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平野歩夢 限界突破で今季初V!満身創痍「ラスト一本」で逆転 男子日本代表が表彰台独占!スノボW杯HP

[ 2024年12月22日 04:00 ]

スノーボードW杯ハーフパイプ第2戦 ( 2024年12月20日 米コロラド州コッパーマウンテン )

スノーボードW杯のハーフパイプ第2戦で優勝した平野歩夢と清水さら(@fisparkandpipe)
Photo By 共同

決勝が行われ、男子は北京冬季五輪金メダルの平野歩夢(26)が97・00点で今季初優勝し、女子は15歳でW杯2戦目の清水さら(ともにTOKIOインカラミ)が90・50点で初制覇を果たした。平野歩は大技を入れた3回目の試技で逆転し、昨年のこの大会以来、通算7勝目。男子は開幕戦覇者の戸塚優斗(23=ヨネックス)が2位、昨季種目別王者の平野流佳(22=INPEX)が3位で日本勢が表彰台を独占。昨季種目別女王の小野光希(20=バートン)も3位に入った。

11月に右肋骨を骨折し、さらには今大会直前に腰を痛めた。平野歩は満身創痍(そうい)で挑み、限界を突破した。逆境をはね返して栄冠を勝ち取り「力を振り絞って出した。強い気持ちで乗り越えられた」と達成感に満ちた表情で語った。

決勝では痛む体に追い打ちをかけるように、2回目まで失敗。崖っ縁の状況で、勝負師は達観した。「泣いても笑ってもラスト一本。ある意味で力がちょっと抜けた」。3回目は斜め軸に縦3回転、横4回転する「トリプルコーク1440」を冒頭から決め、その後も次々に高回転技に成功。勝負強さを発揮して悲願の金メダルを獲得した北京五輪を再現するかのような逆転優勝だった。

会場での練習初日に腰を痛めた後は、歩行も困難な状態だったという。19日は朝から宿舎の部屋で治療。ほぼぶっつけ本番で臨んだが、躍動感ある滑りで空中を舞った。村上大輔コーチは「あれだけの高さができた。ケガをしている体じゃない」とうなった。

表彰式後、平野歩は張り詰めていた気持ちが和らいだのか「今は凄く体が痛い」。苦笑いしながらも誇らしげだった。

≪女子は15歳の清水が2戦目の初制覇≫新星の誕生だ。将来有望な15歳の清水がW杯初制覇をやってのけた。五輪2連覇中のキム(米国)も抑え「一緒に大会に出るのも初めてだった。凄く緊張もしたが、優勝できたのはうれしい」と、はにかんだ。

1回目の冒頭から横2回転半技を連続でつなぎ、高得点をマーク。そのまま逃げ切り、表彰台の頂点に立った。ただ、2、3回目でともに大技「フロントサイド1080」を失敗。完璧な自分を出せなかっただけに「悔しさもある」と浮かれる様子はなかった。

小学1年から本格的に競技を始めた。技を成功できた時の達成感から夢中に。昨季は右膝の半月板損傷などの大ケガを負ったが、トレーニングを見直し強くなった姿で雪上に戻り、結果につなげている。

今回の優勝で26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪の代表入りに一歩前進。「表彰台に乗れたらいいなと思っていたので良かった」と表情を緩めた。

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