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五輪まで半年切っているのに...ハンド男子監督 異例の突然辞任 理由は他国監督就任?

[ 2024年2月10日 04:45 ]

ダグル・シグルドソン監督
Photo By スポニチ

日本ハンドボール協会は9日、今夏のパリ五輪出場が決まっている男子日本代表のダグル・シグルドソン監督(50)が、他国の監督就任を理由に辞意を表明したと発表した。五輪開幕まで半年を切る中での辞任表明に加え、動機も異例中の異例だ。

昨年10月の五輪アジア予選で優勝し、88年ソウル大会以来、36年ぶりに自力で出場権を獲得した彗星(すいせい)ジャパンに激震が走った。先月のアジア選手権(バーレーン)後、母国アイスランドに帰国した同監督から田中俊行強化育成本部長宛てにメールが届いたのは今月3日。他国の監督就任を理由に契約解除を申し出る衝撃の内容で、複数の海外メディアによれば、五輪世界最終予選を来月に控えるクロアチアと交渉中という。

日本協会の清水茂樹事務局長は「寝耳に水だが、この状態でパリというわけにはいかない」とコメントした。15年に世界最優秀監督賞を受賞。16年リオ五輪ではドイツ代表を銅メダルに導いた世界的名将に裏切られた形だが、交渉を長引かせず、理事会の承認を経て正式に契約解除に応じる方針という。次期監督候補について「候補者リストを作っている」とし、今後の活動に支障がないよう早急に人事を進める。

17年2月の就任の際には、当時監督を務めていたドイツの強豪クラブと契約解除して来日したシグルドソン氏。8年もの長期契約で日本ハンドボールを新たなステージに導いてきたが、後味の悪い結末を迎えることになった。

◇ダグル・シグルドソン 1973年4月3日生まれ、アイスランド出身の50歳。現役時代は母国、ドイツ、日本などでプレーし、04年アテネ五輪に出場。07年に現役を引退して指導者に転身し、オーストリア、ドイツ代表監督などを経て、17年2月に男子日本代表監督に就任。東京五輪では1次リーグ1勝4敗で11位。昨年10月のパリ五輪アジア予選では36年ぶりに自力での出場権獲得に導いた。

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