い者だけが生き残る。

ケルトの祭り

サウィン祭ユールその他細かな祭りがある。よく用いられるのはヤドリギ。

フォウォレ族

実体がないだとか、酷く醜いだとか描かれる先住民。文明が未発達。下記は属する者の名。
  • バロル......隻眼の戦士。
  • エトネ......バロルの娘、ルグの母。
  • ブレス......ダヌ族の父を持ち、ダヌ族から追放された。
  • ルグ......ダヌ族の指導者。フォウォレ族を海へ追いやる。

ダヌ族

文明の象徴。魔法を自在に操り、一時はアルスター以外のアイルランド全域を支配していた。
  • ヌアドゥ......ネウェド族との戦いで腕を落とし、銀の義手をつけている。
  • ルグ......最高指導者。フォウォレ族との混血。
  • キアン......ルグの父。
  • トゥレン......タラニス、トールとも。雷の神。息子が三人
  • トゥレンの三兄弟......ブリアン、イウハル、イウハルバ。
  • エーディン.........紫毛虫。一説によるとエリン国の継承権の暗喩とも

地名

  • エヴィン・ワハ
  • タラの丘
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