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【どうする家康 大河絵(どうする絵)】第28話 家康、家康、家康... 恩讐の彼方に消えた孤独な信長

[ 2023年7月30日 17:01 ]

イラストレーターの石井道子氏が描いたNHK大河ドラマ「どうする家康」第28話大河絵 家康、家康、家康... 恩讐の彼方に消えた孤独な信長
Photo By スポニチ

嵐の松本潤(39)が主演を務めるNHK大河ドラマ「どうする家康」(日曜後8・00)は30日、第29話が放送される。

先週の第28話は「本能寺の変」。織田信長(岡田准一)が本能寺へ入ったという報に、徳川家康(松本潤)は堺へ向かう。堺の商人たちと手を結び、家康は信長を討った後の体制も盤石に整える。しかし、そこへ突如、お市の方(北川景子)が現れる。お市から知られざる信長の思いを聞かされ、家康は戸惑う。信長を討つなら今夜しかない――。家康は一世一代の決断を迫られる。そして、迎えた夜明け。本能寺は炎に包まれ...という展開だった。

やはり明智光秀だった。「時は今 雨が下知る 五月かな」「残るは家康だけ。断じて逃すな!できれば生け捕りにせえ!あんのくそたわけの口に、腐った魚を詰めて殺うちゃる!」。香をかぎ、悦に浸る怪演。

所変わって備中・高松。羽柴秀吉(ムロツヨシ)は「上様が。なんちゅうこっちゃあ!」「今すぐ毛利と和議を結べ。ただちに引き返(けえ)す。この猿が、敵を討ったるがや。この猿が、徳川家康の首を獲ったろまい!」「あ、明智?」。目が不気味で涙も疑わしい怪演。

しかし、光秀と秀吉など眼中になし。信長の心は最期まで家康だけにあり、家康もまた...。

「家康、家康、家康...」「信長、信長、信長〜」

信長と家康の感情と絆を軸に描き切った異色の本能寺の変。家康と"格闘相撲"に興じた、信長が唯一人間らしい感情を持った忘れられない時代。炎に消えていった孤独なカリスマの最期を石井さんが描く。


昨年の三谷幸喜氏脚本「鎌倉殿の13人」のイメージイラスト全48話分と3枚の"大河絵巻"を描いたイラストレーター石井道子氏。"大河絵""鎌倉絵""殿絵"と人気を博した。大河ドラマ62作目となる「どうする家康」でも、前作「鎌倉殿の13人」に負けず劣らない"クセ強"キャラたちを石井氏が描いていく。

◇石井 道子(いしい・みちこ)絵描き。千葉県生まれ。清野菜名と松下奈緒がダブル主演を務めたテレビ朝日の昼帯ドラマ「トットちゃん!」(2017年10月期)劇中画を手掛ける。「ALL OF SHOHEI 2021 大谷翔平写真集」「スポニチ URAWA REDS 2021 浦和レッズ特集号」(スポーツニッポン新聞社)などにイラストを掲載。スポニチアネックスでは昨年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に続いて2度目の大河絵連載。

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