自然と健康を科学する ツムラ
  1. HOME
  2. 日本の自然と伝統文化
  3. 暦と暮らそう ―四季と生きる―
  4. 魚上氷(うおこおりをいずる):七十二候

立春 末候

魚上氷(うおこおりをいずる)

2月14日〜2月18日頃

シェアする

氷が解け、魚たちの様子が見えるようになる頃

冬の間、水底にじっと身をひそめていた池や川の魚たちは春を感じると、様子を伺うように水面近くに上がってきます。魚にとって1度の差は、人間の5度に匹敵するそうです。早春はまだ寒く、寒暖の差も激しいため、あたたかい日には上がってきて、寒い日にはまた潜ってじっとしています。氷が張る日もあれば、解ける日もある。「魚上氷」は、そんな季節をあらわしています。

水がぬるんでくると、人はなんとなく水をのぞきこんでみたくなるものですし、生きものの様子にも自然に目がいきます。水辺にはマガモやコガモ、オナガガモなど、水鳥たちがいきいきと泳いでいます。秋には地味な色合いだった水鳥たちも、いつの間にか華やかな繁殖羽に変わり、オスとメスの違いがよくわかるようになっています。もうすぐ北へ帰っていく水鳥たち、少し動き始めた魚たち。

関連する七十二候

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /